マイスターのお道具箱

ドイツに住むピアノ技術者、ーまーのブログ

春に君想う

2010-03-30 | 笑い

君を想う気持ちは 誰にも負けない
どうしてこんなに愛しいのだろう
もう何も欲しいものなどないと強がっても
あぁ、まだ君が欲しくてたまらない

 
寒くても 暑くても 元気がなくても イライラしていても 金がなくても
麺類があればこの世は楽しい。
ボクがはじめて麺に恋していると気付いたのは 離乳食を始めた頃にさかのぼる
そして近い将来、たとえ頭髪も歯も抜け落ち、よろよろになってしまおうとも
麺を恋し続けるだろう。


 
そんな麺にぞっこんなボクに ピッタリのお土産をいただいた。
「さくら花めん」 ほんまもんの桜の花を混ぜて作られた生麺(うどん)。
茹でていると、ほんのりと桜花の香りが湯気とともに…
そして、ほのかな桜花の香りが謙虚に口の中に広がる…
安物のデジカメでは到底表現しきれない淡い春の色艶
おぉ! なんと芳しい君よ 





   みをつくしてや
      恋ひわたるべき 
 
   あまりてなどか 
       麺の恋しき  


麺類がめちゃ好きやと言うことが伝われば それでええねん    ーまー

やっぱり 春だから?

2010-03-26 | ピアノ技術者の仕事

久々のチェンバロの調律   
旧約聖書、アダムとイヴでお馴染みのエデンの園を題材にした楽曲
ハイドンのオラトリオ 「天地創造」

今回オックスフォードのコーラスをゲストとして招いての演奏会。
英国の標準ピッチは440ヘルツと聞いていますが
ここ地元ドイツのオーケストラの標準ピッチは443ヘルツ。
特にテノールやソプラノの方々にはこのハイピッチにきっと苦労したのでは
ないかと思うのですが、こめかみの血管とか切れませんでしたかね?



春だからチェンバロもそれらしき絵を描いてもらったというわけではなく、
真冬でもこのモチーフです。(楽器業界のヤクザな刺青と命名するボク)
でも 楽曲といい、楽器の装飾といい、春を感じるのはボクだけでしょうか。



  
  

    

ハプニングは常につきもの。 
困ったことがチェンバロに起こったのですが、
友人チェンバロ製作者の機転の利く即行ヘルプのおかげで
難なく処理できたボクは気分良く仕事をすることができたのでした。

ハプニングは下の画像に隠されています。 さてそれは何かな?
 (てんとう虫は関係ありません)
すぐに見つけることができればあなたも鍵盤楽器技術者の素質あり!?



ーまー 

春だから

2010-03-21 | くっさー

春だから
 グルグル巻きのマフラーを解き
 重いコートを脱ぐことにしよう
 お気に入りのブーツはもう歩きにくく感じる

春だから
 先行きの不安に震えてうつむくよりは
 あしたへの希望にワクワクしてみたい

春だから
 カーテン越しの朝はすでに眩しく
 陽気さは二桁の数字を威張りたいらしい
 眺める空もまた昨日より少し高いはずだ

春なのに 春なのに
 ぐずぐずと居心地の良い場所にこもり
 目を開けることすら面倒に思う
春だから 春だから
 羽毛の布団を跳ねのけすっきり目覚める
 そんな勇気をボクにください

ーまー

ほとんどプロの技術者

2010-03-13 | ピアノ技術者の仕事

最近古典楽器の調律依頼が多くなってきました。

200年くらい前につくられたオリジナルの楽器、それを完全修復した楽器、
オリジナルを基にして再現した新作楽器…
普段携わっているモダン楽器の調律作業とは見た目さほど変わらないのですが
古典楽器の調律は気持ちをガラッと変えて挑みます。
調律の種類を変えることもあるし、ピッチも低い。音量も貧弱だから響も違う。
湿度や温度の微妙な変化にもことごとくデリケートなので神経質な赤ん坊の機嫌をとるみたいな感覚です。
調律作業はモダン楽器よりはるかに繊細で微調節が厄介ですから
いつもより50ポイント以上肩が凝ります。

調律道具も違います。
今までは古典楽器の調律出動数はそれほど多くなかったので、
特殊道具を全種類揃えていませんでした。
恥ずかしいことに、必要な時に慌てて友人や先輩技術者にお借りしておりました。
調律のたびに緊急拝借するのも迷惑な話なので、ようやくmyハンマーなどを注文し、
やっとこさ「プロの技術者」らしく自分の工具でお仕事ができるようになりました。
ボクも成長したものです。



今年、作曲家ノベルト ブルグミュラー生誕200年を迎えました。
(日本ではお兄さんブルグミュラーの「25のピアノ練習曲」がお馴染み)
ノベルトの生誕地デュッセルドルフのハイネ博物館で彼の遺品やオリジナルの楽譜などの
特別展示を催しています。
そこにメンデルゾーンも弾いたであろうハンマーフリューゲルも展示され、
その楽器での演奏会もあります
興味のある方は是非、時間を作ってお出かけください。
                                   ーまー

婆薔薇(バーバラ)のお誕生会

2010-03-09 | 愉快な仲間たち

 乗車券を拝見いたしまーす
ケルン市内で乗り換えたS バーンでコントロールがあった
眩しいほど天気の良い日曜日なので検札おばさんも機嫌がよいのか
あり得ないほどフレンドリーな口調だった。
ポケットの中のボクの手はずっと乗車券を握ったままだったので
瞬時にそれを声のある方向に突き出すことができ、
その後にゆっくりおばさんの顔を見上げることになる。
にっこり微笑む女性、 あれー 検札おばさんゃなく…
 なんや ビックリしたなぁ、 ルチアやんか!
ボクと同じ目的で10年来のケルンの友も同じ車両に乗っていた。
かなり久しぶりの再会をユニークな声のかけ方で果たしてくれたので
心がますます弾んだのだった。

   

 バーバラの40回目誕生日、ブランチに招待された。
何のためらいもなく白昼堂々とアルコールが飲めるので、当然のごとく車はやめ、
電車を乗り継いでケルンに向かう。
帰りはデュッセルドルフに住むマークアンドレアスの車に便乗して
酔っても帰れるようちゃっかりアッシーの根回しもしておいた。へへ

   

 誕生日をとても大事にするドイツ人。やっぱり宗教的な慣習なんかなぁ。
あくまでも誕生日を迎える人が主催者、みんなに祝ってもらうためにこうして
レストランを貸切って散財するのだ。
今回、意外だったのはドイツ人誕生会ではお馴染みの乾杯の音頭、友人達の寸劇や
楽器演奏などはなく、シンプルに集ってシンプルに帰っていくパーチーだったこと。
数々の思い出アイテムを使った幼馴染によるパフォーマンスが唯一あっただけなので、
盛り上がりに欠け少し物足りなさを感じたのではあるが、
バーバラの人徳を思わせる友人やユーモア溢れる家族たちとの愉快な会話は、
幸せに生きているンやなぁとほのぼのとした気持ちにさせてくれた。 
 
もっと洒落た画像があればよかったのだけれど ……   -まー

PS. 列車内の画像はSバーンではなくローカル線の2フロアー式車両。




誤解は解いておいたほうが…

2010-03-05 | 笑い

 過日、お内裏様がお雛様に対して吐いた一方的な暴言は
多くの方に不必要な心配をおかけしたようです。

まるで工房の親方とおかみさんの不仲を暴露したかように
深読みをさせてしまう文面、大いに反省するところです。
あくまでもお内裏様の真情をありのまま吐露したまでのことで
決してーまー君の日ごろの鬱憤を晴らすために雛人形を利用したわけではありません。
ま、お雛様同様、おかみさんもけっこう口うるさいことに違いはないのですが…

で、工房のひな祭りは
   アナゴのちらし寿司
    ハマチ 鯛のお刺身
     わかめとエビのぬたあえ
      椀物
       加賀の酒「麹のささやき」  でした     ーまー