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財政健全化を優先 英首相、ダボス会議で演説

2011-01-29 23:05:48 | 日記
英国のキャメロン首相は28日、ダボスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で演説し、「財政健全化がなければ経済成長はできない」と指摘、景気回復の腰折れ懸念のなかでも厳しい歳出削減を進める考えを明らかにした。

今週発表された昨年第4四半期の実質国内総生産(GDP)伸び率が前期比マイナス0.5%と市場予想を大幅に下回ったことから政府の財政緊縮路線への風当たりが強まっている。これに対して首相は先進国で最も厳しい緊縮財政によって「国債の格付けをトリプルAに維持することができた。」と述べ、信用不安を回避し金利も低下したことの意義を強調。「経済回復の近道はなく(財政健全化という)当初のコースを外れてはならない」と話した。

首相はまた「英国ほどの規模の経済は独自の金融政策を持つ必要がある」と述べ、将来的にもユーロ圏に参加する意志のない立場を主張した。

日経 29日朝刊
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日本国債はAA-に引き下げられましたが、英国国債はAAAを維持しました。これについてキャメロン首相は、緊縮財政策が評価されたと指摘しています。ただでさえ、物価と税金の高い国で有名ですが、さらなる緊縮財政で、国民の信頼を得られるかどうか試練が続いています。国立大学の学費改定では、大規模なデモが発生するまでになり、国民も少なからず不満をもっているようです。政権交代後の政策は、日本とは全く異なる路線を進んでいる英国。日本も八方美人を続けるのではなく、自らが立案した政策の実現に積極的に進めていってもらいたいと思います。


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