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「千恋*万花」 あらすじ・感想その4 ムラサメ編

2016年08月02日 00時20分20秒 | 美少女ゲーム

4人目はムラサメでした~。

ムラサメ キャラクター紹介
ムラサメは建実神社に奉納されていた御神刀・叢雨丸の管理者。霊的な力を持っていなければ彼女を見ることも出来ません。彼女を見ることが出来る人間は、叢雨丸の遣い手となった将臣、巫女姫である芳乃、先祖代々巫女姫を守っていた一族の茉子、そしてレナの4人です。その中でも将臣だけは触ることが出来ます。
数百年前の戦いのときに人柱に選ばれ、それ以降ずっと穂織を見守ってきました。その為、大人たちの間で彼女の存在を知る者は「ムラサメ様」と呼んで敬意を払っています。それは穂織の人間は存在こそ知らなくても幼い頃より聞かされてきたことのため同様です。
見た目は貧乳ロリっ子。「のじゃ」とか「吾輩」とかちょっと個性的な言葉遣いをするのが特徴。数百年を生きてきたせいか、現代の知識もある程度持っており、耳年増です。基本的に食事も睡眠も必要ありませんが、神力を使い過ぎた場合は睡眠をとります。また、食事も将臣が直接手を触れている食べ物のみ食べることが出来るため、飲み物を飲むことは難しいようです。ちなみに、芳乃同様に甘い物が大好き。
いつも将臣たちと一緒にいますが、学院にいるときなども含め、何かを理由をつけては別行動を取っており、少し皆とは距離を置いている節があります。その理由は彼女の過去に関係がありますが・・・。

ムラサメ 攻略情報
正直に言う→どうだろ?→可愛い→単独行動→頭を撫でる→小春を信じる→安心させる

ムラサメ編 あらすじ
【CHAPTER3】

芳乃を囮に使った作戦で全ての祟り神を浄化した将臣たち。しかし、憑代は何故か1箇所だけ欠けていました。ムラサメは将臣が自分に触れることが出来たり欠片に引き寄せられたりする理由について考えた結果、将臣の身体の中にも欠片があるのではないかと考え、皆を本殿に集めて将臣から欠片を取り出すことにします。将臣は自分に意識を集中して見事欠片を取り出すことに成功し憑代を1つに戻します。こうして、数百年続く祟り神との戦いに終止符を打つのでした。
祟り神と決着したことで自分の役目も終わった将臣は、穂織に滞在する理由が無くなったため、元の生活に戻るかどうか決断を迫られます。将臣は夜考え事をしながら街を散歩しますが、自分がいつの間にか穂織に愛着をもっていたことが分かり、この街に残ることにしたのでした。
【CHAPTER4】
穂織の地に残ることにはしたものの、役目を終えたことから芳乃とは婚約にしたため、いつまでも神社でお世話になるわけにはいかないことから、出て行くことにしますが、ムラサメは叢雨丸の持ち主はご主人なのだから叢雨丸があるところにはどこまでも付いていくと言い出します。しかし、将臣は刀を外に持ち出すわけにはいかないから叢雨丸は神社に置いていくつもりでした。すると、ムラサメはご主人と自分と叢雨丸は三位一体だから置いていくなと駄々をこねはじめたため、芳乃と茉子がここに住んでも迷惑にはならないとムラサメをフォローし始めます。そして、安晴にまでここにいてほしいと頼まれたことから、将臣は神社を出ることを取り止めます。
問題は玄十郎を説得することでしたが、案の定、玄十郎は婚約を解消したのだから出て行くべきと反対。しかし、ムラサメが一緒に住むことを望んでいると、姿こそ見えないもののムラサメには敬意を払っている玄十郎は態度を軟化させ、芳乃も同居に賛成していることを知ると、一転して同居を認めます。こうして、将臣は建実神社にそのまま住むことになったのでした。ただし、婚約者から下働きにランクダウンして。
その日の放課後、芳乃はお役目を果たすべく奉納の舞をしますが、何か違和感があると言います。そして、ムラサメもまた、祟り神との戦いが終わったことで自分の存在意義に疑問を感じ始めていました。
将臣の立場が変わってからの同居生活は将臣が神社の仕事等を積極的に手伝うようになったこと以外は特に変化はなく、平穏でした。そんなある日、祟り神の怒りを鎮めたお祝いを皆でしようという話になりますが、ムラサメは自分の姿が他の人には見えないことを理由に欠席しようとします。頑なに祝いの席に出席しようとしないムラサメに対し、ムラサメと話が出来ないため状況を説明してもらった安晴がそれなら自分がムラサメ様のことを紹介すれば良いと提案。こうして皆の説得を受けたムラサメは祝いの席に出席することになったのでした。
お祝いの席には大体の関係者が出席することが決まりましたが、ムラサメはどこか浮かない顔をしていました。そして、祝いの席の準備で買い物をすることになった将臣はムラサメを呼び出し、一緒に買いだしをします。そこでムラサメは将臣が未だに毎日玄十郎と稽古していることについて、平和になったのだからする必要がないのでは?と聞きます。将臣は穂織に来るまで無目的で暮らしてきたけど、芳乃たちを見て自分が恥ずかしくなった、いつか自分も何か目標を持ちたい、そのためにも祖父ちゃんに鍛えてもらうことはきっと役に立つと言います。そして、叢雨丸がまだ存在しているということはいつか使う機会があるかもしれない、そんなとき自分の腕が鈍ってたら困るだろうと言います。まだ自分が必要とされていると知ったムラサメは少しだけ元気が出ますが、まだ足りなかったため、ムラサメを田心屋に連れて行くとすぐ元気になるのでした。
そして迎えた祝いの日。将臣は事情を一切知らない廉太郎、小春、芦花の3人に祟り神のことを説明し、ムラサメを紹介します。最初は驚いた3人でしたが、将臣たちを介して話をするなど祝いの席は大盛り上がり。最後は珍しく酔った玄十郎が将臣に酒を呑ませ、将臣は呑みすぎて寝てしまいます。ふと目を覚ますと自分の部屋にいた将臣は水分補給のついでに夜風に当たりに外に出ると、ムラサメが1人寂しく泣いていました。彼女がまだ人間だった頃、人柱になる前の日も宴が開かれていたこと、あのとき一緒に生きていた人たちは両親も含め先立ってしまい、もう誰もいないこと・・・そんな話を月に向かってする彼女の姿に居ても立ってもいられなくなり、声をかけます。ムラサメは自分が泣いてたことを知られないように必死で隠していましたが、将臣はそのことには触れない方が良いと思い、彼女の手を握、こうして触ることが出来るし話も出来る、だから1人じゃないと伝えると、ムラサメはそうじゃなと言って笑顔を見せるのでした。
【CHAPTER5】
祝いの席が終わってからというものムラサメは元気がなくなっていました。将臣はそれが気になって、学院で昼食を食べるときも誘ってみましたが、ムラサメは遠慮します。ムラサメは、将臣に今は貴重な期間だから青春を謳歌しろ、祟り神との戦いで若者らしいことが出来なかったのだから、平穏に戻った今はそれを取り戻せと言って姿を消します。将臣は、それなら青春を謳歌する前に人柱になって大切な人たちと別れてしまったムラサメはどうなるんだと思いますが・・・。
そんなある日のこと、志那都荘では穂織の今後に関する会合が開かれていました。会合に出席した安晴から穂織が財政難であることを聞かされ、御神刀イベントが無くなったためにそれ目当ての外国人観光客が減ったことが原因だということが判明。将臣はそれを聞いて自分のせいだと落ち込みますが、ムラサメは元々御神刀イベントは神力を維持するのが目的だったのだからそのイベントはあくまでも副次的なもので、いずれ叢雨丸は誰かに抜かれなければならなかった・・・だから将臣には責任などないとフォローします。将臣はそんなムラサメの言葉に少し元気を取り戻し、自分を温かく迎え入れてくれた穂織の人たちのためにも自分に出来ることを探そうと決意するのでした。
穂織に観光客を呼び戻すため、何か町おこしのアイディアはないか2人は街を回りながら考えますが、一向に良い案は思い浮かびませんでした。そこで、穂織に何を求めているか外国人にリサーチしたところ、やはり日本古来のものを多く残している穂織に対して文化的側面を求めており、その中でも巫女姫の舞と御神刀イベントを挙げていました。皆が皆、御神刀イベントがなくなったことを残念がっていたため、ますます責任を感じることとなった将臣ですが、とりあえずよく外国人が訪れる田心屋にも足を運びます。そこで芦花たちにもリサーチしましたが、2人だけで考えてアイディアが決まったら皆に相談するつもりだったという将臣に対し、芦花はこれは穂織全体の問題なのだから1人で抱え込まないで皆で考えるべきと言います。芦花にそう注意された将臣は、芳乃や茉子、安晴にも相談。すると、芳乃と茉子はずっと相談されるのを待っていたと言います。そして、将臣は皆の協力を得ることになり、それどころかその日のうちに芦花経由で町長にまで話が及んでいました。
将臣は事が大きくなったことに驚きますが、これなら何とかなるかもしれないと思い、寝床につきますが、なかなか眠れませんでした。ムラサメにどうすれば寝られると聞かれ、冗談で「お休みのキス」と言うと、ムラサメは本当にキスをしてきます。ムラサメは恥ずかしくなって姿を消し、将臣もまたキスのことが頭から離れず、余計に眠れなくなってしまうのでした。それから数日後、安晴から「町おこし準備委員会」が正式に設立されたことを聞きましたが、そのリーダーに発起人である将臣が指名されて驚きます。若い者を中心にすることを方針としていたためですが、まだ自分が余所者であるという感覚の将臣がそれを理由に辞退しようとすると、ムラサメと芳乃と茉子が同時に「そんなことない」と否定します。そして、ムラサメも協力するから、ムラサメを知る人物だけで構成すれば彼女も話しやすくなるということで、将臣は引き受けることにしたのでした。
そうして始まった町おこし準備委員会。レナの参加許可をもらうため、玄十郎に頭を下げに行きますが、玄十郎はレナが穂織のためを考え自分の意志で参加表明したことから、委員会への参加を許可。更に旅館の客室を準備委員会のものとして利用していいとまで言ってくれます。しかし、最初の会議では良いアイディアは出ず解散となり、神社の仕事がある芳乃と茉子が先に帰っていたため、将臣とムラサメは2人で帰ることに。ムラサメは会議の最中、将臣が良い表情をしていたことから、やはり同世代と青春を謳歌するのは良いことと言いますが、将臣からムラサメちゃんも青春を取り戻せば良いと言われ、激しく動揺します。ムラサメが今謳歌したい青春は友情ではない方だったため、将臣にそれを言うことは出来ませんでした。それからムラサメは将臣と付かず離れずの距離で将臣をジッと見ていたため、将臣はそれを反抗期だと勘違い。ムラサメに天誅をくらいます。その一部始終を見ていた芳乃と茉子はムラサメのことを不憫に思い、芳乃は何とか出来ないか茉子に相談しますが・・・。
その日の夜、将臣は寝苦しくなって起きるとムラサメが将臣にくっついていました。ムラサメは彼女の気持ちを察した芳乃と茉子に相談したことで決心がついたと話し、今まで恋を知らずに生きてきたムラサメが初めて恋をした、今夜限りでもいい抱いてほしいと必死に訴えます。将臣は切ない表情をするムラサメを泣かせたくないと思い、彼女の想いを受け止めることにし、恋人同士になり結ばれるのでした。
【CHAPTER6】
恋人同士になった翌日の朝、いつも通り境内の掃除をしようと外に出ると、芳乃たちが暗い表情で立っていました。どうしたのかと聞くと、神社を守っていた結界が弱まっていることが判明し、数百年もの間結界が弱まるかもしれないという理由で誰も見たことが無い神社の御神体に何かあったかもしれないと、先ずは朝武の人間である安晴と芳乃が見に行きます。しばらくすると2人は戻ってきますが、複雑な表情を浮かべていました。その理由はすぐ判明します。その後全員で御神体を見に行くと厳重な結界で守られたそこにはムラサメの本体が保管されていたのでした。
どうやら御神体は時間を止める結界により守られていたようで、身体の方はずっと当時のままを維持されているようだったため、安晴は祟り神はもういなくなったのだから、人間に戻ったらどうだろうかと提案。しかし、元々ムラサメは不治の病にかかっていたから人柱になったという経緯があるため、彼女は人の身体に戻ることを躊躇します。それでも、当時は不治の病だったとしても、現代医学なら治るかもしれないということで、1度人間の姿に戻り診療所で診てもらうことに。結果、肺炎と合併症を発症しているだけで現代なら薬があるから治療できることが判明。病気が治るまで将臣が看病することになりましたが(ついでに恋人になったことがバレた)、こうしてムラサメは数百年ぶりに人間の姿に戻ったのでした。
将臣はそれから数日間、必死に看病し、ムラサメの病気は完治。本来ならそれで万々歳のはずでしたが、ムラサメの表情は浮かない顔でした。そして、2度目のエッチはムラサメの生身の身体とのものでしたが、彼女は生身で結ばれて思い残すことはないと言ったため、将臣の不安はより大きくなります。そして、ムラサメから家族がいるのならば帰った方が良いと言われ、彼女の抱えるモノの大きさに気付きます。彼女は人柱になるとき大切だった家族たちと別れ、もう2度会えなくなったのだから。
【CHAPTER7】
ムラサメの病気が完治したため(ただし、ムラサメ曰く身体に取り付いているだけで油断すると元の状態に戻る)、町おこし準備委員会の会議に復帰することになった将臣とムラサメ。しかし、一向に良いアイディアが出ず、田心屋に移動して芦花が参加しても同様でした。田心屋も休日なのにほとんど客が入ってない状態で、ますます穂織の状況が良くないことを実感。将臣は何とかしなくてはという思いから必死でアイディアを出そうとしますが、夜遅くまでそんなことをしているのをムラサメに止められます。ご主人まで穂織の犠牲になってはいけないと。
行き詰った町おこし準備委員会。その日も昼休みに集まって会議を始めますが、大人たちが外部のイベント業者に依頼しようとしていることを茉子が耳にして、ますます焦りを感じます。そのとき、廉太郎が適当に「いっそ、御神刀をもう1度岩に刺してイベントを復活させよう」と言い、将臣はあることに気付きます。外国人観光客は元々御神刀イベントを目当てに来ていました。それが無くなったことで違う新しいイベントをと将臣たちは考えていましたが、それが間違いであったと。観光客が御神刀イベントを目当てに観光に来ていたのならそれを復活させればいいのではないか・・・それが将臣の案でした。
ただ、これにも問題はありました。元々御神刀イベントは、叢雨丸の神力の維持のために行われたイベント。それがやることは変わらずとも目的が変わり観光客を呼ぶために利用されることについて、管理者であるムラサメの承認が必要でした。それ以前の問題として、そもそも抜いた叢雨丸をもう1度岩に刺すことが可能かどうかも不明でした。だから、ムラサメにではなく最初は神主である安晴に相談した方が良いと茉子が言ったため、ひとまずムラサメには言わず、安晴に相談することにします。
放課後、早速安晴に相談したところ、その発想はなかったと言い、御神刀を戻すことについては、封印というよりも奉納という形になり神様に御神刀を返すことになるだろうと話します。その場合、神様に返すわけだからムラサメの役目も終わり、自分の身体に完全に戻れる・・・そのために御神体としてムラサメの本体が保管されていたのだろうと安晴は推察します。安晴のその話を聞いて、将臣はこれは穂織のためだけじゃない、ムラサメのためにも必要なことなんだと思い、安晴からこれは誰もやったことがなくかなりの覚悟とそれに伴う行動が必要でそれでもやるのかと聞かされても、やらないとダメだと即答するのでした。
御神刀の奉納をするために必要なハードルは2つ。1つは技術的な問題。御神刀を奉納できるのは使い手である将臣にしか出来ない事。芳乃の舞のように決められた手順を踏み最後に御神刀を岩に突き刺す。力の宿っていないただの日本刀を岩に突き刺すのは簡単なことではない。下手すれば刀の方が折れてしまう。だから技術的な問題だと言います。もう1つはある意味では最初の条件よりも難しい条件でした。それは叢雨丸の管理者であるムラサメ自身が人間に戻りたいと望むかどうかでした。安晴はムラサメが人間に戻ることについて迷っているように見えると言い、ずっとムラサメと一緒にいた将臣もそれは感じていました。だから、将臣はムラサメとちゃんと向き合ってみようと決意します。そうしなければ2人の関係は先に進めないのだから。
その日の夜、将臣はムラサメにイベントのことについて話があると言って外に連れ出します。将臣はムラサメのことが好きだと改めて告白し、だからもっとムラサメのことが知りたいと伝えます。ムラサメは何か1人で抱えていることがあり、将臣は最初はそれを叢雨丸の管理者としての責任からくるものだと思っていました。だから祟り神が鎮まってムラサメの身体が見つかったとき、これで彼女も人に戻れる、人として一緒の時間を過ごせると喜びました。けど、ムラサメはそうではありませんでした。将臣はそれがどんな悩みなのか分かりませんでしたが、それでもムラサメと一緒に生きていきたいから、御神刀を奉納すると伝えます。そんな将臣の真っ直ぐな気持ちを受け取ったムラサメは、それなら自分もちゃんと話さなくてはいけないと、自分が人柱になったときの話を始めます。
ムラサメが人柱になったことについて、現代の穂織の人間は尊いことだと褒め称えてくれるが、実際はそんな綺麗な話ではなかったと言います。当時、ムラサメが人柱に選ばれたことについて、両親は反対していました。たとえ幾ばくも無い命であろうと最後の最後まで共に生きようと。しかし、ムラサメはいつ死ぬか分からない恐怖から逃げたくて自ら人柱になることを望んだのです。家族の想いを踏みにじった自分は決して立派ではない、ただの臆病者の親不孝者・・・そう彼女は話します。そして、今こうして孤独でいることも罰なのだと。大切なものたちが老いて死んでいくのを見ていることしかできない。そうしていくうちに誰かと強く交わることが怖くなっていました。初めて好きになった将臣に対してさえずっと一緒にいてくれと頼めないほどに。けど、それも全ては両親を捨てた愚かな娘に対する罰なのだと彼女は受け入れてしまっていました。
自分の過去を話し悲しむムラサメを抱きしめた将臣は、自分を責めるのは良くない、だからもう自分を許してあげてほしいと伝え、“アヤ”という名前で呼びます。その名前は祝いの席の夜にムラサメが月に話しかけているときに漏らしていた彼女の名前でした。そして、何度も“アヤ”と呼ぶと人前では決して泣かないと決めていたムラサメは人の心を取り戻し泣き出すのでした。
【CHAPTER8】
将臣の想いが通じ人に戻ることを望むようになったムラサメ。あとは御神刀を奉納するだけでしたが、将臣にそれが出来るかどうかが問題でした。試しに練習してみると、岩には突き刺さらなかったものの、その感触から何とか出来るんじゃないか・・・と感じます。最近はトレーニングをしていなかったせいで将臣の腕が鈍っていたことの方が問題でした。かつて祟り神と戦っていた頃の自分なら何とか出来るかもしれない、叢雨丸からもそう言われた気がすると言うと、ムラサメもそれに同意します。叢雨丸にも意思はあると。
町おこしも御神刀イベント復活の方向で決まったため、将臣は玄十郎に頼んで稽古を再開してもらうことにします。しかし、そうすると町おこし準備委員会のリーダーが不在になってしまうことから、メンバーの中でもう1人の男子である廉太郎をサブリーダーに指名。最初は渋っていた廉太郎でしたが、玄十郎から「頼んだ」と言われると、急にやる気を出すようになり、サブリーダーを引き受けるのでした。
将臣は玄十郎と稽古を再開。しかし、御神刀イベント復活祭が2週間後に行われるためあまり時間が残されてないことから、基礎体力を取り戻すことはせず、刀を使う稽古のみに絞ります。今回は本番を見据えて竹刀ではなく御神刀を使っていることと本人の身体が思った以上に鈍っていたことから将臣は稽古再開初日からボロボロに。その様子を見た芳乃や茉子が何とかイベントは延期できないかと安晴に聞きますが、安晴は町の財政は思った以上に厳しくなっており、奉納の儀式だけなら延期は出来るが町おこしという観点からすると商店街の人々の期待が大きくてそれは出来ないと言われてしまいます。しかし、将臣が大丈夫と言ったことから予定通り2週間後に御神刀イベント復活祭をすることに決まったのでした。
それからも将臣の修行は続きますが、だいぶ勘も戻り玄十郎からもそう言われ徐々に自信がついてきます。準備の方も順調で、既にイベント当日の旅館の予約が完売しているほどでした。それは逆に失敗は許されないことを意味していましたが、将臣は玄十郎に鍛えられたからか、特に緊張することもなく受け入れていました。そして、イベント前日。玄十郎からお墨付きを貰えた将臣は本番に備えゆっくり休みますが・・・。
真夜中、ふと目を覚ますといつも隣で寝ているムラサメがいませんでした。心配して外に出ると以前と同じように月に話しかけているムラサメの姿がありました。この数百年、唯一自分と一緒にいてくれた月に感謝の言葉を伝えていたというムラサメは、将臣の前で未だ心に残る不安を吐露します。自分は本当に人に戻っていいのか、両親を見捨てた罰は許されたのであろうかと。将臣はそんなムラサメを抱きしめ、自分のためだけじゃなく俺のためにも人に戻ってくれと言います。それが例え自分のワガママだとしても俺はムラサメちゃんが好きなんだからと。するとムラサメは将臣と出会ったときの話を始め、ずっとムラサメ様と呼ばれてたから出会ってすぐ「ムラサメちゃん」と呼ばれて嬉しかったと話し笑顔を見せます。そして2人は月の下でキスを交わすのでした。
【CHAPTER9】
ついに迎えたイベント当日。安晴も見たことが無いという数の観客で塗りつぶされた建実神社の境内。そんな中でいよいよ奉納の儀が執り行われます。
芳乃の奉納の舞の後、将臣は四神に向かって剣を振い、最後に岩に向かい、叢雨丸に「さようなら」と別離の言葉を伝えながら岩に突き刺します。すると、見事に刀は岩に突き刺さり、その瞬間、叢雨丸からも「あなたが私の遣い手であったことを誇りに思います、ありがとう」と感謝の想いが聞こえてきます。将臣は一瞬誰の声だったのか疑問に感じましたがそれも観客の歓声によって消え、すぐムラサメが駆け寄ってきます。彼女は無事人間に戻れ、同じように叢雨丸からの声が聞こえたと話します。「大義であった、幸せになれ」と。
その後、御神刀を抜くイベントが再開されると、マスコミのインタビューを受けることになっていた将臣とムラサメの2人は移動するため叢雨丸の柄から手を離し、将臣は人間に戻った彼女を名前で呼びます。「行こう、アヤちゃん」と。すると、彼女は「うん」と笑顔で将臣の手を取り歩き出すのでした。
イベントは大成功に終わり穂織には活気が戻って、将臣たちも日常生活に戻っていました。ムラサメは安晴の養子となって学院へと通うことになり、この日は初登校でした。ムラサメは大はしゃぎで将臣の手を取り走りだします。未だ周囲からは「ムラサメ様」と呼ばれていましたが、彼女はそのたびに「ムラサメちゃんと呼んでほしいのだ」と笑顔と共にそう返していました。もうそこには500年もの間、人柱として孤独に耐えて人知れず月を見上げて泣いていた少女の姿はありませんでした。
【Epilogue】
ムラサメが学院に通い始めてから迎えた最初の日曜日。将臣は玄十郎のところに行くということ以外、用件を伝えないままムラサメを志那都荘に連れて行きます。ムラサメはてっきり玄十郎のところに挨拶に行くだけだと思っていましたが、玄十郎が待つ部屋に入ると、そこには玄十郎だけではなく将臣の両親もいました。
何も聞かされてなかったムラサメは驚き、戸惑ったまま一通り紹介が済むと、玄十郎に促されて将臣は両親と玄十郎にムラサメと結婚することを伝えます。それもムラサメは聞いてなかったため驚きますが、将臣の覚悟を知るとそれを受け入れ、将臣と一緒に3人に頭を下げます。すると、3人とも2人の結婚を認め、それぞれ「お義母さん」「お義父さん」「祖父」とそれぞれ呼んでほしいと言われ、ムラサメは「500年1人だった吾輩にこんなにも家族が増えた」と喜び将臣に抱きつくのでした。

ムラサメ編 感想
ムラサメ編はムラサメちゃんが叢雨丸の人柱になったときの真実と彼女が人間に戻る方法が分かります。そして、その時の自分の行動によってムラサメちゃんが孤独を感じつつもそれを罰として受け入れていることも分かります。ただ、ムラサメちゃんの過去語りは普通に話してるだけで終わってしまったのが残念かな。人柱になる部分は彼女の抱える悩みとしては最も重要なエピソードだと思うので、そこは回想シーンが欲しかった気がします。
でも、彼女の哀しい過去はあるものの、基本的には明るい雰囲気で、穂織の町おこしのために皆で集まって色々考えたり、2人きりのイチャラブというより皆との青春っていう感じがして面白かったと思います。ムラサメちゃんは1人じゃないよっていうのを暗示しているようでもありました。
鞍馬兄妹の会話がこれまで以上に多くて微笑ましかったかなw 小春ちゃんにイジられる廉太郎w 朝武父娘の会話も良いですね、問題発言して娘に「お父さんに話があります」って連れて行かれる父親の姿が情けないwww あと、ムラサメちゃんが穂織では敬われてるせいか、普段の玄十郎が決して見せない言動をするのが面白かったですねw 空気読めない玄十郎が何度も邪魔してムラサメちゃんに怒られるとか、玄十郎が自分の若い頃の話を持ち出されて慌てるとか、アフターで玄十郎まで走らせるとかw ・・・ちょっと若い頃の玄十郎に何があったか気になったw
ムラサメちゃんは見た目はロリっ子だけど中身は齢500歳オーバーの合法ロリBBA(笑)なので、色々と知識が豊富です。ただ、若干使う単語が死語だったり寒いダジャレを言ったりするのは、やはりそれだけ年を重ねているということなんでしょうかねw でもやはり、頭を撫でられたり甘い物を食べたりするときのムラサメちゃんは反則的に可愛いですなぁ~。微笑ましいです。自分にとっては娘って感じかなw 恋人になると精神的に成長するのか少し世話焼き部分が強化されて若干大人っぽくというか、雰囲気が柔らかくなって母性が少し出てましたね。そんなムラサメちゃんも良かったです。
Hシーンは4回。まぁ毎度のことながら妹以外の貧乳には興味がないので、ぶっちゃけどうでもいいのですが(酷いw)、最初か2回目かな。やはり貧乳とはいえども、おっぱいは見せてほしいですしねw
一般シーンですと、エピローグと膝枕。この2つは外せないかな。エピローグは孤独だったムラサメちゃんに家族が出来て喜ぶところがやはり良かったですし、膝枕はムラサメちゃんの新たな可能性が見出せましたw あとは1人で月を見上げてるシーンが儚げで印象深かったですね。

さてさて、お次は常陸茉子です~。

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幼刀ペタン子ムラサメちゃんw 撫でられるときが可愛かったですw

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