マイスターのお道具箱

ドイツに住むピアノ技術者、ーまーのブログ

偉そうに「見習い」を考える

2010-01-31 | そのほか
 
 職人の世界には「技術は教えてもらうのではなく盗むもの」などと 
ある種かっこいい言葉がある。

 料亭の調理場で皿洗いをする見習い。先輩達からいじめ半分の仕事を押し付けられ、
あかぎれした手で皿を洗いながら野菜の切り方、魚の焼き方、
調味料の量や味付けのタイミングなどを盗み見て料理を覚えていく。
 剣道の稽古のひとつに「見取り稽古」と言うものがあるそうな。
師範や上段者が稽古しているところを弟子達が見学して技や動きを学び取る。

 人の技を見ることは大いに参考にはなりますけれど、
ぼくも早くあんなふうにできるようになりたいなぁと
憧れ眼でただ呆然と見てるだけでは身に付いたとはいわれません。 
そのあと実際に自力で修練を積めるかどうかでしょうね。
見て覚えたことが自分でできるようになってようやく
「技を盗んだ」と言えるんやないかなぁ。

 でもこの世の中、師匠や先輩が常に正しい姿を見せてくれるとは限らへん。
へっぴり腰の中段の構えしかでけへん先生もいてはる。
ろくに稽古にも出ず、出てきた時だけ先輩風を吹かせるチンピラ剣道家もちらほら。
お客さんが箸をつけなかった料理を次のお客さんに使い回す料理の鉄人もたくさんおる。
負のお手本を見せ付けられることも反面教師的に後進は学べるものやと僕は思います。
こんな奴には決してなるまい! 
その世界(業界)できちんと生きてみたいと思う信念を持ち続けられるかどうかです。

 国を代表する大臣たちの弟子。 先生から信頼を受け任された仕事を全うする。
ここを乗り切れば君もいっぱしの政治家だぜ!  ふぇ ふぇ ふぇ
ごまかし抜くことがほんまもんの政治家の生き様だと洗脳され
うまく利用されているだけと気付くこともできず、忠誠心のみでしか動けなくなっている。
きっと初めの志はもっと清いものだったやろうにと信じてみたい。
今、ごまかし続けている大臣たちもきっと 
ごまかし続けてきた師匠の背中をみて育ったんやろなぁ

今後まともな政治家は育つんやろかと他業界を心配する昨今です。

えらい話がずれてしまいましたやんかぁ   -まー

  
画像> 今日の工房前の夜と朝 

得した気分で悪あがき

2010-01-25 | 愉快な仲間たち

 ポケットの奥底を探って落胆する
1ユーロしかないなぁ
手に取り出してみると
1ユーロやと思い込んでいたその硬貨は2ユーロやった
ただそれだけのことやのに、なんかその日が良い日に思えてくる
安もんワインでも買おうか! 心に余裕まで出てくる

 去年、いつのまにか自分の年齢を一年進めてた。
「あーあ 来年はもう大台やん」そう思い込んでいた。
ふとした拍子にそのボケ気味な間違いに気付き、
「なんや、まだ一年あるやん!」 一年丸ごと得した気分。
誕生日と言うものを迎え、ぼた餅の1年が始まった。

自分の誕生日なんて不必要なものやと思ってるのですが
そんなボクの誕生日を覚えてくれて、メールや電話で祝ってくれる友人達。
遠く離れていても僕のことを思い出してくれるというのは
なんか照れくさいんですが嬉しいものです。 おおきにな!

 

でもこんな一年なんかすぐに過ぎていくんやね
そして来年はもうぼた餅は落ちてけえへん…
40代最後の悪あがきでもするか!


覇気のない僕

2010-01-18 | そのほか

 仕事始めから二週間経った
いつもと同じ生活を送っている

なんでかなぁ しっくりけぇへん
と言って
空虚感、憂鬱感 倦怠感 そんなネガティブな気持ちでもない

そこそこ面白い仕事もあり、新しく出会った楽器もあるのに
なんか心が弾まへん
 



 やっぱり 心ときめくような恋でもせなあかんかなぁ
それもめんどくさいなぁ


ーまー

食いだおれの一日

2010-01-10 | そのほか

 こんなボクにも従兄弟がいる
手元にある家系図を紐解くと16人の従兄弟が並ぶ。
この従兄弟グループの最年少がボク。
幼少の頃、年齢が比較的近いユウジ君、ユキエちゃんと一緒に遊んだ記憶はある。
でもそれ以外の方はお名前と当時のお顔のイメージが脳裏にかすかに残る程度、
もしくはまったくお会いしたことがないであろう名前もその家系図に載っている。
やがて外国で生活するようになり、親類の祭事もことごとく参加できず大人になった。
機会があればお会いして「こんにちは」くらいは言ってみたいものだと思いながら…
不義理にしている心もとない気持ちが浮かんだり沈んだりしているうちに
最年少のボクもオジサンの類に属すようになっていた。

前置き、ながいなぁ



2009年暮れ近くの関西国訪問イベントのひとつ
「最年長いとこのお宅にお邪魔する」を実現させていただいた。
場所は加古川(明石と姫路の間にある)。
今までの長ーーーーーい無沙汰を埋め尽くしてくれる暖かい歓待をいただきました。
古くからの繋がりを感じさせる和食器に盛られた繊細な料理たち。 
自家栽培の野菜やお米、手打ちの蕎麦、どれをとっても心のこもった深い味のするものでした。



その日の後半は、ブリュッセルのしほすべペアとの約束があったため、
かなりの駆け足御呼ばれになってしまい、きっちりと挨拶もせず退散してしまったことが今でも心残り。
でも、大切な人たちに会い、長い間の願いが叶った達成感と安堵感を味わうことができたことは
ボクにとっては忘れがたい出来事となりました。

で、たらふく美味いもんをいただいた加古川を後にし、三宮でしほすべペアと会う。
すでに満腹寸前であまり食べれませんでしたが、


この日、飲んだものを列挙すると…
スパークリングワイン2種、白ワイン1種、日本酒3種、ビール、麦焼酎

おっと、締めの赤ワインまで到達でけへんかった。 無念!  ーまー



温泉とカニとお酒

2010-01-06 | そのほか

 日本海側の雪は湿り気が多く ずっしりと重い
雪の重みで庭園などの樹木の枝が折れないよう
竹の支柱と縄で補強する。
放射状に張られた縄が美しい。「雪吊り」と言うそうな。

特急雷鳥で長いトンネルを抜けるとそこは加賀温泉
家族全員が元気に揃い、日本の情緒を味わう至福のひと時
10年ぶりに叶えることができました
 
 

古くからある酒蔵を見学し、雪の結晶を科学して
特急サンダーバードで大阪に戻りました
2009年、年末の旅

       -まー 

てっぽうを食す

2010-01-04 | そのほか

 伊丹から成田へ向かう 

楽しい時間はいつでもすぐに過ぎていくもの、
お正月の富士を上空から眺めながら今回の旅を振り返る

道頓堀 法善寺 千日前 夫婦善哉… ミナミの名所
みずかけ不動さんに願を懸けるサトチン
 
 

むかしむかし、この難波の繁華街の中にある小学校で
低学年時代を過ごした。下校の際、パチンコの玉を拾って遊んだ記憶あり。
その小学校裏にあるふぐ料理やでサトチン念願のてっぽうを食す

  

河豚(ふぐ)=鉄砲 
関西よりももっと西の地域では濁らずに「ふく」と言うそうな
フグの卵巣や肝の猛毒を食べると死んでしまうことから
「たま(弾)に当たると死ぬ」 関西国ならではの呼び名
てっさ = てっぽうの刺身
てっちり= てっぽうのちり鍋

話題はもうちょっと つづく   -まー