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食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『どうなる、核のゴミ』

2012年08月17日 18時07分53秒 | 日記

原発は使用済燃料棒、作業員が使用した衣服、手袋など放射線を浴び汚染さ

れたゴミを次々と生み出す。電気を発電すればするほど溜まってくる。

これは最初から分かっていた事なのだが、日本は処理方法を確立しないまま原

発を動かしてきた。青森県の六ケ所村にこうしたものの処理施設を建設しようと

してきたが、技術的なこともあり稼働開始は延期に延期、今年10月と言われるが。

これも危ないらしい。しかも当初は7600億円の予算だったものが2011年2月に

は2.2兆円と2.8倍以上に膨らんでいる。

この計画の元、従来は各原発から出る使用済燃料棒は六ケ所村の貯蔵施設に

集められてきた。ところが施設の本稼働は遅れているため、六ケ所村の貯蔵施

設は受入限度にあり、2008年ごろからの使用済燃料棒は各原発内の貯蔵プ

ールで保管されている。そして、本当か嘘か知らないが電気事業連合会の資料

によると各原発の貯蔵可能量20,630tに対し14,240t、69%の貯蔵率、で残

り31%。

仮に原発が再稼働すれば使用済燃料棒は必ず発生し、六ケ所村の施設が稼

働しなければ、地元の原発内で保管するにも限界がくるということだ。島根原発

の場合、保管可能容量は3,478体(600t)、現在2,278体を保管し65%の

保管率。今後稼働すれば13カ月ごとに220体ずつ増加し続け、いずれは満杯

になる。

青森県は再処理施設の稼働がなければ、今まで貯蔵してきた使用済燃料棒を

各原発に返却する方針を打ち出しており、国に明確な計画推進を迫っている。

(島根原発分は720体、約120t)

この計画が実施された場合でも、この処理過程で生じる核のゴミは、青森県を

最終処分地にしない、即ち他の県に埋めることが条件になっているが、その行

先は決まっていない。東日本大震災のガレキの一次処理、最終処分地が決ま

らないのと同じであり、沖縄の米軍基地の受入れ先問題と同じだ。

国土の広い、ロシアなどは最終処分地付の核燃料物質を売り出そうとしている。

原発から出る核のゴミの始末ができないのに、どうして安全、安心が語れるの

ろうか。


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