きのこ ゼミ ブログ

きのこ ゼミ の情報を掲載しています

きのこゼミきのこ観察会リスト2005年3月13日

2005年04月23日 | きのこゼミ きのこ採集会
◆きのこゼミきのこ観察会リスト2005年3月13日

2005年3月13日京都御苑においてきのこ観察会を行いました。
雪がちらつく中でのきのこ狩りでしたが、色々なきのこが見つかりました。
遅くなりましたが、リストを挙げておきます。

観察リスト
 ヒラタケ
 スエヒロタケ
 マツカサタケ
 マツカサキノコモドキ
 エノキタケ
 ウラベニガサ類
 フウセンタケ類
 ニクウスバタケ
 シカタケ
 アラゲカワラタケ
 カワラタケ
 コゲイロカイガラタケ
 チャカイガラタケ
 タマキクラゲ
 ヒメキクラゲ
 アラゲキクラゲ
 キクラゲ
 ハナビラダクリオキン?
 トガリアミガサタケ
 キチャワンタケ
 ツバキノキンカクチャワンタケ

きのこの和英辞典2-ヒトヨタケのおはなし-

2005年04月23日 | きのこ ゼミ 情報メール
◆きのこの和英辞典2-ヒトヨタケのおはなし- 

 ヒトヨタケの仲間は、庭先や公園など私たちが住んでいる近くでよく見かけることがあります。日本ではあっという間に溶けて形を崩すことから、

  ヒトヨタケ=一夜茸:一夜で溶けてしまうきのこの意
  (注.季節にもよりますが、そんなに簡単にはなくなりません)

と名づけられています。

 アメリカでは、Coprinus を総称してdung mushroomsと呼んでいますが、これとは別に、

  inky cap=インク状のきのこ(capはきのこの傘の意)

とも呼ばれ、個別にもこの名称が多く見られます。なるほど溶けた後のヒトヨタケ類は、黒い汁をたらしていかにもインクを滴らせています。

 これで文字や絵を書くわけではないのだろうと思って図鑑を読むと、
「フランスの菌学者P.Bulliard (1784)は、ヒトヨタケ(Coprinus atramentarius (Bull.:Fr.) Fr.)の過成熟した傘の部分から黒インクを製作した。傘に少量の水と防腐のためにわずかばかりのクローブ(丁子)を加え、加熱してpen-workやwash drawing用のインクを作った」
と記されています。

 Bulliardはヒトヨタケの命名者でもあり、種名のatramentariusがラテン語でinkに由来して命名していることから、現在でもinky capと呼ばれているのでしょう。

 “一夜茸”と“インクきのこ”と、あなたはどちらがふさわしいと思いますか?

・きのこの和英辞典
 http://cocktail.kpu.ac.jp/agricul/woodmtrl/waei.htm