福井田鶴子アートギャラリー

日々の生活で感じた事、絵画制作への思い入れ
絵画教室「小人の森」での楽しい出来事など綴てみました。

12.30☆クリムト「黄金のアデーレ」観てよかった!

2015年12月30日 | 福井田鶴子アート

今から約一世紀まえの1907年に
世界で最も高額な絵画トップ10入るそうな
「黄金のアデーレ」がクリムトによって世に発表されたのです。


1097年.138㎝×138㎝「アデーレ.ブロッホ.バウアーの肖像1」

モデルは映画のヒロインマリアの叔母アデーレ
ユダヤ系銀行の頭取の娘で夫も銀行家でした。
上流家庭の若い女性達の間では男前クリムトに描いてもらう事が憧れでもあったそうです
叔母アデーレもそれを深く望み亡き後は夫に譲渡すると言う遺言迄残しました。
    

   グスタフ.クリムト1862~1918年
     貧しい金細工師.11才の時に起きた世界恐慌で父親が失業し14才で奨学金でウイーン工芸美術学校に入学
     ウイーン芸術『分離派』の設立に参加 
     女性達が裸でモデルになる事もいとわない程人気があったそうです


その絵画はアデーレのユダヤ人家族達の平和な日常の中にナチスの兵士が勝手に家の中に入り
絵画と共に根こそぎ財産迄が没収されてしまったのです。
その後
ユダヤ系アメリカ人マリアはオーストリア政府に対し訴訟を
ユダヤ系若き弁護士の力を借りてが最後迄諦めずオーストリアの国宝クリムト絵画を
オーストリア政府も段々不利になってくると金銭的な妥協案も示し初めるのですが..
マリアと弁護士は先の見え訴訟に心は不安で乱れましたが....
2006年にアメリカに住む正当な持ち主マリア個人に望み通り戻ったのです。
一女性がナチスにずたずたにされた一族の戻らない誇りを現在の記憶の扉に戻し
凄惨な第二次世界大戦、ユダヤ人の悲惨で悲しいストーリーでもありました。


この奪還は広大な宇宙から小さな小さな☆を探し出すのと同じぐらい
途方もない実話です....し
オーストリアの国宝がなぜ?
アメリカ国へ...大変興味を持ったわけです。




憧れのクリムト絵画を観たく1999年にベルベデーレ宮殿美術館を訪れた事があり
「接吻」等クリムトの黄金色と装飾性の面白さは今だ脳裏の隅にしっかりと記憶されています。

記憶のアルバムを開きクリムトに魅了された若かったツアー仲間がそこに笑顔でいました。
映画の中でウイーンの街も写すされ世界で始めて出来た木の観覧者を目撃した時は心がわくわくし
思い出ももらい時間を経つのもわすれました。

その後マリアは
アメリカのギャラリーに156億円近くで「黄金のアデーレ」を売却してしまいます。
なぜそんな事を???大変な裁判を乗り越えたのに!!!
彼女はる戦争とナチに愛する家族を奪われユダヤ人の迫害を目の当たりにして
そのアイデンテイーを今にもどしてその時の出来事を....記憶を.....現代に蘇られ
次の世代にその理不尽さを伝えて行きたかったのではないかと思うのです
それにしても制作されてから約100年138㎝Sの絵画に秘めた偉大なヒストリーは
今だ世界中の人々を魅了し旅を続けているのです。

私にとっても亡き後でも一枚でも歩きしてどなたかの手元で
大事にされる様な絵画を描ける事が永遠の課題です。

今年も福井田鶴子アートギャラリーを愛読下さりありがとうございました
皆様  良いお年をお迎え下さい

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12.14☆クリスマス装飾★小人の森だって負けてない★★

2015年12月14日 | 小人の森絵画教室

今時の子手先を根気よく使わない
そこで二学期の最初
子供達に めんどくさい事をはじめようね。 何 良く解らないよ
それでも紙を上から横から
一本づつ織り込むと
だんだん素敵な柄になって行く
指先に力が入って色のセンスも自分流に考え始めている



今度は好きな形のツリーを作ってみようよ
そしてお家で自慢して飾ろうね
個性的で可愛く楽しい世界に一つしかないツリーが出来ました



右「プレゼントツリー」RIHO
クリスマスカラー 緑.赤.オレンジで暖かみを出す様に工夫した。
サンタクロースのひげを綿にしてリアル感を出したり、プレゼントの箱を
立体にしてポイントにしました。

左「ダイヤツリー」SYUNNGO
紙選びで白が当たったけどしばらく何も思いつかなかった...けど
じっとみていたらピカピカ光るダイヤがいいかな?かと思い始めました。
サンタさんのプレゼントの入った袋からダイヤがこぼれました。




左「イカツリー」SYUNNSUKE
大きいイカツリーにサンタさんがぶらさがっています。
周りにはイルカや小さな魚達やタコにプレゼントをあげに来たのです。
水の中なのでサンタさんはブクブクあわをはきながら配りました。
ぼくもプレゼントほしいな!

右「スターツリー」TOW
白、みどり、赤の画用紙でジャンケンをして赤がすきなので赤にしました。
それに星を見るのも大好きなので思ったのがスターツリーです。




左「雪だるまツリー」KEI
クリスマスといったらサンタか雪だるまか?思いつきました。
それにツリーが雪だるまの形をしていたら目につくし
ツリーに目玉があるのわかる?

右「ロケットツリー」RYUU
ロケットが好きだしロケットにのってうちゅうに行ってみたいな
こんなすごいプレゼントをサンタさんおくってくれないかな。




左「ツリー.ツリー」SINN
あみだくじで緑紙が当たった。モミの木の色だし木でつくられるし
木のツリーだから公園でまつぼっくりを拾って来てたくさんつけた。
冬だしツリーには雪がふるから綿を雪みたいにつけた。
このサンタは高いところが大嫌いな高所恐怖症!そりから木の上におちてふるえている。
それでも仕事はしなくちゃ!

右「キャンデイー&キャンデイー」YURA
絵画教室でおやつにいつもあめを食べるのでピンと来た!
それにあめが好きだし、あめが雪の様にふって来たらいいな~。
このツリーはぜんぶ食べられたらすごいな~
このツリーを考えたきっかけは絵画教室でした。 

 


さて我が家作品収集場所からこのシーズンになると「サンタ兄弟」がリビングに飾られます。
気がつくとビーズ大分縫い込んで来たつもりでも....時間が経つと又加えたいと思いつつも.....
「もういいっか」と......
迷いながら....箱に入いり収集場所に戻っていきます
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12.4黄金の日暮れ時

2015年12月04日 | つれずれ日記
最近 又
感動的夕焼けの中を
ユキのおかげで散歩する事が出来ました。


夕陽は西の空が彩るのに
なぜ
池は東方向に位置するのに池から光が?
その事が不思議でした。
洞峰公園の木々の間に黄金色の光が長くさしているのです。
もしかして静寂な水面が鏡になり強い夕陽の光が反射しているのではないかしら
......と思い始めたのです
今迄殆ど見た事のない現象でした


その光を浴びながらユキとほとんど人がいない公園をとぼとぼ歩きました。

何とも不思議な!世界に包み込まれた刻は
そんなに長くは続きませんでした。



その贅沢な黄金色が忘れられなくアップしました



人工的なクリスマスイルミネーションと違い儚かない光黄金色の夕焼けの中で
とても幸せな気分を味わう事が出来ました。

「よかったユキのおかげだよ
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