させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

舞い降りたのか 羽ばたいていくのか

2015-03-19 08:26:14 | 日々のこと


木蓮通り



勝手に

名付けては

その日を

待ち侘びていた


仕事に行く

道すがら

いくつかの

木蓮の木がある


蕾みが

主張し始めた頃から

気になって

気になって

仕方なかった


白い小鳩たちの

止まり木みたいで

なんだか

この街の

平安を

祈っている気がした



暖かい日が

続き

そう

その瞬間は

やってきた


空を読み

示し合わせたかの

ように

街じゅうの

木蓮が

咲き開いたのだ



あぁ

美しすぎて

一本一本に

礼讃するほか

なかった


たくさんの

白手袋のような

白鳩のような

白装束のような


気高くも

何処と無く

儚げな

花々たちは


きっと

散り際を

知っている


どんなに

空に

手を突き上げたって

お空へは

昇れないコトを

知っている


ただの


いまを

生きる

一植物に

過ぎないのだから



気休めを


慰めを


伝える姿すら


それは



気高く


儚く
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