食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『術後1133日目、最近の食』

2012年11月18日 18時29分07秒 | 癌のこと

他の人のブログを見ると術後何日目なんて毎日、更新しておられるのがある。私は自

分の経過カレンダーを作っており、時々それを覗いてみることにしている。Excelで作っ

たただの表だから大そうなものではない。先ほど、たまたま目につき開いてみたら1133

日目ということだった。術後、途中途中で食に関する状況をアップしているつもりだが、

改めて最近のことを綴ってみようと思う。

術後から幸いなことに食べることの苦労は全くない。最初の重湯の時は早くお粥さんが

欲しかったし、お粥さんになると早くご飯が欲しくなっていった。こんな調子で割と早く、

普通食にも慣れていき、癌に侵されていた食道が再建された成果はバッチリだと喜んだ。

手術による食道と胃の構造、機能の変化は避けられないから、空腹感の欠如、消化機

の低下、食べる量の減少などを受け入れざるを得ず、そういう観点からのQOLの低下

は否めない。当初は栄養管理士さんから受けたレクチャーに従うよう努力していたが、最

近は慣れたせいか、術前と同じものを食べており、これは悪いからと特別な制限をしてい

ない。ただ唐辛子のように手術で極端に味覚の変わったものは、自然と避けている。

以前、晩酌は年中行事で夕方から、割と刺激のあるものを肴にビール、焼酎のお湯割りを

飲みながら、煙草をスパスパ、チェーンスモーキング。夕方から寝るまでに灰皿が満タンに

なるほどの勢いだった。昔、独身時代や結婚当初にお婆ちゃんや母が送ってくれていた

『塩干しするめ』をネットで発見してからは、この塩辛いものが大好物になり、酒の肴でもあ

った。術後、晩酌の習慣がなくなり冷蔵庫にビールが冷えていても、いっこうに減らない。

先日もTVで黒ビールの宣伝をしていて『美味しそうだから買ってきて』と頼み、妻が買っ

きたものの未だ封は開かず冷蔵庫の中でそのまま冷え続けている。今の自分の食と体

調の詳しいことは分からないが、得た一般的な知識から危惧されることは、消化機能の低

下でカルシューム摂取不足になり骨粗しょう症の予備軍になりうることだ。勿論、カルシュ

ームに限らずというのが正しいかもしれないが、今更ジタバタしてもしょうがないと、開き直り

つつも補助食品は?なんて思ったりもする。

食べると必ずお世話になる排泄。

これは終始一貫しており、2~3日毎に便通があり、たまに水便のような時もあるが腹痛を伴

うものでもないから、これが私の身体のサイクルということだろう。割と安定しており、お腹を壊

したように突拍子もないタイミングのトイレは殆どなく、自分でコントロールできている。

当初は胃が小さくなり消化機能の低下を助けてやらなくてはと、胃薬を飲んでみたこともあっ

たが、先述のように自分のサイクルと受け入れてから、薬も飲まなくなった。

同じ食道がんの友人も同様のことがあり、薬を飲んでいたと話してくれた。

二人で『なーんだ』

食べることのできる幸せに感謝しながらの毎日だ。


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