マイスターのお道具箱

ドイツに住むピアノ技術者、ーまーのブログ

夢判断してみると

2012-03-26 | ピアノ技術者の仕事

 演奏会が始まる6時間前にハンマー交換なんてありえへん!
おまけに部品が足らないことがわかり、僕の焦りは頂点に達した。
ギブアップしよう! どうしようもないやんか。
何でこんな仕事を引き受けてしもたんや。自責の念に駆られる。




ん?  夢でよかったと気付くのに少し時間が掛かった。
左側の頭が少し痛いのは昨夜のお酒も手伝っているのか?

 サトチンに留守番を頼み、工房を休んで旅に出ることになりました。 
体のどこかで仕事のことが気になっているのでしょうか。
非現実的なのにやたら臨場感ある夢を見てしまう。 ちょっぴり気弱な僕です。

ま、すぐに戻ってくるので 探さないでね。   -まー

自分なりに 工夫 してみる

2012-03-17 | ピアノ技術者の仕事

 手先はそんなに器用やない。不器用の類の側に入ると思う。
自分で言うてんねんから間違いない。
それなのに技術者をしている。きっと同じことを何回も何回も
繰り返し繰り返しやってるからできるようになってるんやろな。



 あまり頻繁に依頼を受ける事はないピアノの塗装修理。
得意分野ではないけど、頼まれたらとりあえず受ける。
今回はグランドピアノの屋根蓋の角がポっこり破損してるのを直す。



化学塗料(ポリエステル)を補修する液体。 立体的に固める必要があるので
ちょっと工夫をしてみた。ゲル上のパテもあるのだけれど気泡ができるので
できるなら使いたくない。



台所のタッパーを使おうかと思ったけど、山の神が発する雷の轟きが
リアルに想像できたので中止。
ネジが入っていたケースを切って破損した角に当てて型取りすることにした。

  

補修液を流し込んで固まるのを待つ。 
その前に破損箇所をいろいろ加工しておくのですが、説明ははしょります。

  

固まったので後は削って、ペーパーかけて研磨して完了ですが、
ここで手先の器用さが計られるのですね。



艶出し塗装なのでできるだけ鏡のように仕上げたい。
僕の場合だいたいここで失敗するね。

 
 
ほら今回は面取りをやりすぎて 若干丸くなっちゃった。
まぁ、合格点は上げられるな。
ご褒美は グラス一杯のトスカーナのワインにしといたろ。 ーまー


ふるさと

2012-03-11 | そのほか

今日くらいこの歌が世界中の数多くの人たちに歌われた日はないんちゃうかな。
ちょうど一年、日曜日と言うこともあり、日本では当然のこと
世界各国でいろんな震災に対する催しがあったに違いない。

今ここでいろんな震災のことを述べるつもりはありません。
黙祷をささげ、「ふるさと」を歌えば 
こみ上げてくる思いは皆同じやと思います。



東日本大震災復興支援チャリティーコンサート
―10人の日本人音楽家とその仲間達による― が開催されました。  
去年震災があってすぐに音楽家たちは動き出し今回で2回目。
250名が入る会場の座席はほぼ埋め尽くされたようです。



僕は何のお手伝いもできなかったので カメラマンごっこをさせてもらいました。
いつものようにあまり上手く撮れませんでしたが、リハーサルの様子を
参加された方に後日お送りしようと思います。





義援箱にはきっとたくさんの金額と同時に参加者の思いが
いっぱい詰まっていることでしょう。
今回の会場となった洲医師会での義援金、去年は被災地の医療施設建設のために役立ち、
そして今年は上下水道復旧への寄付とするそうです。



ふるさとから遠く離れたここデュッセルドルフでも、
3.11を忘れることはありません。  -まー


PS. フルートの青田さん、主催いただきありがとうございました。
    お疲れが出ませんように……