福井田鶴子アートギャラリー

日々の生活で感じた事、絵画制作への思い入れ
絵画教室「小人の森」での楽しい出来事など綴てみました。

全てを包む大きな木を描く

2010年04月19日 | 福井田鶴子アート
気持ちおだやかになる為の
癒す場所を探す事はないですか?



15号S 油彩  題名「みんなの木」無断転写を禁止させていただきます。

春季展朝午前中展示のお手伝いが終わり、初日のお当番が終わり、初日の懇親会が終わり、
二次会にも出席して
東京からマイホームに帰るとくたくたくたになった自分がいました。
それから三日目.....
少し考える事がありTSUTAYAに日本の自然を記録したDVDを借りに行き
どっかりと掘りこたつに足を突っ込み見入りました。

上高地編で川辺に立つ一本の大きなカツラの木に釘ずけになったのです。


いつだったか夏に旅した事のある懐かしい場所
美しく素敵な大自然の中に
強くたくましく生き抜いた木は
大自然区の主の様に権利を主張し、女神の様な優しい風格で立っていました。
一時停止をして見ほれました。
私所有のDVDではないのです。
貸さなければなりません。
デジカメに保存して一枚の写真にしてみました。
それから十日間でこんな絵を描いてみました。
どこかで見かけた様な絵にしかなりませんでした。
でも......
この一枚の絵画に当分癒されたいと思います。
そして.....
「小人の森」新年度初めの創作課題にもしてみました。


子供達が岸田衿子のこんな詩を教えてくれました。
「とおくにみえる木」 
   とおくにみえる木 
   だいすきな木
   はしってゆこうか あるいてゆこうか 木のそばに
   とおくにみえる木 だいすきな木 
   あしたもくるから そこにたっていて 
   ずっとそこにたっていて
 

一ヶ月も立つとこの絵に飽きるかもしれない自分がいるかとも思う。

でも今はいろいろな木に出逢ってみたい。
そこには人間の為でなく
自然の中に生きる木日々の営みがみゃくミャクとあるから...
今、とても新鮮な気持ちで私は屋久島の木々を見つめています。
          
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春季展「アドリア海の風に吹かれて」

2010年04月06日 | 福井田鶴子アート
2009年の10月、アドリア海ドブロヴウニクはまだ夏の様な暑さでした。
日本の夏の暑さとは違って
ときおり吹く優しい風はさらりとして気持ち良く
かろやかに吹き抜けていきました。
白く透けるスカーフは時おり身体に優しくまといつくのです。


2010年春季展出品「アドリア海に吹く風」S10号 油彩 
(無断転写を禁止させていただきます)
                                              

一人見るアドリア海を見て後ろをグルリと見渡すと小高い山に広がる景色は 
永い時を経たアンテイーク調の赤いレンガと白い壁の家々と
それをきわだせる緑の木や森は
まさに「魔女の宅急便」でもおなじみのとても可愛い街並でした。

さらに静かな海原は太陽の光でキラキラと輝き
紺碧の空はどこまでも澄み渡り
一点の雲も見つけることが出来ませんでした。
そんな自然の中に身を置いてみた時
人間は何を考えるのだろう
私は絵を描きながら何度も身体に時おりまといつくスカーフが
緩やかな風に乗れる様な羽に変化してくれないだろうかと願い.....
筆をはしらせのるですが...
最後迄....無邪気な子供達が描くかもしれない
背中に羽が生えている絵とはならず
完成してみれば.....
「そんな奇跡等絶対起きない!」という分別ある作品となっていました。

 
            
 
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