公演終了翌日、出張で岩泉に向かい、今日帰ってきて、すぐ市民文化会館大ホールへ向かい、後片付けをしました。今年は手際もよく、スムーズにできました。それもそのはず。私の芝居は、当日にバラシまで完成するように本当はできているのですから。でも、当日ばたばたと片付けてしまうより、余韻を持たせて、また別の日にみんなで顔を合わせるのもいいものです。
昨日、携帯で『コメント』のチェックをしたのですが、一人一人の言葉を読んでいるうちに、ポロリと涙がこぼれてしまいました。嬉しくて涙を流したなんて、ここしばらく経験していなかったなぁ。一緒にものづくりをしての共有感、多くの人から『あなたに出会えてよかった。』と言ってもらえる嬉しさ、生きていることの素晴らしさが実感できました。一人一人にコメントバックできなくてごめんなさい。
今日の舞台では、達成できた抜け殻感が漂っていました。来年はと言う意気込みよりは、それぞれがそれぞれの場所で、次は何をするという意欲が感じられました。来年に向けては、今年出られなかった人たちが、『こんなにいい舞台になるんなら、私ももう一度やるよ。』という意欲を示してくれています。来年はメンバー一新で、違った舞台ができるでしょう。
私も新しいステージに入る、準備を始めたいと思います。
4年間の釜石市民劇場での活動のまとめにふさわしいできになりそうです。全体的に、まだまだの面もあるのですが、みせられないレベルではありません。きちんとフォローして、全体を流せるのだから、参加した皆さんの力量に脱帽です。
特に、今日は映像の森ちゃんにはやられました。できるかどうか心配だったのですが、前日までに完璧に仕事をこなしてみせてくれました。これぞ職人です。
そして、何より芝居を壊さないでそれぞれが自由に遊んでる姿が見られ、こうでなくちゃと感じました。正庵先生の遊びっぷりには、負けました。すごく生き生きしていました。(ダメだししちゃいましたけどね。)
今日、一番がんばったのはコーセイ君でした。そっちこっちから、『黄川田はどこだ。』という声が聞こえてきました。かなりの試練だったと思いますが、『楽しいです。』という笑顔に、自分の小ささを感じさせられました。俺は小さいことにくよくよしていたなぁと思いました。 それと同時に、新人インカムの指示に動じない、スタッフの懐の広さを感じました。でも、この広さは、きちんと稽古をしてきた証です。スタッフも含めしっかりと稽古をしていく伝統がこれで身につくと思います。絶対崩さなければ、スタッフのレベルは維持すると思います。
明日は、お客様のアンケートを真剣に読んで、しっかりと反省をしながら、一回ずつの公演を確実にこなしていけたらと思います。明日も、皆さんよろしくお願いします。
フィナーレの練習の花束贈呈のとき、『もうひとり出るから、道開けといて』と、バレエの子達に言ったのに、花束贈呈リストから、はずされていました。あぁ、超恥ずかしい。
本気になってカッコつけて『お前たち、なんだその服装は。たるんでるぞ。』と、生徒に説教しているとき、生徒に『あのぉ、先生…チャック…』と、ズボンのファスナーが下がっていて超だらしない状態だった時ほど恥ずかしい。
まだまだ未熟者じゃぁ。