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きのこの和英辞典3-お洒落な名前-

2005年08月29日 | きのこ ゼミ 情報メール
◆きのこの和英辞典3-お洒落な名前- 

 和名でお洒落な名前のきのこというと何を思い出すでしょうか?
シイノトモシビタケ(椎ノ灯火茸)というのは、なかなか洒落ているように感じます。これに対抗できる美しい名前を持つ生き物は、リュウグウノオトヒメノツカイ(竜宮ノ乙姫ノ遣)くらいではないでしょうか。
ただし、これは魚ですし、あまり美しい容姿をしているわけではありませんが。
 さて、英名を眺め回していくつか目にとまったものをあげてみました。
いかがでしょう?

  ・angel wings (天使の翼たち)
  ・artist's bracket (芸術家の毛布)
  ・king’s coat (王様の召し物)
  ・queen’s coat (女王の召し物)
  ・golden trumpet (金のトランペット)

さて、何のきのこかわかりますか?和英辞典を探してみてください。
納得できましたか?

・きのこの和英辞典
 http://cocktail.kpu.ac.jp/agricul/woodmtrl/waei.htm

きのこを描いた鬼瓦

2005年08月11日 | 面白きのこ情報
◆奈良県平群町常念寺のきのこを描いた鬼瓦
 種坂英次 日本きのこ学会Vol.13(2) 2005

(論文要旨からの抜粋)

 奈良県北西部、矢田丘陵西麓に位置する平群町大字椿井小字峯堂に融通念仏宗、常念寺がある。
本堂に隣接して方形造りの地蔵堂があり、宝珠をのせた屋根中央からのびる4列の隅棟のうち、南東隅棟の鬼瓦には成熟過程の異なる3本のきのこが浮き彫りされている。
成熟子実体および若い子実体の傘は開いているが、傘中央はまんじゅう形にふくらみ、縁部はやや内方に巻いている。
柄は上下ほぼ同径で、下方に向かって細まることはない。
傘と柄の表面には、繊維状鱗片を思わせる細かい線刻が密に施されている。

以上の形態的特徴から、この鬼瓦は矢田丘陵西麓に点在する集落において古くから貴重な現金収入となっていたマツタケを描いたものと考えられる。