R45演劇海道

文化の力で岩手沿岸の復興を願う。
演劇で国道45号線沿いの各街をつないでいきたいという願いを込めたブログ。

リメイク

2007-02-28 21:00:13 | インポート

 リメイク・楽曲のカバーって最高に好きです。もともとあるものに、新しい誰かの手が加えられて作品が蘇るのです。

 音楽でいえば、自分が持っているCDの三分の一がカバーアルバム、三分の一が芝居用のサントラやリラクゼイションミュージック、残りが邦楽と、洋楽ちょっとと言ったところでしょうか。お気に入りは、坂本九のカバーアルバムですね。

 マンガでは浦沢直樹の『PLUTO』(手塚治虫鉄腕アトム『地上最大のロボット』のリメイク)にはまっています。原作を読むために、昨日、大船渡まで行って豪華版を買ってしまいました。MEIMUのキカイダー02も読んでいますが、やっぱり『PLUTO』ですね。

 それで、どうしてここまでリメイクにこだわるかと言うと、今後の釜石市民劇場が現在の状態を長年維持していくためには、リメイクという作業が必要かと思われたからです。決して再演ではありません。レベルがかなり向上しているので、再演にはお客様が耐えられないと思うのです。

 リメイクには大きな足かせがあります。それは、原作をはるかにしのがなければ納得してもらえないということです。それを承知の上で、リメイクを考えてみたいと思っています。

 そしてリメイクの本当の趣旨は、市民劇場の先人を讃えることと、自分が遠方にいても地元の人たちでほとんど進めながら、プロデュースに関われるかも知れないと言う打算です。私は釜石の地を離れなければならないのですが、今年の芝居を見て来年も…とおもっているお客様を裏切りたくはないという想いなのです。もう少し煮詰めてみます。

 昨日書いた、私の作品のアドレスです。作品タイトルが変わっているのは、入賞するまで何度も書き直しているからです。お暇な方は、どうぞご一読ください。 

http://beckers.devilbra.in/gikyoku/g_hakanaki_yume.html


夜が長い

2007-02-26 20:32:25 | インポート

 11月から、稽古日は会館に、1月からは出張の日以外は会館に行っていたということで、下の娘には『お父さんって、何の仕事をしてるの。』と言わせるほど、家にはいませんでした。芝居が終わって一週間が過ぎました。日々フル回転で走ってきたので、立ち止まると周りの風景の緩やかさが感じられてなりません。高速道路を走行していて、一般道に下りたときに、60キロのスピードが出ていても、30キロくらいに感じる感覚ですね。

 4月からは単身赴任となるので、ましてや夜は淋しくなります。創作の神様から与えられた貴重な時間だと思って、作品をガシガシ書き上げたいと思います。

 今日思いついた次回作は、二つの物語が絡み合ってひとつの物語となってゆくものです。前に『カタストロフィーの伝説』と言う作品でやってみた手法ですが、市民劇場ではやられていないはずです。この手法は、小説では村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』という作品で使われています。私は村上作品では一番好きな作品ですが、『ノルウエーの森』等が好きな人には、わけわからん作品でしょう。

 芝居もはけて時間も出てきたことですから、興味のある方は、ベッカーズアクトのHPから、こむろこうじの戯曲集に入って、いろいろ作品を読んでみてください。これやりたいという作品があったら、すぐにでも役者を集めてやりましょう。


楽しかった解団式と、冷麺

2007-02-25 20:36:48 | インポート

 もうぶっちゃけ楽しい解団式でした。やっぱり主役は現場ですよ。wataruさんが、市長にお酒を注ぎに行くときに、『次の市長選、私も出ます。』と言わせようとしたり、うどとごんざのショートコントもアダルトかよにぜんぶもっていかれて何がなんだかわからなくなったり、『釜石よいさ』に出るぞの爆弾発言があったり、いやぁもうみんなはじけて最高でした。私としては、もっともっとぶっちゃけても良かったかなという気がします。

 そして、次のことについて。

 『これから、自分は何をしていったらいいのだろうか。』次が見えなくて悩んでいる人もいます。とりあえず、次に向かって走り出している人もいました。そんな中で、やはり一番輝いているのは、『うど』君でしょう。彼は、ただひたすら、芝居の面白さに取り付かれて、走り出しています。今日は、ツアーを組んで、劇団モリオカ市民の『冷麺で恋をして』を見に行くといっていましたが、しっかりと観客としてテレビのニュースに出ていました。チケットを斡旋した甲斐がありました。感想などコメントに書き込んでもらえると嬉しいです。

 まずは、走り出してみましょう。私は、釜石市民劇場に、まず組織のあり方とプロデュースの方法について、提言をしたいと思います。

 大きな流れとしては、(1)アンケート等をきちんと分析する。(2)企画のコンセプトを決める。(今年は、何をテーマにしてどのような方向性でいくか・等)(3)実行委員会の役割、事務局の役割、演出、舞台監督、各チーフの役割をマニュアルとして作成し、新しい人が来ても戸惑うことが無い流れを作る。(4)演出を決める。(5)演出を中心に現場のチーフ等を固め、方向性を検討する、(6)年間のスケジュールを立てて、計画的に販売戦略や稽古の日程を立てる。…ここまでを、5月までに決定してから脚本募集ができれば、かなり流れが見えて、組織の透明性と公平性が出て、組織改革がなされると思います。

 更に今年は実行委員会の役員改選だと聞きました。参加者や一般市民の意見も交え、広い見地から役員を決定できれば良いのではないかと思います。(選挙しても良いのではないでしょうか。)私としては、実行委員長は市長さんでも良いのではないかと思います。こんなことを提案しても実行委員会は受け入れてくれないことは自明の理なので、このブログでの提案にとどめておきます。新しい流れを作るのは、市民劇場なのですから、私ではなく市民の総意であることが大事でしょう。こんなことについても議論してみることも明日の市民劇場を良くするためにはいいことだと思いますがいかがでしょうか。


明日は皆さんお会いしましょう。

2007-02-23 20:13:38 | インポート

 明日は、解団式です。これだけひとつになった仲間も、明日をもって一生会えない人も出てくるわけです。その一期一会の切なさがまた良いような気もします。明日の時間を大切にしましょう。

 公演が終わっての、私に対する評価は大きく分けると二通りあります。いい舞台を創ってくれた人という絶大なる評価をしてくださる人と、多くの評価をいただくことを批判的に見る人です。出る杭は必ず打たれます。でも、決まって杭を打つ人は、力がない人です。本当に実力がある人は、人が伸びていっても足を引っ張るようなことはしません。私は、それをみて、それぞれの器を量ることができるのです。そんな多くの人たちと関わりながら、自分の器も少しづつ大きくしていきたいと思っています。

 


現状

2007-02-22 20:30:35 | インポート

 釜石市民劇場を通して、生涯学習の現場では何が起き何が問題点なのかを知ることができました。一般参加の人たちがこんなことをしたいあんなことをしたいと考えても、なかなか実現することは難しいし、システムがそれを阻害している面があることを痛感しました。

 今回参加してくださった、振興局長さんはじめ、課長さん方の立ち居振る舞いや言葉は、大変勉強になりました。かっこよかったですし、私の悩みも現場にいて、微笑で受け止めてくれました。後からじわじわと、そのありがたさが感じられてきました。人の上に立つようなことがあれば、あのように振舞いたいなと感じたしだいであります。

 次の仕事のオファーが来ていますが、まずは、本気で釜石で出合った仲間と小さな舞台をやってみたいのが今の本当の気持ちです。稽古場も会場もなかなか借りることができない、明かりや音もどうセッティングしたらいいかわからない、そんな環境で一発やってみたいですね。