旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

竹の民俗誌

2011-04-18 12:00:00 | 
著者は沖浦和光。
以前読んだ、サンカの本の著者さんでもあり、名前を覚えていたので、
古本屋で発見したので確保した本。
竹、ということで、前述のサンカが生業にしていた手工業もそれであり、
その辺りへの追求もないかな、という感じで。

で、読んでみたのですが、残念ながら個人的に期待していた方向とは違う感じでした。
というのも、自分としては、上記のように、サンカのそれや、竹と人の関わり具合
について期待して読み始めました。
確かに、序盤は大分人の生活と竹の利用のされ方、神話や民話の中での扱われ方などについて、
書かれていたのですが、中盤以降、著者の持論だと思われる、
竹を日常的に用いてアジア圏由来と言われる日本の九州付近の民族「隼人」に関して、
その由来や歴史性、天皇中心の中央集権が図られた後の、被差別民としての扱われ方、
さらには、それに付記しての、近世以後の竹作りを生業とする被差別民、
そしての扱いなどが大部分を占めていて、
個人的には、こう、どうにも毛色があわなかったというか。

途中で出てくる、竹取物語の解釈などはそれなりに面白かったのですが、
やはりなんというか、ううむ。

悪くはなかったですが、ちょっと期待した方向と違っていて残念な感じでした。