お次は従業員のエンジンが…

　「要するに　腸閉塞のようなものですか?」
ドクターは「そうだ」静かに頷いた

いつになく朝から元気がないなぁと思ってた。
それでもコンサートの準備調律に出かけた。
オイオイ、大丈夫か?　しっかりしいや!
叱咤激励するも、アウトバーン入り口直前の自動車道走行中
ますます具合悪そうで、咳き込み、ついには震えが出てきた。



救急隊員を待つこと30分
このままの状況ではリハーサルに間に合わんなぁ



運び込まれたのはいつも定期健診してくれているところ
「ーまーさん、この度はお気の毒です。検査しましたが今日中には治りません。
何しろ週末なので、部品調達ができないのですよ」
症状はエンジンで燃焼したガスが燃えきってなくてナンチャラカンチャラ
という部品に損傷が起こりナンテロカンテロになってるので
エンジンがナンジャカンジャ状態で走れなくなったんだそうな。

「定期健診の保証がありますのでレッカー代、修理費、これからお貸しする代車も
全てこちらで負担させていただきます。
ただ、ーまーさんのお仕事に影響を与えたことは申し訳ありませんがご勘弁ください。」
謙虚でありながら気位を高く持ち凛々しく接するドイツのマイスターのレベルはたいしたものです。
なかなかこんな接客できる人いませんね。

コンサート会場には2時間遅れで到着。
先ほどの自動車エンジニアの対応を参考に
慌てず騒がず主催者に再度事件を報告し、本番に向けての調律を無事終了

で　代車はVWシロッコ　…


スポーティーと言うか　チンピラっぽいと言うか
ーまーさんが　ーやーさんになったような…
似合わんなぁ　　　　　　　　　ーまー

ようやくエンジンがかかりだしてきたような

　
　邦之くんの煮え切らない態度に苛立ち
「優しすぎるのって残酷だよ!」春乃のつぶやきが妙に心に響く
流行のドラマにはちょっと真剣になれる軽薄な自分…



日本から戻ってすでに二週間が過ぎてる。
なんか地に足がついていないというか、本当の自分がどこにいるのか
自らが把握できていない有様。



やっと日本で撮った画像の現像（デジカメからPCに流し込む簡単な作業）を
してみた。　ほとんどピンボケやんか!　
説明するのめんどくさいから
皆さん、ええように解釈しといてください。



ボーっとした時差ボケ、嫌いな歯の治療、結構痛い背中の筋違い
全て解決したし　
お仕事のほうもどうやら複数転がり込んできたし…
ぼちぼちワット数上げなあかんね。

でもその前に　「とんくに」のとんカツ食いたい、しかもロースで!　…

ーまー

自業自得というような…

二日前からピアノを移動させたりする力仕事が重なった。
背中に違和感を覚えたので　無理せずに作業をしていましたのですが、
今朝から体をある方向に曲げたりねじったりすると痛みが走りますねん。

椅子から立ち上がれない。難易度３
階段は手すりなしでは上がれない。難易度２　　　
トイレでお尻を拭くのに特殊なテクニックを要する　難易度５

ぎっくり腰というよりも背中の筋肉辺りの筋を違えたような感じ。
医者に連絡するも留守のよう…

こういうことは　年に一度くらい経験する。
日ごろの運動不足を反省し、体を鍛えようと心に決める一瞬。

　　ーまー

象牙鍵盤を磨いてみよう

あなたのPCのキーボードをじっくり観察してください。

　数年使ってるキーボード
よく使うボタン（スペースキーとか母音キー）は特につるっと艶が出ていませんか?
石の上にも3年…　
ソフトタッチ入力でも指先の指紋や爪で磨り減ってくるのです。

　ピアノのキーボードの場合、アクリルやセルロイドなどは
もともと艶出し処理なので、弾き込むにつれ逆に艶は徐々に消えていきます。
象牙鍵盤はアクリルよりも柔かい素材ですので　磨り減りは顕著です。
象牙の柔かい部分は早く削れるので年輪のような象牙模様が出てきます。
指の脂や汗がしみ込むと黄色く変色し、艶もなくなり、ざらついた感じになってきます。

　　
　＜作業前＞

　象牙鍵盤は吸湿性に富み、汗や脂を吸い込んでくれるので滑りにくく、
指先に良く馴染むため、演奏には最適な素材なのですが、
動物愛護や自然保護の義務もあり手に入りにくく、近年はアクリルや
象牙の感触に近づけた新素材が開発されています。

　さて、磨り減って黄ばみ、ざらついた象牙鍵盤は、耐水ペーパーの中目から
極細までを順番に丁寧にかけた後、バフで研磨してすべすべお肌に仕上げていきます。
（黄ばみが激しい場合はオキシドールと紫外線で漂白することもありますが
僕はあまり好きではありません。）

　　　
　＜作業後＞
　
　表面を平らに削り、平らに磨きをかけるのにはちょっとしたコツが必要です。
これは実際に自分の手先の感覚を訓練してセンスを磨くしかありません。

真面目に書くこともあるのです　　ーまー

それでもマスクはしていません

　 工房での作業用に使い捨てマスクを買ってあったので
「持って行ったら高く売れるんちゃうか？」
なんて、アホなことを考えているうちに大阪に着いた

何しろマスクをしていないとヒンシュク者扱いの視線を受けるとのこと、
念のため10枚ほど鞄に忍ばせてはいました。

フランクフルトから成田への飛行中、
ちらほらとマスクをしている乗客を見かける
（僕は別の理由でマスクをつける羽目になる。隣に座ったお兄さんがめっちゃ臭いねん！）
機内で問診表みたいなものを書いて成田検閲で提出した。
意外とあっさり通過。
成田から伊丹に向うも、想像していたほどマスクをしている人は見かけない。
パニックの峠は越えたようですな。

大阪の家電量販店の店員はみなまだマスクをつけてたなぁ、
苦しそうにマスクをペコペコ動かして商品説明してはった。

市場からなくなってしまうほど買占めされたマスク、
使いきれない大量のマスク、皆いったいどないするんやろ…

無事 不思議な国日本に上陸しております。　　　－まー