他の人のブログを見ると術後何日目なんて毎日、更新しておられるのがある。私は自
分の経過カレンダーを作っており、時々それを覗いてみることにしている。Excelで作っ
たただの表だから大そうなものではない。先ほど、たまたま目につき開いてみたら1133
日目ということだった。術後、途中途中で食に関する状況をアップしているつもりだが、
改めて最近のことを綴ってみようと思う。
術後から幸いなことに食べることの苦労は全くない。最初の重湯の時は早くお粥さんが
欲しかったし、お粥さんになると早くご飯が欲しくなっていった。こんな調子で割と早く、
普通食にも慣れていき、癌に侵されていた食道が再建された成果はバッチリだと喜んだ。
手術による食道と胃の構造、機能の変化は避けられないから、空腹感の欠如、消化機
能の低下、食べる量の減少などを受け入れざるを得ず、そういう観点からのQOLの低下
は否めない。当初は栄養管理士さんから受けたレクチャーに従うよう努力していたが、最
近は慣れたせいか、術前と同じものを食べており、これは悪いからと特別な制限をしてい
ない。ただ唐辛子のように手術で極端に味覚の変わったものは、自然と避けている。
以前、晩酌は年中行事で夕方から、割と刺激のあるものを肴にビール、焼酎のお湯割りを
飲みながら、煙草をスパスパ、チェーンスモーキング。夕方から寝るまでに灰皿が満タンに
なるほどの勢いだった。昔、独身時代や結婚当初にお婆ちゃんや母が送ってくれていた
『塩干しするめ』をネットで発見してからは、この塩辛いものが大好物になり、酒の肴でもあ
った。術後、晩酌の習慣がなくなり冷蔵庫にビールが冷えていても、いっこうに減らない。
先日もTVで黒ビールの宣伝をしていて『美味しそうだから買ってきて』と頼み、妻が買っ
てきたものの未だ封は開かず冷蔵庫の中でそのまま冷え続けている。今の自分の食と体
調の詳しいことは分からないが、得た一般的な知識から危惧されることは、消化機能の低
下でカルシューム摂取不足になり骨粗しょう症の予備軍になりうることだ。勿論、カルシュ
ームに限らずというのが正しいかもしれないが、今更ジタバタしてもしょうがないと、開き直り
つつも補助食品は?なんて思ったりもする。
食べると必ずお世話になる排泄。
これは終始一貫しており、2~3日毎に便通があり、たまに水便のような時もあるが腹痛を伴
うものでもないから、これが私の身体のサイクルということだろう。割と安定しており、お腹を壊
したように突拍子もないタイミングのトイレは殆どなく、自分でコントロールできている。
当初は胃が小さくなり消化機能の低下を助けてやらなくてはと、胃薬を飲んでみたこともあっ
たが、先述のように自分のサイクルと受け入れてから、薬も飲まなくなった。
同じ食道がんの友人も同様のことがあり、薬を飲んでいたと話してくれた。
二人で『なーんだ』
食べることのできる幸せに感謝しながらの毎日だ。
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