「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

2008年新しい年を迎えて

2008-01-08 06:00:00 | Weblog
新しい年を迎え私たち仲卸はこの先どうなるのか?答えが見つからない日々でる。

仲卸は総じて弱小零細である、景気の影響や身の回りの業界の影響を直接受ける、景気が悪ければそれを克服するだけの体力も知恵も持ち合わせていない、業界のパイが小さくなれば小さい中での商いをしなくてはならない。
裏を返せば弱小零細だから存続してるのかもしれない、そのつけは劣悪な労働環境や低賃金に取って代わっているように思う。

世界で一番の売り上げを上げているオランダのフロラーホーランドと世界第二位のアルスメールが合併をし営業を始めた。
二つの市場は資本の論理で合併をしたのでなく、いずれも協同組合なので、生産者である組合員の投票によって合併が決まったのである。
巨大な二つの市場は少なくともヨーロッパや世界の花卉業界に向け大きなメッセージを投げかけている。
それはこのままでは「花の消費は増えていかないよ!」常に危機感を持ち、前に進もうとする力がが巨大な合併へと進んだように思う。

この大きな動きから仲卸の現状を見ると、もっとダイナミックな動きが日本の花卉業界や仲卸の中に起こっても当然のように思うのだが、いたって静かである。

オランダの新しい市場の売り上げ目標は5000億、売り上高から見ると日本の市場売り上げと代わりがないが、これが一つになっているのと、200近くの大小さまざまな組織に分かれているのでは、その機能や戦略に桁外れの違いがでてくることは当然です。

花卉業界に新しい動きが、しかもダイナミックな動きが起こるよう、私たちが常に危機感を持ち、前向きに物を考えられるよう、新しい年に願うものです。