R45演劇海道

文化の力で岩手沿岸の復興を願う。
演劇で国道45号線沿いの各街をつないでいきたいという願いを込めたブログ。

いわてフィルハーモニーを被災地の学校へ!

2011-05-31 21:28:53 | インポート

 被災地での必要な支援を吸い上げて、支援をしてくださる方々とのマッチングを行うことも、最近の大きな役割となっています。音楽関係の方で、いろいろなご協力をできる方も、コメントをお寄せください。

 演劇もそうですが、私の究極の目的は、岩手沿岸地区の文化振興です。自然があふれる三陸沿岸に、音楽や美術、そして演劇が広がっていれば、私にとっては三陸が限りなくシャングリラとなるのです。

 以下、私も関わっています、『いわて文化支援ネットワーク』からのメッセージです。

 沿岸各地の学校芸術鑑賞事業が中止になっています。現場では鑑賞公演の実施を願う声があり、なんとか実施できるようにと岩手のプロの演奏家を軸に、東京からもゲストを招き、いわてフィルハーモニーを結成し、公演を行うことになりました。これは、被災地の子どもたちの文化支援のほか、震災の二次的被害で業務が激減したアーティストの支援にもつながります。最初の公演は6月23日24日です。公演活動費の支援をお願いします。支援金の振込み先は次のとおりです。

・みずほ銀行 盛岡支店(普通)1190698 口座名:いわて文化支援ネットワーク
・ゆうちょ銀行 店名【八三八】(普通)0808732 口座名:いわて文化支援ネットワーク

・岩手銀行 中ノ橋支店(普通)2044173 口座名:いわてアートサポートセンター文化支援」


ヨダ 明治三陸大津波から学ぶ未来

2011-05-29 09:03:55 | 脚本

 【登場人物】

  漁 師1~7

  浜の女1~6

  町長

  工場長

  医 師

  警察署長

  税務署長

  巡 査

  寅次郎

  鉄 蔵

  町長夫人

  議 員1~3

 長 老

  子ども1~4

  街の人1~20【音楽隊】

  浜の女(おみず)

浜の子1

浜の男1~10

 【スタッフ】

  脚本部(3人)~脚本の印刷製本、変更事項の確認。

  演出部(3人)~全体の稽古状況の確認(ソーラン・音楽・芝居)

音 響(3人)~効果音を選ぶ・かける。

        (3人はソーラン・音楽・芝居に分かれる)

  照 明(3人)~明かりのつけ消し。

          (3人はソーラン・音楽・芝居に分かれる)

  大道具(3人)~全体に指示を出して、大道具を作る。

  小道具(3人)~必要な小道具を書きだして、用意、確実に返す。

  衣 装(3人)~衣装の計画を立てて、持ち寄ってもらう。

第一景 平和な浜の風景

 

1 浜

  舞台には幕が下りている。舞台前方で布を持って波を表現している人たちがいる。

  舞台から男たちが威勢良く降りてくる。

 

漁師1  このところ、魚がすげぇとれるだげ。

漁師2  いいごった。

漁師3  見ろ、このマグロ。船からあふれでる。

漁師4  こんなにマグロが採れだの見だの、初めてだ。

漁師1  ちょっとおっかねえな。

漁師2  何もおっかねぇごとなんかねぇだげ。

漁師3  浜でうなぎもうじゃうじゃ取れ出るってぞ。

漁師4  ほんでば、今日はうなぎのかば焼きだ。

漁師5  おおい魚を揚げろ!

漁師6  今日も大漁だ!

浜の女1 何言ってんだよ。

浜の女2 魚を降ろすまでがあんたらの仕事だろ。

浜の女3 船から市場に魚を降ろすまでは、酒は出してあげないよ。

漁師5  最近の女子はおっかねぇな。

漁師6  何言ってんだ、あれおらいのかあちゃんだぞ。

漁師5  そりゃわりいごどした。

浜の女7 さっさと運んでよ。

浜の女8 遅くなったら、魚が腐っちまうよ。

漁師7  あの姉様だぢ、まだまだおれだぢを働かせる気かよ。

浜の女9 何、根をあげているんだい。

浜の女10だらしないったら、ありゃしない。

浜の女4 あたしらも手伝ってあげるからさ。

浜の女5 みんなで気合を入れてもう一仕事をしようじゃないか。

浜の女6 ようしがんばるよ!

 

 

 みんなでソーランを踊る。(ソーラン【効果音1】)

 短く、一番だけ。

 

 

2 日清戦争祝賀会

 

 舞台の幕が開くと、紅白幕が張られていて、そこは祝賀会の会場である。

 兵隊が二人中央に立っている。それを取り囲むように、地元の偉い人たちが座っていて、祝賀会を始める。

 

町 長  それでは、このたび日清戦争から

凱旋

(

がいせん

)

した寅次郎君と鉄蔵君の祝賀会を挙行いたします。全員ご起立お願いします。

 

 全員立つ。

 

工場長  お二人の活躍をたたえて、乾杯!

全員   乾杯!

 

 乾杯が終わると、みんなその場に座りだす。

 

医師   二人は第2師団に配属されて、目覚しい活躍をしたそうですな。

寅次郎  そんな、目覚しい活躍なんて…。

警察署長 いやぁ、大国、清に勝ったのですよ。素晴らしいことですよ。

巡査   そう。そのとおり。

鉄蔵   我々は、お国のためにただ精一杯戦ってきただけであります。

税務署長 そう

謙遜

(

けんそん

)

しないで下さい。

町長夫人 さぁ、さぁ。難しい話は後にして、今日は今までのお疲れを取るためにも、おひとつどうぞ。

 

 町長夫人、寅次郎と鉄蔵にお酌をする。


親指こぞうブケッティーノ イン 久慈アンバーホール

2011-05-26 19:35:51 | インポート

 7月29日~31日 アンバーホールで上演されます。

 私も、以前、山田から盛岡のキャラホールまで休みを取って見に行ったのですが、読み聞かせをしている人にとっても、芝居をしている人にとっても、とても参考になる舞台で、さらに面白い舞台であることを言わなければなりません。

 どれだけ面白いかといえば、私は、ディズニーランドのアトラクションに匹敵するか、それ以上に楽しめたといったらわかってもらえるでしょうか。とにかく、空間がディズニーのアトラクションの雰囲気なんですよね。そして、見る、聞くというより、感じる舞台で、キーワードは体感です。

 そして、スリリングさはどれほどかといえば、童話の読み語りの舞台なのにも関わらず、未就学児は入場不可ときたもんだ。まぁ、その設定だけでも、大人でも満足してもらえる舞台であることがご理解いただけると思います。

 更に、7月17日には出演者のともさと衣さんによる『声であそぶ!』のワークショップが開催されます。それも、なんと盛岡では受講料を取るというのに、アンバーは無料!何とも太っ腹な久慈市ではありませんか。申し込みは6月5日~先着順だそうです。行くしかありません。

 とりあえず、おらほーる劇場のワークショップと連動した形で、『声であそぶ!』のワークショップの成果が、今年の久慈市民劇場の舞台に生かされるようになるようにしたいと思っています。


感劇地図 No.135

2011-05-25 21:13:31 | インポート

Img

 くらもち氏に『沿岸地区の被災状況がわかってるのはこむろだけだから、書いてよ。』と、感劇地図の原稿を依頼されていました。

 このほど、感劇地図No.135号が完成して、巷に出回っていますが、案外反響が大きいです。

 この感劇地図は、来月にはフェニックス・プロジェクト、東京・笹塚ファクトリーで配布させていただきます。

 この感劇地図の反響ですが、まずは、本日朝日新聞さんの取材を受けました。

 朝日新聞さんとは、阪神支局で殉職なされた故小尻記者とのお付き合いもありましたので、快く取材をお受けいたしました。

 今日の取材は、思いつきでただただしゃべってしまいましたが、キーとなる言葉はちょっとは話せたような気もします。記者の菅野さんがいいところをうまくとって、まとめてくださることでしょう。とりあえず数日間は、新聞をチェックしてみてください。

 盛岡からタクシーを使ってわざわざ取材に来てくださった、菅野さんありがとうございました。

 取材の最後は、野田の海っ端に行きましたが、『盛岡に帰るなら、普代・田野畑を通ってもそんなに変わりませんよ』と話したら、迷わず野田から南下していきました。

 パワフルな行動力と決断力。大変学ぶことの多いひと時でした。


フエニックス・プロジェクト in 笹塚ファクトリー

2011-05-24 18:51:30 | インポート

東日本大震災被災地の舞台芸術家を支援する事業

フエニックス・プロジェクト

震災被災地の心に灯りをともそう!

 という事業のトークイベントに出席するために、東京渋谷の笹塚ファクトリーに行ってきます。

日時:6月4日(土)16:30~

料金:無料

内容:被災地の舞台芸術家トーク①&交流会

出演者:伊藤み弥(ACRT・仙台)木村拓(ARCT・仙台)こむろこうじ(岩手)町聡子(福島)

 中央進出をかたくなに拒んできたこむろが、愛すべき三陸の惨状を打破すべく、打って出ることにしました。一人の力は小さいのですが、一人の力で大きく世界を動かすこともできるということを、今回知ることができました。動き出した歯車をひと噛みだけでも、動かすことができたら、成果ありかと思っています。

 また、当日は、感劇地図も配布してもらいます。岩手の演劇界の底力を広めて来たいと思います。

 東京在住の、劇団ベッカーズアクトの元団員・釜石市民劇場に参加した経験のある皆さん・久慈市民おらほーる劇場の卒業生、ぜひトークイベントに顔を出してください!