男とバレない女装外出シミュレーション③

鳥原さんの解説は微に入り細に入り、情報満載ですね。
今日は3回目です。

「男とバレない女装外出シミュレーション」　鳥原優子　@『くいーん』2003年10月号

　次に下着にもこだわります。トップスが白とか薄い色の場合には透けないようなブラウン系やベージュ系の下着を選びます。実は大阪のある女装用品リサイクルショップのオーナー（女性）の方から「本物の女性は透けないように下着を選ぶのに女装者はあえて透けて目立つような色を選ぶ傾向がある。」という話を聞きましたが、ここでも女装者特有の嗜好は押さえて、世間の常識にあわせます。最近流行の股上の浅いローライズ・ジーンズにはそれ用のショーツを着けることで、屈んだときにも腰の後ろから下着が見えないように気を配ることなども同じです。

　それから、女装者には必須のシリコンパットですが、私は小柄なのであえてＢカップくらいの大きさにしています。女装者は一般的に巨乳願望が強いものですが、本物のバストは大きくなると動きとともに微妙な「揺れ」が出ます。女装者の人工バストは固定されたままでこの動きが出ないので違和感が生まれます。それに巨乳は周囲から視線を集めやすいということもあって控えめにしておいた方が良いと思います。

　そして靴の選択です。まず、歩きやすくて履き慣れているものを選びます。まさか20ｃｍを越えるようなピンヒールの靴は選ばないとは思いますが、逆にスニーカーなどではリラックスしすぎて歩きに緊張感がなくなって男性時の歩き方がもろに出てしまいます。私は、大体ヒールの高さが5～10ｃｍ程度の靴を選んでいます。

　いよいよ大事なメイクです。私が昼間の外出用メイクでいつも気を付けていることは女装系のお店に夜に遊びに行く時よりはずっと控えめにすることです。でも単純にファンデーションの量を少なくして、いわゆる「薄化粧」では地の男顔が露わになってしまいます。昼間の外出用メイクはテカリ防止用の美容液なども併用して、下地は崩れないようにしっかりと作ります。そのかわりアイカラーはおとなしめのブラウン系にしたり、チークもオレンジ系を薄く入れる程度にしてあっさり目に仕上げます。自前のまつげが長い方なのでつけまつげは使いません。どうしてもつけまつげを使うと見た目が違和感があるのとコンタクトレンズを使っているので長時間つけ続けると目が痛くなってしまうからです。その代わりにマスカラでボリューム感を出すようにしています。口紅についても健康的に見えるようにピンク系やローズ系などの色を使って明るいイメージを心がけています。

　最後にマニキュアやペティキュアなどのプラスａのおしゃれをします。手の指先はマニキュアで爪に光沢を与えて美しく見せることを第一に考えます。原色は避けて透明とかピンク系の淡い色に押さえておくことが有効です。逆にサンダルやミュールを履く季節には足の指に真っ赤なペティキュアなど派手な演出が効果的です。ところで最近は、真冬以外はパンストを履かずに生足や膝下までのストッキング姿の女性を多く見かけます。このファッションをパスのために取り入れたくても女装者の生足では骨格のゴツゴツした感じを消すことができません。そこで、脚自体はパンツスタイルで隠して、足首から下だけを見せて、足の指にはペディキュアでアクセントを与えるというのはうまいやり方だと思います。


＞それに巨乳は周囲から視線を集めやすいということもあって控えめにしておいた方が良いと思います。
世間に溶け込むことがパスの条件であれば、女装外出の時は控えめなシリコンパッドにしておいた方がいいかもしれません。
巨乳のシリコンパッドは彼氏とラブホで楽しむときように取っておきましょうか...。