主婦として生きていきたい～1994年の女装誌『InnerTV』への投稿手記から

古いハードディスクを整理してましたら、ここでも何回か紹介した女装誌『InnerTV』への投稿手記が出てきました。
同誌は1994年前後に3号だけ刊行された女装誌です。
前身は『魅惑のランジェリー』という女性下着愛好雑誌だった記憶しています。
そこに掲載されたY子さんの手記です。

主婦として生きていきたい

初めまして。ｌｎｎｅｒＴＶ１号を見てお手紙を書きました。女装者のＹ子です。
昼間は普通のサラリーマンをしています。
そして、毎日夜（帰宅後）とお休みの日はアパートのお部屋で毎日女装で（女に戻って）生活しています。

お休みの日には、女装で美容院へ行ったり（髪はカツラでなくて自毛で、のばしています）、テパートやスーパーヘお買物に行ったり、そして、たまに映画を見に行ったりしています。
そして、アパートにいるときは、お掃除したり、お洗濯したり、お料理を作ったりしています。

でも一人でいると淋しいので、空想の夫と会話してみたり、二人の結婚式の事や新婚旅行の事を想像してみたり、空想の夫に愛されている姿を想像してみたり、私がお料理を作っている時に後から抱きすくめられた姿を想像してみたり、空想の夫と一緒にお風呂に入っている姿を想像してみたり、空想の夫と私の二人の夫婦生活や夜の生活夫婦の営みを想像してみたりしています。
空想の夫との夫婦生活、夜の生活夫婦の営み、夫に愛されている私を想像すると乳首がものすごく感してしまいます。

私の女装願望としたら、生活派女装で女で普通にお勤めをして、女で普通に生活して、そして、女として男性に愛されて、普通にお嫁さんとして奥様として　妻として男性と一緒に生活して女房して主婦して生きていきたいんです。

主婦願望なんです。
奥様として、妻として、女房として主婦して、女房して生活することです素敵な男性の奥様として妻として、毎日朝から夜まで夫・旦那様のために、お料理作ったり、お掃除やお洗濯等　家事したりして、生活して生きていきたいのです。
こんな私の夫旦那様になって下さる男性の方がほしいのです。

そして、妻として、生きていきたい　生きさせて下さいませんか。
私は妻として、主婦して　女房して生きていきたいんです。
こんな私に誠実な優しくて、たくましくて、精神的にも物質的にも包容力のある男性で、私を妻・女房にして下さる素敵な男性で一緒に生活（同棲？結婚？できるような方からのラブコールをお待ちしています。

また、私を女でお勤めさせて下さる方？私の写真を撮って下さる方からのお手紙もお待ちしています。


生活派女装で女で普通にお勤めをして、
女で普通に生活して、
そして、女として男性に愛されて、
普通にお嫁さんとして奥様として　
妻として男性と一緒に生活して女房して主婦して生きていきたいんです。

女としての生活、妻としての生活を望むY子さん。
微笑ましくもあり、切なくもあります。

掲載から30年たっています。
Y子さんの女装ヒストリーをお伺いしてみたいですね。

と、ここまで書いてみて、ふと思いました。
Y子さんが素敵なご主人とお会いになって、幸せな主婦となられても、
当時は同性婚や同性パートナー制度はなかったんですよね。
不安や不便を抱えての主婦生活だったのではないでしょうか。

時代は変わってきています。