KONASUKEの部屋

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マルボシヒラタハナバエ♂20210616

2021年12月27日 | ハエ目
マルボシヒラタハナバエ。
一見、セスジハリバエかと思いましたが、腹の模様が波打っているのが気になって。
別種でしたねぇ。
撮っておくもんですねぇ。
胸部背面の前半に黄金色の毛が生えているので、♂ですね。
♀は肩部を除いて黒色だそうです。

①胸部背面の前半は黄金色(♂)
②腹部背面の中央に、黒丸が連なった、あるいは縦の黒い波模様がある
③前翅の付け根は黄色い

別名:
マルボシハナバエ、マルボシヒラタヤドリバエ
分類:
ハエ目 短角亜目ヤドリバエ科ヒラタヤドリバエ亜科
体長:
6~9mm
分布:
日本全土
平地~山地
成虫の見られる時期:
4~10月
幼虫で冬越し
エサ:
成虫・・・花、果実など
幼虫・・・シラホシカメムシ類、チャバネアオカメムシ、アオクサカメムシ、ミナミアオカメムシに寄生
その他:
腹部はオレンジ色で、中心に縦の黒い波模様、あるいは黒い丸が並ぶ。
セスジハリバエは大型で、黒い模様はほとんど波打たない。)
♀では、黒い波模様が大きくなり、オレンジ色の部分が狭くなる。
胸部背面は、♂は前半が黄金色で後半は黒色。
♀は肩部を除いて黒色。
大きさ・斑紋は個体変異が大きい。
成虫は♂♀ともに、チャバネアオカメムシ成虫♂の放出する集合フェロモンに誘引されることが知られる。
飛来数は夏に減少するため、飛来消長は春と秋にピークがある。
♀はチャバネアオカメムシの背中に飛び乗り、カメムシが振り落とそうと翅を開いた瞬間に、柔らかい腹部背板に卵を産み付ける。
これは、孵化幼虫がカメムシ体内に食入するのを容易にするための適応であろうと考えられている。
卵は通常1個、時に2~3個の卵を産み付ける。
(実験では、複数の卵を産み付けても、脱出する幼虫は例外なく1匹であったという。)
卵は数日で孵化し、カメムシ体内に食入して発育する。
主に寄主の体液を摂取していると思われる。
寄主体内で呼吸するために、幼虫は自分の腹部末端にある気門を、ファネル(funnel)と呼ばれる漏斗状の構造物で、寄主の気門に接続する。
老熟幼虫は寄主の肛門付近から脱出し、数時間で囲蛹を形成する。
寄主は、幼虫の脱出後、数日以内に例外なく死亡する。
10月以降は幼虫脱出がほとんどなく、寄主内で越冬し、翌春に脱出する。
実験下では、羽化当日から交尾が観察され、産卵は羽化翌日には始まり、♀は生存期間中、ほぼ毎日産卵したという。

参考:
虫ナビ
自然観察雑記帳
昆虫写真図鑑
あおもり昆虫記
不二聖心女子学院
昆虫エクスプローラ
身近な生き物の記録~昆虫と野鳥と時々その他~
ZATTAな昆虫図鑑
おばVAN日記帳
果樹カメムシ類の天敵、マルボシヒラタヤドリバエの寄生生態
自然工房ゆりの木
農研機構

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