薄墨色の
枝に
白い小鳩が
とまって
いるように
見える
あれは
十月桜
マイペース
か
はたまた
あまのじゃく
か
なんて
訝しむ
皮肉屋さんは
こちらの方で
ただ
ただ
自身の
咲き時
と
散り時
を
見知っている
だけの
唯一無二の存在
そもそも
花が
咲いていないとか
花は
いつ咲くべきとか
嘆き
欲するコトを
ほんとうは
恥ずべきでは
なかろうか
そこに
根を張り
冬を越す
覚悟を
備えている
すべてのモノ
を
ただ
ただ
称賛すべき
では
なかろうか
いつも
焦り
決断の時を
見誤りそうになる
自身の
根っこを
覗いてみたいよ
あまりの
浅はかさに
驚くあまり
高笑いしてみたいよ
もっと
もっと
強くなりたいんだと
大きな声で
叫んでみたいよ
いつか
咲くべき日は
かならず
訪れる
そう
信じていたいよ