マイスターのお道具箱

ドイツに住むピアノ技術者、ーまーのブログ

美脚揃い

2011-11-27 | ピアノ技術者の仕事

 ここ数年来、工房に美脚なピアノの登場が多くなってきた。



ピアノ好きならこの画像でどこのメーカだかわかっちゃう。
長い期間、空き家になっていた大きな館から無事救出された美脚さま。
さすがにすこし元気がなかったのですが、息吹を与えて復活してもらおう。
以前のように華やかに歌って欲しいです。 君ならできるよ。




爺さんが使ってた古い楽器を修復して孫娘にプレゼントするというのも
ほのぼの感が味わえるアイデアですね。







きっちり外装まで直そうかどうかずっと悩み続けていたんやけど、
このまま永遠に工房でいかず後家のような生活のままでは気の毒なので、
とうとうメイクアップしてもらい見違える美脚ピアノとして蘇りました。
当たり前のことなのですが優しい音色の美声でもあります。
目下、婚活中です。

   -まー

復習は大切です

2011-11-20 | そのほか

忘れてしまうまえに一度作っておくことにした。

ブレーメンでいただいた夕食のひとつが印象に残ってたので
自分でも試しておいた。 いわゆる「パクリ」です。
この後のリゾットは作るタイミングが早すぎて失敗。ごめん


  


そして今年のボージョレー ヌーボを3種類比べてみましたが、
比べているとそのうちわからなくなってしまいました。
まぁ、同じ土地で同じように作ってるんですから似てますわなぁ。
ガメって言う品種でしたっけ? 
ボージョレーですか? ボジョレーですか?
ヌーボですか? ヌボーですか?



とか言いながら楽しいひと時を過ごすのでありんす。  -まー

寒いのは好きではないのです でもね

2011-11-16 | そのほか

 急激に冷え込んだブレーメン。昼は快晴、夜は霧。

手土産のワインがちょうど飲み頃の温度に冷えそうやな。
これが寒い夜、友人宅へ震えながら歩いて向ったときの感想。
ホテルへ戻るときは市電に乗ろうと心に決めたのでした。



何度訪れてもこの中心街のたたずまいには惚れ惚れする。
今回の出張では夜景を撮ってみようと思っていたのだけれども、
なんだかかなり寒いと予報され、面倒なので一眼レフカメラは持参しなかった。



後悔しているのだけれどもとりあえず 携帯電話のカメラでスナップしてみた。
なんだかんだ言いながら、結構愉しんでいる。あくまでもお仕事で来ているはずなのに。



前回のブログ、動画が見れないというクレームを頂いておりますので、
改めてここに貼り付けます。 ただ、どういうわけか逆さまに映ってまして、
処理の仕方が面倒なので、どうぞ必ず逆立ちしながら観てください。
 
  逆立ちしてみてね ←クリック  

おまけもあります。 
ライン河の夕焼けが綺麗だと思ったのですが たいしたことなかったです。
暇なら観てください。 

 片手撮影グラグラ映像。←クリック
   
 -まー -まー でした

体をくの字に折り曲げて

2011-11-07 | ピアノ技術者の仕事

ハチャメチャに狂ったピアノが自宅にあるので直せるかどう観に来て下さい。

そんな依頼を受け、とりあえず検品だけにお邪魔したつもりが、
なかなか良い状態そうなので
調律とアクションを調節することになりました。





Tafelklavier (スクエアーピアノ)コペンハーゲン製
1865年くらいに作られています。(ブラームスがブイブイいわせてたころですかね)
弦はきれいに新しく取り替えられ、良い修復がされています。 
確かにハチャメチャに狂ってはいたのですが、普通に演奏できるようになりましたよ。



 興味深い楽器との新しい出会いで大変嬉しいことだったのですが、
特殊な形をしてるでしょ。調律する姿勢がめっちゃ大変なのです。
体をくの字に折り曲げて、頭をピアノに突っ込むようにし、
さらに体を左側に捻る形を取ります。
左手で鍵盤を押して音をを出しながら右手をいっぱいに伸ばして
工具をゆっくりとでも力を入れて慎重に動かします。 
弦と弦の間隔が極端に狭く、その隙間にフェルトのくさびを
差し込む作業が厄介です。
よりによって作業用の眼鏡(遠近両用)を忘れたのでさあ大変。

1時間半このへんてこな無理な姿勢を続けていたので
腰と右首筋を痛めてしまいまして、
腰の曲がった爺さんのようにしかめっ面しているところです。痛いよ~

音がどうしても聴きたい方はどうぞ! ←クリック    ―まー