食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『絵空ごと、原発事故時避難』

2012年11月22日 17時59分24秒 | 日記

島根県は原発事故(シビア事故と思う)で30Km圏内の住民が避難する計画を発表した。

県東部の4市がその範囲内にあり住民は39万6千人が該当する。これは島根県人口の

ほぼ半分にあたり、これだけの人が一時的にも避難しなければならないことを、どう見る

か。福島の原発の場合、該当者は約14万人で島根県はその3.3倍の人が避難すること

になる。しかも、県庁と所在地である松江市の行政の中枢もカップルで避難するから、

住民避難ではなく県避難と言ってもいい。

地区分けをしてバスで避難する計画らしいが、これだけの人を緊急で移動させるだけの

バスが、どこにあるのだろうか。要援護者や入院中の人の具体的な搬送方法はどうする

か。これだけの人が幾ら冷静に行動を取ったとしても、大混乱、渋滞など容易に想像

る。この数字は島根県だけのもので30Km圏内には鳥取県の2市も含まれるため45~

6万人の人が避難対象となろう。もし島根原発でシビア事故があったら、恐らく島根県は

消滅に近い状態になるのではなかろうか。放射線による汚染の程度がどのようになるか分

からないが、行政の中枢機関は原発から10数Kmの所にあり避難後、その場所に戻ること

が出来るかどうかも不明だ。汚染具合によっては市の中心部でさえ除染に何年かかるか予

測はできない。除染した物質の処理場所、方法について福島が手本を示してくれている

通り、国の道筋なんかない。つまり行き当たりばったりで、除染した汚染物質はその横の方

にブルーシートで覆っておくだけで根本解決されない場所に人が戻るか、新たな人が集ま

るか、はたまたゴーストタウンか。県の計画が示されたから噛みついているだけで、発表され

なくても構わない。今後、吟味に吟味を重ねた計画が発表されたとしても、恐らく実効性は

乏しいだろう。最初から無理なことを『安全、安心』に置き換えようとするから現実離れをした

ものが独り歩きする。

私たちは原発と事故or安全のギャンブルをしているのではない。原発が安全ならこんな計画

は不要だろう。安全、安心できないから万が一という言葉で誤魔化して、出来もしない避難計

画を披露する。中電も島根県も松江市もそこまでして島根原発で発電する必要性はどこにあ

るのだろうか。中電は広島市や岡山市周辺に原発を作ると被害は松江市とは比較できないほ

ど大きくなるから、これが本当の理由と説明なさるなら納得できる。

島根県や松江市は原発から落ちるお金が欲しいと、はっきりそう言えばこれも納得できる。ど

ちらもこのような事はちっとも考えていないと訳の分からない理由を説明されるから益々、理解

不能になってしまう。

原発で事故があろうがなかろうが何も怖くないし、私の腹は決まっているから、

♪『すてごま』ブルーハーツの歌でも歌っていよう。


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