内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

ありきたりな、あまりにもありきたりな、しかし身の丈に合った答え

2022-07-02 13:26:25 | 雑感

 月単位で言えば、昨日七月一日から一年の後半が始まったことになりますが、一年三六五日で見ると、今日二日は一八三日目でちょうど一年の中日(なかび)になります。そこで、明日からの一年の後半に向けて気分を切り替えるための「回転軸」とすることにしました。
 といっても、何か特別なことをするわけではありません。今朝もジョギングはいつも通り一〇キロ走りました。ただ、走りながらいつも以上にいろいろ考えました。走りながら考えることの利点は、誰でもそうなのかどうかわかりませんが、私にとっては、自ずと思考が積極的・肯定的になって、あまり否定的・消極的・悲観的なことは考えられなくなることです。
 かと言って、その効果を目的として走っているわけではありません。起床時、日によって気分の浮き沈みは多少ありますが、ジョギングが日課として完全に習慣化しているので、自ずと体がジョギングに出かける準備を始めます。それを止めることの方にむしろ意志の発動を必要とするくらいです。早朝に雨が強く降っている日は小降りになるのを待ちますから、少し一日のリズムを乱されることはありますが、幸いなことに、一日土砂降りということはこの一年余りほとんどありませんでした。
 走ったからといって、当面する事態や置かれている状況が変わるわけではなく、自分の性格が変わるわけではもちろんありませんが、毎日早朝に走ることによって、その日毎に自分をいわば再起動させていると言ったらよいでしょうか。
 今日は、明日からの後半全体を通じて、自分は何に対して何をどうすればよいのか考えながら走りました。だからといって、問題解決の名案が浮かんだわけでも、重大な決断を下したわけでも、なるようにしかならないと開き直ったわけでもありません。ただ、何事に対しても、あまり深刻に考えず、心身の軽快さを保つことを心がけ、変えられるところから変えていこうという、別に走らなくても簡単に得られるであろう、ありきたりな、あまりにもありきたりな答えが得られただけです。
 でも、私にとって、それが身の丈に合った答えなのでしょう。それが得られたということは、今日は善き日だということです。