夕立の後、透明のグラスにかち割り氷をカランと落とし、麦焼酎をトクトクと注ぐ。
涼しそうに弾ける氷の音を楽しみながらグラスを口に近づける。
「クワーッ 生きてて良かった」 疲れたおじさんの楽しみの一つ
そのロックやなしに、ロックンロールのお話や。
オープンエアの会場に到着したときは
上からぶら下げる照明が定位置についたところ、
この後30分でアンプやら楽器やらをトラックから運び出し組み立てる。
この仕事の速さはお見事でした。
ピアノを組み立ててもらい、調律を開始。
「1時間でお願いね!」
1時間で初対面のピアノをこの騒々しい現場で調律するのは酷な話なのですが
だいたいいつもこんな感じ。手を抜くのではなくて、音が聴こえないのであります。
頼りになるのは「感」そして「勘」
ステージの主役、
最近のロック界については勉強不足で、存じ上げない人だったのですが、
あっと驚くスーパースターの一人だそうな。
(ここで名前を書くとまずいのでWikipediaリンクしときます)
ファンのサトチンなどはかなり興奮気味で一緒に来たそうにしていましたが
あいにく手術中でしたもので。(日ごろの行いが原因だと世の人は言う)
調律が終わり
イーグルスのバラードのさわりを弾いてみましたところ、
仕事の手を止めてこちらに声をかけてくるスタッフ。
「and?」続きを弾けという催促ですが さわりしか弾けませんので
「今日はこれくらいで勘弁してくれよ、後は よろしく!」
永吉さんになった気分で ステージを後にした
アジアな調律技術者 -まー でした。