内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

枯れ際にこうべを垂れる白薔薇の気品

2019-09-17 23:59:59 | 雑感

 切り花も、花弁が生き生きと開き、窓際で太陽光を受けて輝いているときが美しい。でも、ここ二週間、贈られた十本の白薔薇を、花瓶一つない我が家にあったトマトジュースの空き瓶に活けて、普段は殺風景な書斎の机上に置いて眺めていると、次第に萎れ、乾き、茶褐色へと変色ながら、自らの重みに耐えて気品をなお保ち続ける花弁の一枚一枚が愛おしくなる。