手先はそんなに器用やない。不器用の類の側に入ると思う。
自分で言うてんねんから間違いない。
それなのに技術者をしている。きっと同じことを何回も何回も
繰り返し繰り返しやってるからできるようになってるんやろな。
あまり頻繁に依頼を受ける事はないピアノの塗装修理。
得意分野ではないけど、頼まれたらとりあえず受ける。
今回はグランドピアノの屋根蓋の角がポっこり破損してるのを直す。
化学塗料(ポリエステル)を補修する液体。 立体的に固める必要があるので
ちょっと工夫をしてみた。ゲル上のパテもあるのだけれど気泡ができるので
できるなら使いたくない。
台所のタッパーを使おうかと思ったけど、山の神が発する雷の轟きが
リアルに想像できたので中止。
ネジが入っていたケースを切って破損した角に当てて型取りすることにした。
補修液を流し込んで固まるのを待つ。
その前に破損箇所をいろいろ加工しておくのですが、説明ははしょります。
固まったので後は削って、ペーパーかけて研磨して完了ですが、
ここで手先の器用さが計られるのですね。
艶出し塗装なのでできるだけ鏡のように仕上げたい。
僕の場合だいたいここで失敗するね。
ほら今回は面取りをやりすぎて 若干丸くなっちゃった。
まぁ、合格点は上げられるな。
ご褒美は グラス一杯のトスカーナのワインにしといたろ。 ーまー