昭和54年 日暮里にエリザベスが開店した。
スポーツ紙の風俗リポート欄でこれを知った私は、大学の帰りにいくことにした。
日暮里は布地の街。
だから、ここにしたのかな、と思ったことを覚えている。
店はすぐに見つかった。
しかし、幼い大学生のドアが押せない。
店の周りの商店街をうろうろとうろついた。
そして、勇気を出して入店。
入ってしまえば、なんていうことはない。
女性用下着や洋服が輝いている。
しかし、高い。
大学生が買えるものはなかった。
カウンターの店主と高齢のお客さんが話し込んでいた。
「女装して夜行列車で登山にいったんだ」
「そうしたら、同じボックスにいる男性、大学教授といったかな、と仲良くなって、お酒とかを勧められた」
「別れ際に、電話番号を教えてくれというから、事務所の電話番号を教えたよ」
「そうしたら、数日して電話がかかってきた」
「当然、男の声でとったら、その大学教授だったんだ」
「こっちもそんなことはなれているからね、少々お待ちくださいといって待たせて、...」
「女声で『おまたせしました、今出たのは兄です』と答えたさ」
「それでデートに誘われてね.....」
こんな世界が現実にあるんだ、と大きなショックを受けたのだった。
スポーツ紙の風俗リポート欄でこれを知った私は、大学の帰りにいくことにした。
日暮里は布地の街。
だから、ここにしたのかな、と思ったことを覚えている。
店はすぐに見つかった。
しかし、幼い大学生のドアが押せない。
店の周りの商店街をうろうろとうろついた。
そして、勇気を出して入店。
入ってしまえば、なんていうことはない。
女性用下着や洋服が輝いている。
しかし、高い。
大学生が買えるものはなかった。
カウンターの店主と高齢のお客さんが話し込んでいた。
「女装して夜行列車で登山にいったんだ」
「そうしたら、同じボックスにいる男性、大学教授といったかな、と仲良くなって、お酒とかを勧められた」
「別れ際に、電話番号を教えてくれというから、事務所の電話番号を教えたよ」
「そうしたら、数日して電話がかかってきた」
「当然、男の声でとったら、その大学教授だったんだ」
「こっちもそんなことはなれているからね、少々お待ちくださいといって待たせて、...」
「女声で『おまたせしました、今出たのは兄です』と答えたさ」
「それでデートに誘われてね.....」
こんな世界が現実にあるんだ、と大きなショックを受けたのだった。