職人の世界には「技術は教えてもらうのではなく盗むもの」などと
ある種かっこいい言葉がある。
料亭の調理場で皿洗いをする見習い。先輩達からいじめ半分の仕事を押し付けられ、
あかぎれした手で皿を洗いながら野菜の切り方、魚の焼き方、
調味料の量や味付けのタイミングなどを盗み見て料理を覚えていく。
剣道の稽古のひとつに「見取り稽古」と言うものがあるそうな。
師範や上段者が稽古しているところを弟子達が見学して技や動きを学び取る。
人の技を見ることは大いに参考にはなりますけれど、
ぼくも早くあんなふうにできるようになりたいなぁと
憧れ眼でただ呆然と見てるだけでは身に付いたとはいわれません。
そのあと実際に自力で修練を積めるかどうかでしょうね。
見て覚えたことが自分でできるようになってようやく
「技を盗んだ」と言えるんやないかなぁ。
でもこの世の中、師匠や先輩が常に正しい姿を見せてくれるとは限らへん。
へっぴり腰の中段の構えしかでけへん先生もいてはる。
ろくに稽古にも出ず、出てきた時だけ先輩風を吹かせるチンピラ剣道家もちらほら。
お客さんが箸をつけなかった料理を次のお客さんに使い回す料理の鉄人もたくさんおる。
負のお手本を見せ付けられることも反面教師的に後進は学べるものやと僕は思います。
こんな奴には決してなるまい!
その世界(業界)できちんと生きてみたいと思う信念を持ち続けられるかどうかです。
国を代表する大臣たちの弟子。 先生から信頼を受け任された仕事を全うする。
ここを乗り切れば君もいっぱしの政治家だぜ! ふぇ ふぇ ふぇ
ごまかし抜くことがほんまもんの政治家の生き様だと洗脳され
うまく利用されているだけと気付くこともできず、忠誠心のみでしか動けなくなっている。
きっと初めの志はもっと清いものだったやろうにと信じてみたい。
今、ごまかし続けている大臣たちもきっと
ごまかし続けてきた師匠の背中をみて育ったんやろなぁ
今後まともな政治家は育つんやろかと他業界を心配する昨今です。
えらい話がずれてしまいましたやんかぁ -まー
画像> 今日の工房前の夜と朝