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食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

原爆と原発どっちが怖い

2012年08月16日 17時45分21秒 | 日記

私が不思議だと思っていたのは、広島と長崎には原爆が投下され、壊滅的な被

害と多くの犠牲者、被爆による種々の疾患、人が住むことはできない所になって

しまうとか、向こう10年以上は草木も育たないなどと言われたそうだ。

福島の原発事故以前にソ連のチェリノブイリとアメリカのスリーマイル・アイランド

の2か所でシビア・アクシデント(重大事故)を起こしている。私の疑問とこの事故と

の対比にも共通する点がある。

広島、長崎は原爆による核汚染、スリーマイルは核燃料がメルトダウンし核汚染

を引き起こしたが、福島やチェリノブイリのように人は核から逃れるために非難し

ていない(一時的なものは別として)。原爆は爆発させてその威力をできる限り発

揮させ破壊させることを目的としているから、原発のような静的被害とは異なるか

ら、汚染物質の放出量などを単純に比較はできないだろうが、どうなっているの

か疑問を持ったのだ。

どこかの大臣が『ゴースト・タウン』と表現して首になった。そう表現したから現地

を馬鹿にしたり、穿った見方をしたのではないことは明々白々だ。首になった大

臣の肩を持つ訳ではないが大臣の表現は正しい、人っ子ひとりとして住めない

場所を『ゴースト・タウン』といい、正しい使い方だと思う。

原発周辺は汚染され住めない場所になった、原爆投下で人々は犠牲になった

が生活をすることは可能だった。

原爆何個分の核汚染物質が放出されたのか、色々な試算があるようで見方に

より異なるそうだが、少なくとも原爆10個や20個の比でないことははっきりとして

いる。

原爆は威力の割に放射性物質による汚染は原発より少ないことは分かったが、

米ソ原発の事故結果の大きな違い、特にアメリカの被害が小さいことは何故か

について調べてみたい。つまりメルトダウンした原発以外は再稼働し住民は、そ

こに住み続けているのだ。この点が福島やチェリノブイリと大きく異なる。

私たちは『核の平和利用』などの戯言に惑わされ、こんな怖いものと同居を余儀

なくさせられているのだ。

今のままの技術と対策では、必ず第二の福島が作られる。福島原発の本当の故

障原因が分からないのに『安全』だと『第二の原発安全神話』を官民挙げて作ろ

うとしているから。

そして、昨日の新聞は更に怖い『溜まり続ける核汚染物質、使用済み核燃料棒

の行方』を取り上げていた。


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