福井田鶴子アートギャラリー

日々の生活で感じた事、絵画制作への思い入れ
絵画教室「小人の森」での楽しい出来事など綴てみました。

スケッチ編「トルコクシャダシ」のお話

2010年09月23日 | 福井田鶴子アート
2005年にトルコに旅行した時の話です。
クシャダシのホテル朝早く腰高で胸ぐらいの高さにある窓の外をみてみました。
目の前に広がる風景にまず目をみはる程感動しました。
スケッッチにはAM6時半~7時20分と記してありました。




良くもまあ~~こんな同じ形の小さな家が
丘の上迄積み木を並べた様に整然とならんでいること
 いつか絵本でみた様な世界


どの間取りも殆ど同じ、朝食の用意だと思う。
小さな煙突からは小さな煙が立ち登って....
ひょっとして献立も同じだったりして
「でも違うよね。」
普通の幸せな家族がそこここにいてほしいけど
思い病気を持つ家族もどこかにいて治る事を願って朝食を作っているかもしれない
朝食をひとり机の上の花を見ながら?それともテレビを見ながら美味しそうに食べているかもしれない
恋人同士が朝コヒーを飲んでお互いの顔を幸せそうに見つめ合っているかもしれない

世の中千差万別なのだからと思えばさらに描く意欲も湧くと言う物です。
太陽は丘の上に顔を出し始めそんな家々を平等に崇高な光で照らし始めていました。
この瞬間は二度とない刻です。
私は高めの腰高窓から外に出るために椅子を置き夢中でスケッチブックや画材を屋根の上に置き
私も古く風格ある瓦の上に座り込み
丘の上のイスラムモスクを捜しながら太陽が登り切る前に描く事に必死にトライしました。
画面左からアルマ海の朝のすがすがしい風が静かに吹いて気持ち良かったですですよ。
この絵は手元にありませんが人々が平和かつ平等に日常生活を謳歌している感じげ描け大好きです。
となりの窓からツアー仲間の夫婦がニコニコして
「絵を描く事がご趣味の様で」と初めて声を掛けられ
ちょっと恥ずかしかった事を今でも覚えています。
トルコ旅行は描きたくなる風景がアッチコッチにあり
スケッチ画のほとんどが手元にありませんがポストカードにしてあるので
又おりをみてブログにアップします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ある時「ふと思ったのです」

2010年09月09日 | 福井田鶴子アート
旅行の感動!写真に撮って現像してアルバムに一生懸命ファイルしても....
「貴重な感動をこんな形で終らせて良いのかしら?」
旅行から帰って来て...
あるときふと思ったのです。




がたつと
あれほど感動したのに....
初めて出逢う異国の風景も心の中であせてしまうのです。

 8年前「カナダモントリオール、ホテルの窓から目の前に建つ寺院
何となく好きなヨーロッパ的な佇まいがあり
朝旅立つ前時間もあり初めて時間を掛けてスケッチしてみました。
スケッチの左上には10月2日「クイーンエリザベスホテル」4階よりとしるしてありました。
イタリア.サントロピエール寺院を三分の一に縮小した物を描いた時の、
描き切ってみたいという真摯な気持ちが
其の時の清々しい朝風とともに空気の臭いや忙しく走る車のエンジン音の音迄もが聞こえてくるのです。

その二日後10月4日
ナイアガラの凄すぎる滝を渾身の力で描いてみました。

                 ●アメリカ滝&カナダ滝●   
ツアー代金もそれ程高くない為
この凄い滝を自分の部屋からゆっくり見る事も、描く事が出来ませんでした。
そこで「ナイアガラシラトンホテル12階レストラン」
コック長につたない英語と絵と手振りで渾身のお願いしてしてみたのです。
彼は心良く「午後5時迄ならOKネ

時間迄一番良く描ける席に座らせてもらい必死に描きました。
其の時のコック長の優しい笑顔と
何人かのウエイトレス達仕事の合間に近づいて来て「ワンダフル!」「ビュテイフル」

今でもその笑顔は忘れることはありません。
大人でも大事にされ、ほめられるのはうれしいのです。

これぞお金がかからない究極の心に響く価値ある土産です。
そしてもともと風景を描くのが好きな私は

その後旅には必ずスケッチブックとペンを持っていく様になりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする