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北半球でよく見られるキノコが「1万7000以上の性別」を持っている可能性があると判明

2022年09月03日 | きのこ ゼミ 情報メール
人間を含む多くの動物は生物学的にオスとメスの2つの性別を持っているとされていますが、中には4つの性別を持つ鳥も存在するなど、自然界の性別は2つだけではありません。
新たな研究では、北半球で一般的に生息しているキノコがなんと「1万7000以上の性別」を持っている可能性があると報告されています。

Large-scale fungal strain sequencing unravels the molecular diversity in mating loci maintained by long-term balancing selection | PLOS Genetics

This Fungus Has More Than 17,000 Sexes | The Scientist Magazine®

自然界に存在する性別はオスとメスの2種類だけではなく、特にキノコやカビなどの真菌類には「数千~数万もの生物学的性別がある」という仮説もあったそうですが、非常に小さな真菌類の性別を調べることは非常に困難だったため真偽は明らかになっていませんでした。
しかし近年では微生物のDNAシーケンシング技術が急速に進歩していることから、この種の研究が実行可能になりつつあるとのこと。

そこでノルウェー・オスロ大学の研究チームは、北半球の涼しい地域で一般的にみられるTrichaptum属(シハイタケ属)というキノコを対象に、どれほどの性別が存在するのかを確かめる実験を行いました。
シハイタケ属は木や丸太に沿って板状に生えるキノコの一種であり、実験室で生育するのが比較的容易なため選ばれたそうです。オスロ大学の真菌生物学者であるInger Skrede氏は、「私はシハイタケ属はとてもきれいだと思いますが、あまり派手なキノコではありません」と述べています。

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北半球でよく見られるキノコが「1万7000以上の性別」を持っている
 可能性があると判明


◇外部リンク
This Fungus Has More Than 17,000 Sexes

Large-scale fungal strain sequencing unravels the molecular diversity in mating loci maintained by long-term balancing selection