マイスターのお道具箱

ドイツに住むピアノ技術者、ーまーのブログ

医者嫌い

2015-02-26 | 笑い

あー しかし今回はえらい目におーたなぁ
なんや、あんたまだちょっと鼻声やで
軽い鼻風邪やとおもてたら福引公園になってしもてな、
 匂いも味もわかれへんようになっててん。
それも言うなら副鼻腔炎やろ?

ーまー帝国の洞窟に潜入 占拠して嗅覚や味覚を麻痺させる極悪集団、
 まるで中東のテロリスト組織みたいやで。
えらい大げさな例えやね、確かに今年の風邪はしつこいからね。
テロ集団に告ぐ! ーまー様の鼻の奥に居座って何がおもしろいねん?
 そんなことしてなんの徳があるんや? さっさと出て行ったらどないや!
そや! こんなおやじの鼻の奥なんてきたないだけやぞ!でていけ!
どうせやったら綺麗なお姉ちゃんの鼻におったらどないや! なんやったら紹介するぞ!?
私のことか?
はぁ、なんですか?
いや、綺麗なお姉ちゃん、私のことやろ?
なにをオーソドックスなボケかたしてんねん。
 耳までおかしなったんかとおもたわ。
ちっ、、、
あんな、そのテロリストがーまー様の聴覚まで脅かしたらちょっとまずいやろ?
まぁ、あんたの場合仕事になれへんから死活問題やわな。
とうとうゴーストチューナー雇わんならんやん?
いやいや、普通に他の技術者にお願いするしかないんやろけど、
 悪ならんうちにって、医者嫌いなあんたが診察受けに行ったちゅうことやな?
うん、好きやないねんけど、いわゆる有志連合のともだち作戦やね
しかしなんでその有志連合の医者がそんなに嫌いなん?
まずは待合室やね。ゴホゴホ ズルズル 顔色悪い奴らがしんどそうに座ってるやん。
 その中で長いこと待たんならん。余計に病気もらいそうやろ?
そら、お互い様やから、しゃあないで。
ようやく順番が回ってきて診てもらうねんけど、鼻の中のぞいたり、
 ヘラを口に突っ込んで喉の奥覗いて 「あー ゆうてみ!」って上から物言いよる。
 で、難し顔して一言「風邪ですね」やで。 
 わかってるわ、そんなこと!風邪やからおまえんとこ来てんねん。
 医者って病気治すのが仕事やのにその場ですぐによう治せへんねんで。 
 「薬局で薬買って寝てなさい」やて、
 おまけにその薬は化学兵器とくるから恐ろしい。
抗生物質やな。 そんなにひどかったんやね。
化学兵器使うと胃が悪くなるから胃の薬を追加で飲んで、お酒はダメよって
 別のとこ悪なる強い薬飲んで、痛恨の禁酒、こんな不健康極まりないこと耐えられますか?
もっとはよ診てもろてたらそんなことになれへんかったんとちゃうか?
 この風邪が治ったらちゃんと健康診断受けときよ、もうええ歳やねんから、、、

せやけどな、子供の頃はやれ学業成績だの偏差値だのやいやい言われ、
 社会人になったっら営業成績、売上高のことでうじうじ言われ、
 そのうち血糖値だ尿酸値だのと騒ぎ立てよる。
 人を数値だけで評価するのん、ええ加減にもうぼちぼちやめにしませんか?
何をアホなこと言うてんねん、全部生きていくのに大事なことやないの。

いままでずっと偏差値や売上高みたいに数値はアップさせるよう努力してきたのに、
 今はコレステロールだの血圧だの逆に下げろ下げろってややこしいこと言いよんねん。 
 せやから医者は嫌いやねん。
もう、あんたに塗る薬はあれへんわ。

PS. もうすぐひな祭りです。 —まー

風邪をひく

2015-02-07 | ピアノ技術者の仕事

28年くらい前にピアノの調律をしたことのあるお城。
僕たち夫婦の仲人さんが還暦のお祝いをされた時に、調律させてもらった。
普段は車で素通りするくらいで、綺麗な庭園があるなんてすっかり忘れている。



かなり老朽化しているこのお城、普段は無人なので館内を見学するような観光目的では
使われていないようだ。たまに会議や演奏会など人が集まる催し物の時だけ貸し出しているようだが
一般的に知られている様子もなさそう。
今回、どういうわけかピアノの調律をうけたまわったのだけれど、
記憶を辿るとかなり状態の悪いグランドピアノだったので、当時と同じ楽器だったらいややなぁと
思っていた。
 当日、セキュリティ会社の係員が門を開けてくれる事になっていた。
でも、来なかった。連絡しても通じない、本部に電話してもすでにそちらに向かっているとのこと、
寒い中、青い門の前で1時間待ったけど、来なかった。(係のおじさんは途中で緊急入院したそうな)
調律は次の日に延期となった。 風邪ひいた。



 翌日、館内に入ることができた。
案の定、昔から置かれているあのピアノのままだった。
別の技術者が管理をしていたようで調律はさほど狂っていなかったのだけれど、
相変わらず鉄板のように重いタッチ。これで演奏しろっていうのは過酷。
何グラムって? 計測不可能・・・
タッチがなんでそんなに重いのか、28年前の当時はわからなかった。
でも今はピアノの中を覗くだけですぐに原因がわかるようになっている。
これを「成長した」と言うのだろうか、「年の功」と言うのだろうか。

タッチ変更は簡単に直せるものではなく、大改造が必要なようだ。
でもきっとこの先何十年もこの鉄板タッチでいくことになるんやろなぁ。
ピアノを直す前にお城の傷みを直すのが先決やろからな。

 嗅覚と味覚が1週間ぶりで戻りつつある。 今年の風邪も治りが遅い。 ーまー