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「温暖化の議論をしてもナラ枯れ対策は進まない」 里山放置説への疑念

2011年07月16日 | サイト紹介
「温暖化の議論をしてもナラ枯れ対策は進まない」 里山放置説への疑念
農業情報研究所(WAPIC) 意見・論評・著書等紹介

最近進行しているナラ枯れ被害は、「里山放置説」が有名です。
つまり、ナラ類は新炭木として管理されていたたため、それほど大径木にはならなかったのですが、近年里山が放置され、コナラの大径木が増えたため、カシノナガキクイムシによる被害が目立つようになったというものです。

しかし、このサイトでは「里山放置説」に異議を唱えています。

『里山放置説にも一理はある。しかし、西日本はいざ知らず、筆者が直接見聞する新潟から東北にかけて蔓延するナラ枯れの大部分は、今も昔も、おそらくはマタギぐらいしか立ち入ることがなかった、急峻な岩山も含む「奥山」で起きている(下の写真)。これは里山放置説でどう説明するのだろうか。こういうところには、昔から「大径木」がいくらでもあった。ナラ枯れもあったかもしれない。しかし、ナラ枯れの「蔓延」はなかった。ついでに言えば、今も白神山地や八甲田、岩木山の山中や谷を歩けば、ミズナラの大木にいくらでも出会うことができるが、未だナラ枯れの蔓延は見られない。里山放置説の強調には政治的意図さえ感じられる』

『ナラ枯れ蔓延の原因を完全に突き止めるのは難しい。従ってナラ枯れ蔓延を食い止めるのも難しい。しかし、里山放置説の偏重は、これを一層難しくするだけだろう』