半ぐれ行政書士の徒然日記-Ⅱ

信州は小諸の半ぐれ行政書士
仕事のこと、地域のこと、様々な出来事を徒然なるままに書き記します

ADR手続実施者養成研修会はじまる

2008年05月26日 | 研修会

 先週末(24日(土)、25日(日))からADR(裁判外紛争解決手続)手続実施者養成研修会が長野県行政書士会館で始まり参加してきました(長野会の養成研修は45時間の予定です)。
 一昨年の8月に県を代表して、埼玉会主催の意見交換会に出席して以降、支部での研修会を実施し啓蒙活動に取り組んだり、長野会にADRの積極的な取組みを具申したりと微力ながらADRの実施に向けてかかわった者だけにようやく長野会もスタートラインに立ったと感慨もひとしおです。
 ここまで大変なご苦労をされ、今回の研修会を実施に導かれたADR特別委員会の皆様に心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。

 研修の最初の講師を務めていただいた先生は、元判事で中京大学法科大学院教授の稲葉一人先生です。
 2日間にわたり、わかりやすく論理的な講義で我々が目指す「自主交渉援助型」調停の長所短所を深く考察したり、数回のロールプレイを通して調停人としての心構えや難しさ、申立人、相手方のそれぞれの気持ちはどのようなものかを体験する中で感じることができました。
 実際に私も即興の調停人役を受け持ちましたが、法律家として平素依頼者の法律相談に応じる場合に法律を駆使して事案を「評価」していくことに慣れているためか、法律的な評価に終始するのではなく、当事者の自主的な話し合いの中から将来にわたる解決を導く「自主交渉援助型」調停を管理運営していくためには頭を柔軟にすると共に相当な訓練を積むことが必要だと感じました。
 稲葉先生のお話の中で「人の話を聴くことの難しさ」についての講義がありましたが、普段依頼者の話を聴くことを心がけていたつもりでいた私も実はそうでなかったことに気付かされ、反省しきりでした。

 社会が複雑化していくなかで紛争は間違いなく増えています。裁判所や弁護士による解決手段とは異なる視点や方法で当事者の紛争を解決に導くADRは多くの困っている人々に新たな解決手段を提供するものとして今後大いに期待されていくものと思います。
 将来、裁判所や弁護士にはできないアプローチで紛争を解決するお手伝いをする調停人として胸をはれるようになるためにはしっかりと勉強していかなければなりません。8月下旬の終了まで頑張ります!





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