ウィーンのピアノメーカ「悪い村人」を綺麗にする仕事を承りまして候。
なるべく軽快なタッチに仕上げるため、磨くところは磨き、
鍵盤の裏側もサラサラお肌に仕上げ候。
昔々、城塞があった小さな街。 城塞の塔を文化施設として使っている。
塔の中に入ると石造りの狭い螺旋階段がある。それを上りきったところに小さな音楽会を開くスペースがある。
今回の仕事で、ピアノの鍵盤やアクションを運び上げるにも息絶え絶えになったのに、
よくもまあ、この重いグランドピアノを運び込んだものだと感心した。
運送時に作ったであろう当て傷がピアノのあちこちにあり、苦労の跡が伺われるのですが、ちょっと残念。
石造りなのに残響ほどほどによろしく、良い感じに響く会場。
さらにロケーションが粋で、独特の雰囲気で音楽が楽しめる空間を素敵だと思った。
演奏会を楽しむにはこの螺旋階段を克服する基礎体力が必須なのですが…
ーまー