マイスターのお道具箱

ドイツに住むピアノ技術者、ーまーのブログ

気になる熱い視線

2009-03-29 | ピアノ技術者の仕事

 PCとにらめっこしてメールやブログ書いたりしてるとき
背後から肩越しに誰かに見られているのは 鬱陶しさを感じます?


見ているほうは単に なにしてんのかな? なんて軽い気持ちで見ているつもりでも、
字の間違いを指摘されたり、批判を受けたり、おせっかいなアドヴァイスを
したりされるんちゃうか? などと 
見られてる人には後ろからの視線が邪魔になっている場合があるもんです。


あるピアノショールームで 演奏会用の基礎調律を依頼された
ホールに運び込む前にあらかじめ調律点検しておいて、
演奏会直前の作業をなるべく短時間で終えるための事前作業
出荷調整とも言うのかな。
いつものように 『絶好調ーまー』の気持ちで挑んでる
ほーらっ ええ音になってきたやん! これが ーまー様の調律や!
自画自賛 有頂天 自己顕示 自信満々 などの熟語が思い浮かぶ
調律作業をしている最中はこの気持ちがないとね。
終わったらば 謙虚に反省ばかりしてる、ちっちゃい人間なんですけどね

僕の場合、作業中話しかけられるのが多くなるとイライラはしますけど、
基本的に人に作業を見られることに抵抗はない、というか 
話しかけられても聞こえず、視線を感じることすらあまりない
わざと無視してるのではなく 聞こえてないし感じてないのです
ポジティブに言えば 集中しきってる。
ネガティブに言えば 鈍感なだけ。

でもね今回は 熱い視線が気になったんです。 
じーっと ずーっと見つめられているような、それも前のほうから…

  
 
あんたいったい誰?              -まー


ひとりだけ

2009-03-22 | そのほか
どこの世界にでもおるもんやなぁ
まわりと同じことできず
団体行動が取られへんやつ

個性的とみるか、
わが道を進んでるだけなんか
道のどっかでつまづいたんか

自分にも似ているようで… 

とりあえず 世間は春らしい


元気出そ!      ーまー

なんとなくわかりだしてきたような気がするなぁ…

2009-03-15 | ピアノ技術者の仕事

 シューマンの友人の一人に メンデルスゾーンがいる
音楽以外の芸術的才能もあった人らしい。
何しろ記憶力がよく、頭のいい人っだったそうな。
「自分の作った曲だけやなく、人の作ったええ曲も演奏しような!」
「指揮者って言う職業があってもええやん?」
などと音楽界の新しい波を考え出した人でもあるらしい。

 メンデルスゾーンは音楽監督として一時期デュッセルドルフに住んでいた。
彼もひょっとしたら実際に弾いたことあるかも、というピアノがこれ。



1833年にベルリンで作られた(Heinrich) Kisting のハンマーフリューゲル。
今までの保管や修復が非常に良かったので充分に演奏会にも耐えられる
健康優良なお年寄り。
メンデルスゾーンとこのピアノが当時デュッセルドルフで出会っている可能性は高い。



 175年前ごろ実際に使われていたこのピアノで当時作られた曲を演奏しよう。
(僕は演奏係やなくて、あくまでも調律担当ですよ あしからず)
ロケーションはデュッセルドルフの南の端にある小さなお城、
今はビジネス研修を行う会場として普段は使われているらしい。
そこの大広間がコンサート会場、客席数70。
 
この空間とピアノの音は抜群の雰囲気を醸し出す。
彼が当時創った表現豊かな音の連なりは 
175年前にタイムスリップしたように流れ広がって行く。
心地よいその柔かな響きは
ペダルの軋みや打鍵機構の未熟さを忘れさせる力を持っている。

これが『古典楽器を使った演奏会』の醍醐味なんやねぇ…
ようやく古典楽器大好き派族の意図や意義が解りだしてきたような気がする…

ふと気がつくと 迂闊にも意識が遠のいてコックリとする 
ーまー親方がそこにおりました。  
                             ーまー たいへん  
 

赤いキツネを選んだ欽ちゃん

2009-03-10 | ピアノ技術者の仕事
「ピアノは毎日弾いてるけど、
人前で演奏するのん ごっつい久しぶりやから緊張するわー」

今回の演奏会、隣街のオーケストラの常任指揮者「欽ちゃん」がピアノ伴奏をした。
先月のキツネとたぬきのピアノ選定ではやっぱり少し悩んだそうですが
弾き慣れたメーカを使うのが無難やろう… 
緑のたぬきを選ばなかったのは 冒険するのがちょっと怖かったからやと思う

  

演目はシューベルトの「美しき水車小屋の娘」(Die Schöne Müllerin )    
バリトンの響は柔かで心地よい

 若い青年の悲恋物
めちゃ好きになった奇麗なおねえちゃんを狩人に軽ーく横取りされて
テンションがどんどん下がってしまう、うじうじした性格の
粉引き青年の心の移り変わりを綴った歌曲集。
歌詞を読んで「オイ、オイ しっかりせんかい!」といいたくなっちゃいました。
昔の自分を見ているようで…(死ぬには至りませんでしたけれど)

 

コンサートは大盛況、ステージには春らしい明るい色彩の花が上品に飾られ
強烈な暖房シーズンからようやく開放されたピアノの調子も
落ち着いてきて絶好調、文句のつけようがありません。

何で指揮者が「欽ちゃん」なのかって?
演奏会で交響曲をやるとき、ステージ脇に現れてから指揮台に立つまでの
彼の独特の小走り入場が「欽チャンの横走り」にそっくりなんよ。
僕だけが秘かにそう思って命名してるだけ…
今回はバリトン歌手と二人での登場だったので
その「欽チャンの横走り」が見れなかったことだけが無念。

       ーまー


納豆嫌いな関西国人

2009-03-06 | 愉快な仲間たち

 「なにわ会」と銘打って関西国出身11名による集まりがあった。
みんなテンションがめちゃ高く、445Hzくらいの勢いで賑やかのなんの。
それにみんな人の話をちーっとも聞いてない。
「話の主導権は渡さへんで!」という気持ちが心底にあるようや(僕も含めて)

 その談笑のテーマに「納豆は見るのもいやや」が出てきた。
めちゃ残念な話や。
未だに納豆嫌いの関西国人がいるとは思わんかった。
異国の食文化を認めようとせず、冒険すらせんと、
今後、この国際社会をどう渡り歩いていけるんやっちゅうねん
治療でワーファリン服用してる人は食べたくても食べられへんねんで! 
彼らの気持ちにもなったりよ。

そこで 納豆喰わず嫌い克服レピシ(レシピか?)《納豆スパ》

パスタ(スパゲッテーがええなぁ)はアルデンテにプリプリっと茹でる
茹でてる間に… 
大根をズリズリとおろし、
納豆は辛子や調味料をプチュッと入れてよーく掻き、
 (混ぜるんやなく、納豆は掻くんやで!)
葱は大胆にザクザクっと適当に切る。
茹で上がったパスタにオリーブオイルと昆布茶(ここ大事なポイントな)
をチョロチョロッとふりかけ、器に盛る。
その上に大根おろしをドバッ 納豆をグニョ 葱をバラッ
最後に千切りにした海苔をパリッと載せて出来上がり

フォークより割り箸のほうが食べやすいよ
納豆のネバネバ感やちょっとした臭さが抑えられトゥルトゥルと食べれます

めちゃうま間違いなしの
 納豆喰う(納得)の一品や! (← でや!)   ーまー        




まつりごと

2009-03-01 | 笑い

一年ぶりに出てきたら 世の中えらいことになってんなー

ほんまやねぇー 
 金融危機とかゆうて世界中でお金足らんようになってんねんてねぇ

みんなで知恵出して何とか建て直しせなあかん時やのに、
 日本では相変らず的外れな報道ばっかりや。
 政治家同士の痴話げんかとか足の引っ張り合いしてるようにしか見えへんやん? 
 おっちゃん同士で集団いじめしてるようにも見える
 政(まつりごと)のプロなんやったら 
 人の心をジーンとさせて感動をあたえるような政策してみいや

ほれ、イタリアで酩酊してたおじさんもいてはるやん?
 ボロボロやね日本の政治家さんは…

いやぁ、僕的には彼、憎めへんなぁ、どことなく愛嬌あるやん?

あんた何をたわけたこと言うてんの? 
 世界中に日本の恥さらした人やで!

そこで「日本の恥」て思うのは料簡が狭いなぁ。
 報道の陰湿さが原因やね

何をわけの分からんこと言うてんの

あの人は口数少ないけど態度で示しはってんって。
 今回の会議は何の解決にもならず、全くお話にならん! 
 呑んでなやってられん!てな
 それとも、忘れてしまいたいことや どうしようもない悲しさに包まれてたんかも知れんなぁ 
 よっぽど辛いことあったんやで

同類相哀れむってやつやね
 うちにも白酒飲みすぎで赤いお顔な右大臣をひとり雇ってますけど… 

せやけど一つだけ今回の彼には不満があるねん
 自分で注文したワイン、なんで口つけただけで飲めへんねん? アホとちゃう?
 飲むためにボトルで注文したんちゃうの? 
 それやったらちゃんと堪能して、みんなにきっちり報告せんかい! 
 「いやー やっぱり本場イタリアで飲む本物の味は最高ですねー」
 ぐらいゆうて見たらどないや! 
 「ごっくんはしてません」て 大人のするコメントとちゃうし、
 それをまた国を挙げて報道することも恥ずかしいわ。

あんたの思考回路もとことん恥ずかしいがな
 風邪薬服用し過ぎたゆうことで話しまとまってるんやからもうそれでええやん!

ほんまに風邪ひいてたんか? 眉唾もんやけど…
 お大臣さま せいぜい お大事んになさってください   
                         お内裏さーまー