女装子愛好クラブ

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元陸軍少尉は贖罪として女装した

2021年08月12日 | ★女装の本・雑誌
『女装の民俗学』(批評社、1994年)という本を図書館で見つけました。
この本は日本古来からあった「女装」というものを、風俗・民族・犯罪者・歴史という観点から、その専門者が考察したものです。
「風俗としての女装」の章は、ノンフィクションライターの下川耽史氏が執筆しています。
これまでの取材からさまざまな女装事例を挙げており、私も興味深く読みました。


私が取材で知り合った 女装マニアは元陸軍少尉で、敗戦の数日後に中尉に昇進した、いわゆる『ポツダム中 尉』であった。
敗戦後、三か月めに復員してきて、一年間は静岡県の田舎で暮らして いたが、昭和二十二年早々上京して女装のおカマになった。
その理由を彼は「もともと自分はこっちの方に興味があった」と前置して、「自分が戦場で決断力がなかったために、死ななくてすむ部下を何人も殺してしまっ た。そういう女々しい奴はおカマが似合うんですよ」
といった。彼の話からすると、女装おカマにも関心はあっただろうが、部下を殺し たことへの自己懲罰という色合いも濃厚のように感じられた。そしてこういうケース はほかにも沢山あったはずである。
 出所:前掲書


もうすぐ終戦記念日。
戦争はさまざまな人々のさまざまな人生を変えてしまったのですね。


コメント
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