福井田鶴子アートギャラリー

日々の生活で感じた事、絵画制作への思い入れ
絵画教室「小人の森」での楽しい出来事など綴てみました。

11.19「のんちゃん雲に乗る」&「空の色が」作品を支えてくれました。

2017年11月19日 | 福井田鶴子アート
8歳の女の子、ノンちゃんは、
ある春の朝、お母さんと兄ちゃんが自分に黙って出かけたので、悲しくて泣いていた。
こんな話で始まる石井桃子作『のんちゃん雲に乗る』のお話を知っていらっしゃいますか?
   
  

木の上からひょうたん池に映る空を覗いているうちに、誤って池に落ちてしまう。
気がつくとそこは水の中の空の上。
雲の上には白いひげを生やしたおじいさんがいて
熊手ですくって助けてくれました。
ノンちゃんはおじいさんに、自分や家族の身の上を打ち明ける。

そして もう一つの夢として持ち続けた幼い頃の思い出 
それは
小学生の時、軽井沢に夏休合宿で見かけた女の子
白樺の木立の中を馬に乗っている姿は
ゆらゆら馬の歩速とともに揺れて彼女は何とも優雅で気持ちよさそう
私もいつか乗ってみたい!と.....憧れたのが始めで年月が経つにつれて
馬の色毛は軽く走る姿が風の様に雲の様に波の様に白毛に変わって行きました。
それは夢であり 自由な 未来であり 希望なのです
そんなベースで生まれた『白馬の旅心1』100号F 油彩

こんな思い出の心は彼女の人生の糧となり

  

恋にも憧れる美しい女性と成長するのです

詩人 吉野弘 贈るうたの詩集が大好きで
始めに書かれている詩が『空の色が』です。

空の色が
海の色でした
遥(はる)かな隔たりに妨げられず
空の青が 海の青でした

或る人の心の空の色がそのまま
誰かの心の海に届いている
というようなことも ある

などと思いながら、私は
海を
海に届いている空を 泳ぎました
正確には――私の海に届いている或る人の空を

そして『白馬の心旅2』100号F 油彩 が生まれました。
どうしてもこの二枚が描きたかったのです。

  

  
  42回現代童画展 東京都美術館 で開催されました 
   

                  

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2 コメント

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Unknown (永田)
2017-11-22 00:16:12
>福井さん、100号の大きな2枚の絵の青い空の色が、広い美術館の白い壁に映えてとても素敵ですね。
ブログの方には絵画とともに詩も載せられていて、絵の世界観がいっそう拡がったような気がして、こちらもとても素敵でした
飾られている場所であったり、添えられた文章で絵画の鑑賞も色々な見方ができるんですね 絵画の楽しみ方や見かたを改めて知りました。
これからも素晴らしい作品を期待しています!
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いつも批評ありがとう (白馬好きのFUKUI)
2017-11-22 16:45:46
とても支えになります。
皆さんブルーがとても素敵と言ってくださるのでが今、考えてみると......
今回のブルーがどの様な過程で
完成したのか解りません。
絵の具の分量を科学者みたいにノートにでも
メモれば良かったのかしら!?それも面倒です。
3年前に一人旅感動のニュウージランド空、雲、日の出、夕焼けの美しさを記憶をたどる配色でもありました。二枚の作品にはウニュ塩湖への憧れの配色でもあります。又、豊かな地球のどこかを旅してみたいです。
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