おはようございます。
今日も暑そうですね。
この間、埼玉県南部を襲った集中豪雨もすごかったです。
1時間に100ミリの雨が降るということはこういうことかと驚きました。
道路は冠水し、その中を私のボロ車が走ります。
「やべえ、止まっちゃうぞ」
とひやひやものでした。
さて、国会図書館で研究用としてコピーしてきた資料を整理していました。
そのなかに女子高校生に女装して女子高に潜入したれんげさんの体験記がありました。
『初めての冒険』 *里中れんげ*
あたくし、このたび新しく入会しましたレンゲです。レンゲはマメ科なの。たから、あたしのサイズも小っちやいの。背は153cm、重さは42kg、バスト(スポンジ込みで)83cm、ウェスト55cm、ヒップ83cmです。それから、一ばん若いんですって。
クラブを初めて訪れたとき、オリ江さんから、中学生かと思ったワ、って言われました。町を歩いていても本当、子供にしか見られないし、髪を長くのばしているので、よく女の子にまちがえられて、すごく悲しい気持ちがしたものですが、でも、このお部屋では、それがすごく長所なの。皆さまから、体格をうらやましがられるなんて、私、生まれて初めてでした。
私、今のところ、皆様のおすすめで、いつもセーラー服を着ています。実は私が一ばん着た かった服なんですけど、それを着ているとい中学の女生徒になった気持ちです。
お化粧も眉を少し補足して、口紅もピンク色のを、うっすらと塗るだけ。このほうが、女学 生としていいんですって。下着は、スリップもブラジャーもパンティーも木綿の真っ白なのをはいて、白のハイソックスをはくので、ストッキングはつけないんです。
「あなたなら昼間外に出てもだいじょうぶよ」って言われたりして、内心とてもうれしかったのですが、そんなこと、まだずっと先の話だと思っていました。でもそれが、こないだ、本当に実現してしまったんです。それを、今になって思うと、うれしいやら恥ずかしいやらで、本当に忘れられません。
麻美さんがその日、何やら包みか.持って来てくださって……。それが新しいセーラー服です。 白リボンのそれは、近くにある女子高のと同じなんですって。
それから、すみれさんが、黒のエナメル靴と学生力バンを持って来てくださって。「用意しなさい」っておっしやるの。
なんていうことかしら。そのかっこうで、近くの、そのS女子校へいって、下校の生徒たちにまぎれて帰って来るところを写真にとってくたさるんですって。
何度も何度もはげまされて、わたし、がんばったんです。昼間、外へ出たたけで、もう足はがくがく。お化粧はほとんどなしで、長い髪で、できるだけ顔をおおって。
やがて、そのS高へ近づいたとき、同じ服の生徒さんたちが大ぜいいました。
(ああ、あの人たちと、あたし、同じ女生徒に見えるかしら) て思うしと、不安やら興奮やらで気絶しそうでした。
そして、とうとう校門までやって来ました。 「思い切って中にはいっちやいなさい」ってすみれさんに言われて、あたし、その時はもう半分捨て身になっていたので、思い切って、校門をくぐったのです。中では、テニスやら、バレーボールやクラブをやっている人がいて、あたしのことは、別に注目されていないみたいです。
先生らしい男性が私のそばを通りましたが、別に気にもされませんでした。でも、本当は、そんなこと、いちいち考えている余裕なんかなくて、ちょっとはいっただけで、逃げるようにして出て来てしまいました。
「どうせなら、お手洗い、のぞいてくればよかったのに……」 って麻美さんたら、そんなこと言うの。
そんなこと、とんでもありません。
でも今は、その時の写真が早くできないかな、って、とても楽しみです。
それから、あんなにひやひやすることは、二度とやりたくありません。
でも(すみれさんの話だと) ひやひやすることって、マージャンみたいにやみつきになるんですって……。
出所 風俗奇譚 1974年9月号
れんげさんは女子高校生や教員に気づかれなかったのですから、本当に女子高生に変身したのですね。
50年前の大冒険ですが、2024年の現在、この冒険は露見するととんでもないことになりますから、まあ自粛したほうが良いかもしれません。
>ひやひやすることって、マージャンみたいにやみつきになるんですって……
そう、その通りです。
それが女装の醍醐味とも言えますね。
今日も暑そうですね。
この間、埼玉県南部を襲った集中豪雨もすごかったです。
1時間に100ミリの雨が降るということはこういうことかと驚きました。
道路は冠水し、その中を私のボロ車が走ります。
「やべえ、止まっちゃうぞ」
とひやひやものでした。
さて、国会図書館で研究用としてコピーしてきた資料を整理していました。
そのなかに女子高校生に女装して女子高に潜入したれんげさんの体験記がありました。
『初めての冒険』 *里中れんげ*
あたくし、このたび新しく入会しましたレンゲです。レンゲはマメ科なの。たから、あたしのサイズも小っちやいの。背は153cm、重さは42kg、バスト(スポンジ込みで)83cm、ウェスト55cm、ヒップ83cmです。それから、一ばん若いんですって。
クラブを初めて訪れたとき、オリ江さんから、中学生かと思ったワ、って言われました。町を歩いていても本当、子供にしか見られないし、髪を長くのばしているので、よく女の子にまちがえられて、すごく悲しい気持ちがしたものですが、でも、このお部屋では、それがすごく長所なの。皆さまから、体格をうらやましがられるなんて、私、生まれて初めてでした。
私、今のところ、皆様のおすすめで、いつもセーラー服を着ています。実は私が一ばん着た かった服なんですけど、それを着ているとい中学の女生徒になった気持ちです。
お化粧も眉を少し補足して、口紅もピンク色のを、うっすらと塗るだけ。このほうが、女学 生としていいんですって。下着は、スリップもブラジャーもパンティーも木綿の真っ白なのをはいて、白のハイソックスをはくので、ストッキングはつけないんです。
「あなたなら昼間外に出てもだいじょうぶよ」って言われたりして、内心とてもうれしかったのですが、そんなこと、まだずっと先の話だと思っていました。でもそれが、こないだ、本当に実現してしまったんです。それを、今になって思うと、うれしいやら恥ずかしいやらで、本当に忘れられません。
麻美さんがその日、何やら包みか.持って来てくださって……。それが新しいセーラー服です。 白リボンのそれは、近くにある女子高のと同じなんですって。
それから、すみれさんが、黒のエナメル靴と学生力バンを持って来てくださって。「用意しなさい」っておっしやるの。
なんていうことかしら。そのかっこうで、近くの、そのS女子校へいって、下校の生徒たちにまぎれて帰って来るところを写真にとってくたさるんですって。
何度も何度もはげまされて、わたし、がんばったんです。昼間、外へ出たたけで、もう足はがくがく。お化粧はほとんどなしで、長い髪で、できるだけ顔をおおって。
やがて、そのS高へ近づいたとき、同じ服の生徒さんたちが大ぜいいました。
(ああ、あの人たちと、あたし、同じ女生徒に見えるかしら) て思うしと、不安やら興奮やらで気絶しそうでした。
そして、とうとう校門までやって来ました。 「思い切って中にはいっちやいなさい」ってすみれさんに言われて、あたし、その時はもう半分捨て身になっていたので、思い切って、校門をくぐったのです。中では、テニスやら、バレーボールやクラブをやっている人がいて、あたしのことは、別に注目されていないみたいです。
先生らしい男性が私のそばを通りましたが、別に気にもされませんでした。でも、本当は、そんなこと、いちいち考えている余裕なんかなくて、ちょっとはいっただけで、逃げるようにして出て来てしまいました。
「どうせなら、お手洗い、のぞいてくればよかったのに……」 って麻美さんたら、そんなこと言うの。
そんなこと、とんでもありません。
でも今は、その時の写真が早くできないかな、って、とても楽しみです。
それから、あんなにひやひやすることは、二度とやりたくありません。
でも(すみれさんの話だと) ひやひやすることって、マージャンみたいにやみつきになるんですって……。
出所 風俗奇譚 1974年9月号
れんげさんは女子高校生や教員に気づかれなかったのですから、本当に女子高生に変身したのですね。
50年前の大冒険ですが、2024年の現在、この冒険は露見するととんでもないことになりますから、まあ自粛したほうが良いかもしれません。
>ひやひやすることって、マージャンみたいにやみつきになるんですって……
そう、その通りです。
それが女装の醍醐味とも言えますね。
懐かしの、風俗奇譚に載っていたのですね。懐かしい、、
希少な投稿を探して頂き、感謝です。
ただ、私は、れんげさん、という方、存じないんですよ。
こんなに、可愛くて、若くて、小さければ、覚えているはずなんですけれども、、
この投稿にもある、麻美さんにも、確認してみたのですが、やはり、知らないとの事でした。
私の想像ですけれども、会員の誰かが、想像で書かれたのかもしれませんね。又は、会長が、すみれか、誰かに、書かせたのかも。
どちらにしても、想像が膨らんで、とても楽しめました。
これからも、ブログ、期待しています。
確かにれんげさんはそれ以降 風俗奇譚には出てきてないですね。
どなたかペンネームで書かれたかもしれません。貴重な情報、感謝です。