女装子愛好クラブ

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女装という人生を生きる⑨

2015年08月26日 | ★女装の本・雑誌
--皆さんの話を聞いていると、女装で外出する方がけっこう多いようです。まず鏡に写った、女装したもうひとりの自分に恋をして、オナニーするのが第一歩だとすると、外出するのは第三者の視線にさらされるわけで、全然違ってくると思いますが。

アキ あれは快感ですよ。

道子 自分がキレイになってくると、それを他人に見せたくなる。他人に褒めてもらいたくなるんです。

アキ それは自然でしょ。


--でも、不安感が先に立つんじゃないですか? ばれたらどうしよう、みたいな。

道子 あの人は私をどう見てるのか? 男と知って見てるのか、女としておかしいと見てるのか、それともキレイだと思ってるのか、醜いと思っているのか....、視線がチリチリする。ものすごい快感なんですよ。

--馬鹿な質問なんですが、そういう時はトイレは男性用に入るんですか、それとも女性用?

アキ 女性用です。スカートをはいている人が女性用のトイレに入るのは自然なわけです。女性は順応性が高いから、その場で男であると分かっても騒がないしね。

--では、そろそろまとめに入りたいと思います。皆さん
の話を聞いていると、女装のキッカケは小学生くらいで、スカートをはいてみたいとか、オシャレをしてみたいという自然発生的な願望が起こってきて、それがしだいに大きくなってきています。もちろん、なかには明日香さんのように、家庭教師に誘われたという他人誘導型もありますが、ほとんどが自発的にそう思うようになった。
 この時期は、服装とかの形から入っていってるわけですね。つまり、フェミニンな服とか下着、セーラー服や口紅のようなものに、フェティッシュな欲望を抱いている。
それがエスカレートしていくと、それらを身につけるようになり、ふと気づくと鏡の中に美しい「もうひとりの自分」がいたと。 それで、まず鏡の中の自分に恋をするわけです。

アキ そう、無意識的にね。


--その鏡に写ったものが、嫌いなものだったら、そうはならないわけですよ。
アキ そうそう、余分なものが入ってくると「私のアングルに入ってくるんじゃないツ」つて感じになる。

道子 結局は自己完結してるものだから、さっきのゲイの市民権みたいにつるむ必要はまったくないわけだ。


別冊宝島「変態さんがいく」(宝島社刊)から引用
引用者注:座談会の出席者の名前は引用原本とは異なります。引用者の判断で仮名に置き換えております。


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