一昔前、親方が迂闊にも婚約をしてしまった時。
親方の両親とおかみさん、計4人で花の東京銀座を歩いてた。
交差点に差し掛かった折り、若きおかみさん曰く
「おっ、信号 赤やんけ!」
親方の母君がすかさず「つっこみ」を入れる
「大阪弁を使ってもらうのはほんまに嬉しいけど、
女の人は《け!》は使わんほうがええよ、ここ銀座やし」
以後、ワインをグラスに注いでもらうとき、必ずこの言葉を口ずさむ
「おっ、赤やんけ!」
なんで赤いピアノがあかんねん? 政治を意識した色でもなんでもない、
俺はこの色のピアノが欲しいねん! それもちゃんと音楽できる楽器や!
赤い色は俺の趣味やねん。赤いピアノのなにが悪いんじゃ! というのが持ち主の主張。
楽器店数軒で「やめとけ」「後悔するで」と忠告されたらしい。1980年の話。
その数年後から親方がずっと調律管理している。唯一この色を褒めた調律師らしい。
ん、まぁ 商売やからね、取りあえず褒めんとね。
「いやー 個性的ですね、お似合いですよ!」
今回は弦総替えの修理で工房入り。
見る人見る人 「おっ 赤やんけ!」と ある意味人気者ではある。
さて、この「赤やんけぴあの」の持ち主の職業はいったいなんやと思う?
注意: 持ち主本人にはもちろんブログに載せることの承諾はもらってません。
あまり騒がないでくださいね。
ーまー