マイスターのお道具箱

ドイツに住むピアノ技術者、ーまーのブログ

番頭のサッカー観戦準備

2006-05-31 | そのほか
街を歩いていても、新聞見ても、テレビつけても

WMWMWMWMWMWMWMWM・・・

ここまでくると逆に興味がなくなる番頭。

でも待てよ、
せっかく我が母国も参加することやし、とりあえず少しは応援しよか。

手始めに6月4日の親善試合マルタ戦のチケットを買った。(25ユーロ) 
地元デュッセルドルフでやるからには行かねばならぬのじゃ。

マルタってイタリアのマルタ島のことか?
FIFAのランキング見たら125位くらいのあんまり強くないチームやん
本番直前に勝って気分を盛り上げるための試合やと想像する。
これで負けたら意気消沈やね。

当日は日本への中継もあるって聞いた。
観客席も写すやろうからひょっとすると応援姿が写されるかも
今日、床屋に行った。

あとは「君が代」暗唱するだけや! 
「君が代」の2番の歌詞が分かれへん!?

アホなことゆうてたらあかん、 はよ請求書書いて仕事終わらな!
ドイツチームとの親善試合始まるわ! ほな またな!

ーまー  

      いつもアリガトネ   

職人のアチャー!

2006-05-29 | 笑い
最近、腕時計を着けなくなった。 携帯電話で用が足りてしまうから。
ピアノコンサートの調律はタイムリミットがあるので、常にそれをピアノ内部に置き、
ちらちら時間を確認しながら仕事を進める。便利! 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ピアニストの演奏が静かに始まる。

ポケットの中を探る。マナーモードに切り替えたかどうか・・・
ない!
ん? どこにやった?

あッ しもた ピアノの中や!

ピアニストのリハーサルが終わったあと、ちょっと気になる箇所を再チェックして、
そのままおき忘れたみたい。

えっらいこっちゃ~!!
誰も電話かけてくるなよ~ たのむで~

「ちょっとごめんやっしゃ」なんていまさらひょこひょこ舞台にいけるわけないし、
とにかく1曲終わるまで鳴らんといてよ!!  鳴ったら最後やでー 

わー ハラハラするわー 助けてくれー!
 
愛しいあの人との「距離を縮めるホットな通信機」になり得る携帯くん、
でも今日の君は「寿命を縮めるバットな痛心鬼」なんぢゃ~

ー ー.  まぬけの ーまー   
   
            変動激しいこの頃、更新時7位だそうです


親方の休日

2006-05-26 | そのほか
今日25日はドイツの祝日。
Christ-Himmelfahrt 昇天祭(笑点ちゃうよ!)キリスト教の復活祭から40日目、だからいつも木曜日にある休日。
この日はドイツの父の日なんヨネ。 
日本やアメリカのように6月の第3日曜日ではなく、昇天祭が父の日でもあるわけ。
お祝い事が重なってちょっと損した気分になりますが、別に誰に感謝されることもなく、
「今日は父の日やったんや」ってすでに過去形にされてますわ。

来週からしばらく休日なしになるので、今日は久しぶりに家の中でゴローってね。
昼からビール飲んだりしてます。なんせ父の日やから。

最近、どこのブログを読ませてもろても【バトン】の行ったり来たりでちょっと個性がなくなりつつあるよね。
昔【不幸の手紙】が流行ったことあって、それになんか似ているような気もするけれど、それよりは品の良い遊びだと思います。 
でも僕の年齢になるとさほど心から面白いとは思わなくなってます。
ここで、バトン撲滅運動しようと思います。簡単! バトンせえへんかったらええねん!

てことで、以下 -まーブログ最終のバトン回答です。




□■□■17歳の時なにしてた?■□■□
ギター弾くことしか頭になかった
□■□■17歳でやり残したことは?■□■□
勉強
□■□■17歳に戻るとしたら?■□■□
戻るってことは成人して覚えた飲酒の楽しみを
隠れてせなあかんッちゅうことやから 戻りたない。
□■□■17歳に戻っていただく5人■□■□
看板屋の種やん、ネズミ捕りのヤッサン、勉強家のおっくん、
詐欺師のとっちん、 のん兵衛のふっくん  よろしく!

―まー       

    7位ってことになってますわ  

親方のワークショップ

2006-05-25 | ピアノ技術者の仕事

『さて、この部品はピアノのどこについているのかな? みんなで探してみよう!』

ベヒシュタイン社のピアノ技術者二人と共に5歳から8歳の小さなピアニストを集め
「小さなピアノ製作者」って言うワークショップを開いた。(-まー親方は時間の都合上途中参加)
白黒鍵盤を押せば音が出る黒い箱。ピアノはどうやって音が出るのだろう。
箱の中身を実際に見たり、部品などを手で触ってみたりすると不思議なことに小さな子供でもピアノの弾き方が変わる。

今回の子供ワークショップの内容
鍵盤楽器族ではあるけれど、フェルトのハンマーで叩いて音を出す打楽器、弦をハンマーでたたく弦楽器の要素も含んでいることを分かってもらう。
そのほかに
調律の狂いとはどういうことか、実際に狂わせて弾いてもらう。
複雑な打鍵機構(アクション)の部品に手を触れてもらい、それを調節する我々技術者の大変さを分かってもらう。



弟子を養成する教育学を勉強した我々だけれど、小さな子供たちに教えるのは初めてのこと。
きっちりと理解してくれたかどうだか不安ではあるが、
驚き半分、興味津々の子供たちの純粋なきらきら輝いた瞳を見て、とりあえず成功したかなと安堵した。


尚、小学生用、音大生用、一般大人用、各ワークショップご用意できまーす。


―まー      

          ムムッ つらいとこやねー 

番頭の褒め殺し

2006-05-23 | 愉快な仲間たち

『スペインから生ハムもって帰って来たから、カビはえんうちに宴会しょうな。』
「え」さんからの強制的な出動命令ですわ。

おっとりした僕にはしゃべり方がこわい「え」さんやけど、ほんまはええ人やねんで。
この前の車の事故のときも誰よりも早く〔大丈夫か電話〕くれはったし、おまけにお見舞いやぁ言うて焼きたての自家製食パンをわざわざ持ってきてくれはってんで。
「ひとつ材料入れんの忘れたから失敗作や」とか言うけど、美味しく焼けてるんですわ。
材料全部入った食パンってまだ更に美味しいってことや。

「え」さんは1日に4時間くらいしか行動せえへんコアラみたいな間延び顔してはるけど、料理作らしたら上手いでー! 
スペインの家庭料理アラカルトをサクサク作って、シンプルやけどなかなかいけますねん。
たぶんスペインのそこらへんのバールで食べる料理よりはるかに美味しいと思うわ。
― なんちゅう名前の料理やったか忘れたけど・・・―
ケーキ作らしたら、「え」さんの住んではる下の喫茶店のケーキより美味しいし!
― 僕まだ 両方とも食べたことないけど。―

そんな「え」さんにもごっつい欠点があるんよ。 
関西国から来た人やからどんな話でも面白せなあかんと思てはる。
日本のほかの外国から来た人(たとえば東京人)には到底理解でけへん高度な笑いを提供しはるから戸惑うことが多いんですわ。

いや、これ 関西国では最上級の褒め方なんですよ。
何でそんなに褒めるかってか?
ベタ褒めしとかな美味しいもんにありつかれへんからなぁ。
関西語で言う「スポンサーにべんちゃら」ですわ。 
「コアラもおだてりゃパンを焼く」ゆうてね。

「え」さんへ、
カンペキな裏ばっかり(表なし、おもてなし)おおきに!

             ー ー. ←「ま抜け顔のーまー」より

ーまー        

       頑張ってんねー 

職人の思い出

2006-05-21 | ピアノ技術者の仕事

ピアノ技術者はピアノのあるところならどこにでも出現する。
コンサートの会場、一般家庭はもちろん、学校、幼稚園・・・
山奥深いレストラン、船上(戦場ではない)なんて喜んで行っちゃう。

職人がまだかなり若い好青年だった頃、刑務所でピアノ調律した。
はっきり言ってこわかった。
パスポートと書類を見せながら「ピ ピ ピアノのチョッ調律ニキマシテンけろ」と刑務所の受付ですでにビビリが入ってた。 
係員に付き添われて入獄! ピアノは刑務所内のチャペルにある。
チャペルに到達するには実際に牢屋の中を歩いていくんですよ! 
映画に出てくるシーンそのもの。
金網でできた階段、重くて分厚い鉄の扉がきしむ音、コツコツと靴の音が静かな館内に響き渡る。両側に鉄格子の扉が並びギロギロとあちらこちらから感じる強い視線。キャベツスープの嫌な匂い。
肩パンパンに力入れながら1棟を通り抜けた。



「調律が終わった頃むかえ来るよ」といいながらチャペルの大きな樫の木の扉を閉める係員。
外から鍵をかける音が教会の中に響き、そのあとは何も聞こえない。若い職人のバクバク心臓の音以外は・・・ 
僕、今めちゃ怖いかも! 一人きりにさせるんか? 忘れんと迎えに来てよ! 誰か恐い人来たらどないしよ。ドイツにきて刑務所に入るとは考えもせんかったなぁ。
日本製のピアノやんか。お前もはるばる日本から来たのに、最終的に務所暮らしとは想像もしてなかったやろね。悪いこともしてへんのに、お互い気の毒なこっちゃね。
しかしまあ、調律されたピアノで音楽できるドイツの囚人さんたちは贅沢やな。
囚人コーラス団なんてあるんかな。いいテノール少ないから言うて娑婆(シャバ)からスカウトしてきたりして・・
などと一生懸命あほなことを考えて恐さを忘れようとしてた。
クレーム出したらまた来なあかんから、とりあえず模範囚のごとく真面目な調律をした。
(今思うと、凶悪犯の入っている刑務所とは限らないんですよね、一番安全な場所ですよ!)

たぶん外国の刑務所に入った日本のピアノ技術者はそんなにおれへんと思うわ。エヘン!

出所後、職人はヤクザなピアノ業界の親分へと昇格した。
お勤めご苦労はんでした。

―まー
            ランクアップはあなた次第!  


PS.画像は刑務所と一切関係ないものです。 

親方の音楽鑑賞

2006-05-19 | 笑い
 
チロリロリン~ チロリロリン~ 
特に静かな演奏の時に限って誰かのポケットから聴こえてくる携帯君の鳴き声。
咳が止まらなくなって苦しそうに途中退場するおばさん(これはちょっとお気の毒)
気持ちよさそうに寝入っていびきをかきはじめるオヤジ。
楽章が終わるごとに拍手をしてしまうクラッシック通(これデュッセルドルフに多いんです)
演奏会に行くといろんな種類の雑音に遭うのでピアノ工房の親方はなかなか音楽に集中できない。

親方の左隣は空席、その横に紳士が一人座っている。
演奏曲目はSchumann シンフォニー 3番 「Rheinische」  
演奏が始まると同時に紳士は長い脚を組み、足先でリズムを取り始める。
― 結構正確な足首の動きやけど、目ざわりやなぁ ―
前の席の背もたれにつま先が何度もコツコツ当たり、そこに座っているおばさんにギロット睨み返されてようやく納まる。
そのあと彼は椅子の肘あてに右肘を立て、親指と人差し指はあごの下。
リズムに合わせてわずかにうなずいている。― かなり聴き入っている感じ ―
そのうちあごからはずされた右手は肘宛を軸に時計と反対回りに回転しだし、身体も自然に波打つように動き出す。
― オォッ、もう音楽にどっぷりはまり込んだみたいやなぁ ―
親方の座っている座席も揺れだしたのでその紳士にさりげなく分かるよう目を合わせる。
― 決して睨み付けているわけではないけど、もうちょっとシーッってネ ―
3楽章が始まると、その紳士は鞄の中から取り出したスコアーを膝の上に置き、指で音符をなぞりだした。
― アーァ、とうとう心は曲の中に入っていきはったみたい ―
あたかも壇上の指揮者のごとく、柔かく広げられた左手は心臓の前あたりで肘を中心に円運動を繰り返し、人差し指を少し伸ばした右手はリズムに合わせて振りまわされる。
― フム、なかなかええスナップの持ち主やんか、でも周りのことお構いなしやな ―
「我、観客にあらず」状態のまま彼は最終章まで自分の指揮を続けた。
かなりの達成感があったようで、割れんばかりの拍手を彼の楽団に送っていた。

親方はこの紳士の指揮ぶりが迷惑を通り越していつの間にか滑稽に思えだし、笑いを堪えるのに忙しかった。
― アー疲れた。指揮者だけに コンダァ クタクタや ―

 
ーまー

      おっと!   

丁稚の手料理

2006-05-16 | 愉快な仲間たち
「3分間クッキング」のテーマソングが頭の中で鳴ってるよ。
なんせ母の日やからね、手料理でも作ってあげようかと思てんけど、
おかみさんは僕の母親でもないのに何でそんなことする気持ちになってんやろ。
ほんまはサトチンがなんかせなあかんと思うねんけどねぇ。

母の日ッちゅうのは「おめでとう」って言うのか「ありがとう」って言うのかどっちやろ? 
ピアノ工房の番頭は1年に1回だけ母親に感謝すればええように母の日を作ったんやって信じてるみたいやけど・・・   
とりあえず感謝してるよっていう気持ちを表すのが大事ですよね。
心の中で思ってても気持ちが伝わってへんこと多いでしょ? 
不本意にも「っほら やっぱり忘れられてるわー」って思われるもんなんよ、サトチン!

おかみさんだけが感謝されたら不公平やから、近所のブラウバウム奥さん(チアノダの母)もついでに誘ったんよ、丁度彼女の誕生日やったし・・・ 
感謝祭を開いてますって言う証拠を固めるため、母じゃないF嬢、ブラウバウム氏、出張中のKM3636さんを証人として呼び出したんよ。
で、写真撮ってこのブログで発表したらカンペキやんかぁ。



今回作ったのは4品。 お料理ブログから拾ってきたパクリやからなんのオリジナリティーもないけど、めッちゃ簡単や! 
【じゃこ梅干醤油バタースパゲッティー】  
     しその葉がなかったからバジリコを載せときました。
【スモークサーモンとルコラのサラダ】  
     お酢系のドレッシングはワインに合いにくいのでレモンとオリーブオイルの
     ソースを作り、オニオンスライスを載せときました。
【マグロとホタテの漬けもどき】 
     あまり漬けすぎるとしょうゆ味がきつくなるので控えめにしました。 
     わさびもしくは柚胡椒で食べる単なるお刺身ですわ。
【塩鮭のちらし寿司】
     焼き塩鮭をフレークにして、塩もみキュウリとイクラ、
     ワサビで着色したトビコをまぶしてちょっとだけ
     プチプチ感を出してみました。ゴマも入ってるわ。
     生姜の絞り汁を入れるの忘れました。(2週間前の工房パーチーでも作ったね。)



まあこれで3年分くらいの感謝の気持ちは表せたかなと自負してます。

ちゅうことは、向こう2年間感謝せんでもええねんで!(番頭談)


ーまー  
     投稿時 脅威の5位キープ   

特別な日

2006-05-15 | 愉快な仲間たち
ピアノ工房の番頭は仲間と「わいわいワイン」をしたいがために何かと理由を付けては記念日を作っている。
だから年に一回だけの「誕生日」は絶対にはずせないイベントになってはいるけれど、実際自分の生まれた日をお祝いすることがさほど重要だとは思っていないようだ。

でもドイツ人にとってはかなり大切な日なのだ。
家族や友人知人から祝福を受けるだけでなく、今まで生きてきたことを喜び、こうして生きているのは周りにいる人たちがいるからなんですよと確認し感謝するための日なのだ。
結構深い意味合いの特別な1日らしい。

友人M-A(←参照)が50回目の節目に到達した。キリのいい数字なのでダブルで特別な日だ。
総勢35名を自宅に招き、イタリアンルスティカールの手料理を振舞ってくれた。 
35人分の前菜やスパゲッティー(ソース3種類)を問題なく作ってしまう奥さんのカローラ(ピアニスト)には脱帽。
招待客一人ひとりをユニークなトークで紹介していくM-Aの話術はいつものように冴えている。


音楽家のパーティーなので音楽は必須。
アコーディオン奏者が演奏を始める。彼も招待を受けた一人だが、演奏を終えるまでワインは飲めないし、料理もあまり食べられないからかわいそう。
聴衆は音楽専門家や芸術家、感性豊かな強豪揃いなのでそう簡単に演奏できる雰囲気ではないと思う。 
でも、初めのリードが揺れだした瞬間から彼の音楽にグイッと引き込まれる。
優しさ、楽しさ、悲しさ、愛しさ、力強さ、あらゆる感情が様々な音の色となって体の中に染まっていく。
久しぶりに「本物の音楽」を聴いたような気がする。

『彼は本当に貴重な存在。テクニックや音楽性があるだけじゃない、本当に人間性が素晴らしいからあのような音が出せるのだ』
同じテーブルに同席させていただいた、アコーディオン奏者の御喜美江教授(今回の演奏者の師匠)の言葉が大変印象的だった。

M-Aへ、 お招きいただきありがとう。良い日を過ごせたね。
プレゼントの『ピアノ調律』はカローラの優しさをイメージした調律です。
それと、マグナムボトルの赤ワインは僕にもちょっとだけでいいから味見させてな・・・ へへへ

―まー 

      更新時 ビックリの五位になってやんの! 

サングラス

2006-05-13 | そのほか
小学校の頃、まだ近視ではなかった。裸眼で普通に見えていた。
クラスで数人メガネをかけている子がいて、メガネを透してみた世界がどのようなものか見たくて、メガネっ子の後ろにそーッと回り込んで横から覗き込み、嫌がられたことを思い出す。 
「ちょっとみせてえなぁ」ッて断ればよいものを・・・

中学生あたりから近視と乱視になった。よう勉強したもんなぁ、当たり前やね???
といってもそれほどひどく目が悪いんとちゃうよ。
まあ、それ以来メガネを着けているわけやけど、最近細かい字を読む時とか細かい作業をするときにピントが合わない。いわゆる老眼がぼちぼち。といってもまだそれほどひどいわけでもないよ。
地図を見たり、ピアノのアクションを調節する時だけに近視メガネのゆるくしたものに換える。(ちょっとめんどくさい)

数ヶ月前の自動車事故のごたごたでサングラスを無くした。探したけれど見つからない。
気に入っててんけどね。
数年前、日本に一時帰国したとき、伊丹で眼鏡屋を経営するポンタのとこまでわざわざ行って作ってもろたやつ。
「-まーさんやから超特別料金にしといたるわ!」とか上手いこと騙されて・・・ 

経費節約でしばらく我慢しようと思ってんけど、こう天気がいいと運転中眩しいからやっぱり眼鏡屋に行った。何度もお世話になっているめちゃ親切なお店。
眼圧と緑内障検査もオプションでやってくれた。
サングラスなのでデザイン性があって、ちょっと遊び心もあるのを選んだ。
通りすがりの下っ端のチンピラに見えるような一瞬だけ凄みのある感じ。 
今度事故があったらすかさずサングラスをかけて「兄ちゃん、とことん弁償してもらいまっさかいな、覚悟しときや!」って言ってみたいから・・・
のん気なコアラがサングラスして歩いている姿をイメージしておくれ。

ドイツのサングラスはドイツ人のようなキツネ顔を目標にデザインしてるので、
コアラ顔がそれをそのまま着けるだけでは、まばたきする度にまつ毛がレンズに擦れるんですわ。トホホ
結構時間かかって調節してはったわ。気の毒に。
「まつげが長くて素敵ですね」とか何とか上手いことおだててからに・・・
鼻が低いってはっきり言うたらどないや!

―まー    

 更新時 6位でごじゃりまする   

ドイツ語会話集中講座「Doch編」

2006-05-12 | そのほか
なんやかんややってるうちにドイツ語講座するの忘れてましたわ。
かんにんな!
ドイツ語を少しでもかじった人はご存知と思いますが、疑問文での返事に
ちょっと僕ら日本人にとってややこしい答え方がありますねん。

まずは普通の疑問文に対する返事
【日本語】私のこと好き?   
   うん、 もちろん好きだよ!
   いいや、今の君は好きじゃないね
【ドイツ語】私のこと好き?   
   Ja, 当たりまえやん、好っきゃで!
   Nein,今はそれほどでもないかなぁ
 日本語とまったく同じやね。

次に否定疑問文に対する返事
【日本語】私のこともう好きじゃないんじゃない?
   いいや、今でも好きだよ!
   うん、君の事もう好きじゃないよ!
【ドイツ語】私のこと好きとちゃうんちゃう?  
   Doch, 何言うてんねん、今でも好きゃで!  
   Nein,  もうなんとも思てへんわぃ!
 日本語と大きく違うのは否定疑問の返事で『うなずき』がでけへんことです。
  否定的に質問されたことに対し、反発するときにDoch
  否定されたことを認め、その事実を肯定する時にNein

何回も練習してください。そのうちできるようになりますわ。

そのほかに
断られると思うけど(doch)でも告白してみるわ(接続)
どうしようもないねん、(doch)なんせ 好きでしゃあないねんから(理由倒置)
この気持ち、(doch)ほんまに分かってくれたらなぁ(願望文)
とにかく僕の気持ち(doch)わかってえなぁ(命令文)
ところで彼女、(doch)僕のこと好きなん? (補足疑問)
彼女は僕のこと好きやねんて、(doch)でも奴のことも・・・(並列)

などなど Dochはいろんな所に出てくるドイツ語の隠し味ですわ!


発音ワンポイント 
 Doch(ドッホ)は 『ド』にアクセントを置いて、あごを出しながら、『ホ』は発音せずに(お)の口の格好のままで息を吐く!

間違いがなければいいのですが、こんなこと普段考えてへんからねぇ

―まー 

    更新時 6位になってますねん    

番頭の散歩

2006-05-09 | 笑い
ええ天気やから散歩してん。
Hofgartenゆうて、デュッセルドルフの街の真ん中にある美しい公園。
ヌーヨークのセントラルパークみたいなもんやね。(ヌーヨーク行ったことないからよう知らんけど・・・)

丁度マラソン大会の日で、アマチュアランナーが赤い顔して苦しそうに走ってはる。 
急いでるんやったら近道したらええのになぁ。



そのHofgartenで珍しい人に出くわしたんよ



番頭    あれ? ロベルトとちゃうのん? まいどっ ひさしぶりやなぁ
ロベルト  番頭さんやんかぁ! 何してんのんこんなとこで?
番頭    見てわからんかったら聞いてもわからんちゅうねん。散歩や!サ・ン・ポ
ロベルト  僕は、今日から僕のためのお祭が始まったから挨拶回りしてますんや。
      クララと一緒に。
番頭    クララはんかいなぁ、めちゃ久しぶりやからわかれへんかったわ。
      てっきりまた別の女の人連れてはんのかと思いましたわ、ははは
ロベルト  誤解を招くようなあほなこと言わんとってよ! 冗談きついなぁ!
番頭    ヨハネスは元気か? 
      葉巻吸いながらピアノ弾くのんやめとけって親方が怒ってたん
      伝えといてくれたか?
ロベルト  言うといたけど、あいつは葉巻がないと音楽でけへんねんて。
      あきらめなはれ
番頭    葉巻の灰落としながら油手で弾くから鍵盤ギトギトになんねんてぇ。
      調律する時、掃除から始めなあかんから今度から割り増し料金にしといたろ!
ロベルト  相変らず やんちゃやねぇ
番頭    せやけどなんでこんなに暑いときに黒い衣装着てんの? 二人とも・・・
クララ   ウチは白のブラウスに日傘さしたかってんけどね・・・
ロベルト  やっぱり僕らみたいな有名人はきっちりしとかなね。
      僕らのためにお祭してくれてんねんから。
番頭    あれぇ、かつらかぶってんの? 全然似合ってへんよそれ
ロベルト  ほっといてんか! 気にしてんのに。偉大な音楽家つかまえて失礼なやっちゃな!
クララ   あーあ、春先になるとこんな変な人増えてくるんよね。
      ロベルトも気ぃつけよ。あんたもぼちぼち始まってるんとちゃうか?
ロベルト  なんでお前までそんなこと言うねん ええ加減にせえよ!

番頭&クララ  シュマン! ←(わかるかなぁ・・・) 


ーまー   

   更新時 7位 やんかぁ   

親方の絵日記

2006-05-07 | ピアノ技術者の仕事

デュッセルドルフ市の春の大イベント“nacht der Museen“
ピアノ工房も調律で何件かの依頼があった。すべて徒歩で消化できる距離。
お道具箱とカメラを持って行動開始。 天気は最高、初夏の陽射しの様だ。

Altstadt(旧市街)、古い美術館に隣接した小さな喜劇場でのピアノ調律後、
得意先のBピアノ製作工場直営店にて夜の演奏会用の調律を1台。
20時から26時まで入れ替わり立ち代り演奏が続く。
ピアノデュオや、サンサーンスの動物の謝肉祭の演奏があるので2台シンクロ調律が必要だが、時間がなく後の1台はBピアノ社の技術者が引き継いでくれた。お互いに調律の癖を知っているので問題なくシンクロできるはず。


昼過ぎ、ゲーテ博物館までテクテク歩く。もう汗がにじむ。

館内最上階の広間にてハンマーフリューゲルの仕上げ調律。

気温が上がったせいで、ピッチが不安定。デリケートというか技術的に発展途上の楽器なのでいつもすっきりと仕上がった感がなく、不安が残る。

そのあと、日本からKM3636さんが出張でこちらに来られていたので合流
Tomochanにお誘いいただいたワイン試飲会に参加。ボルドー2003年物を中心にかなりの太っ腹な試飲会。

気候は真夏の夕方って感じ、個人的に赤ワインのイメージではなかったのだけれど、いろいろ勉強になった。何事も修業が大事だと思った。
詳しいレポートはTomochanブログで・・・

そのワイン屋さんから徒歩5分のところに親方ご用達ワインキャットがある。
開店1時間前なのに無理やり入り込んだ。

目的は旬のSpargel(アスパラガス)。
先週、厨房の棚が落ち、白いお皿を全滅させたワインキャット。
新しく買い揃えたお皿は黒! 
これがなかなかセンスよく食材の色を楽しむことが出来る。 
結局ビールから始まり、白、赤と毎度のフルコース

ピアノ工房のモットー
   ―真面目にたくさん働き、真面目にたくさん遊ぶ―

お手本のような一日だった

ーまー   
      更新時 7位でごじゃる   

イベント多し

2006-05-06 | ピアノ技術者の仕事

突然一気に25℃を越す陽気となり、太陽好きドイツ人は仕事どころではないみたい。
今週末、グリル大会にダブルで誘われてしまった。
今が一年の中で一番過ごしやすい時期かもしれない。

これから夏にかけて、文化関係の催し物でデュッセルドルフは忙しい。
土曜日は “ NACHT DER MUSEEN“ 「博物館の夜」と題し、真夜中の2時まで市内の博物館や美術館がオープンする。シャトルバスも運行され、美術鑑賞だけでなく音楽演奏会、映画、朗読、パフォーマンスなど盛りだくさん。
日曜日はマラソン大会。それと平行してシューマン所縁の地にちなんであちらこちらで二週間シューマンの曲を中心にした音楽を演奏する、Schumannfestが始まる。
その後、毎年恒例、日本の花火大会が行われる日本デー。
それが終わると街のいたるところでJazzが流れるJazz Rally・・・・・

街の動きも活発になってくるのがプログラムの量から読み取れる。
 
小さなピアノ工房もこの文化行事のおこぼれをいただく。稼ぎ時、というのだろうか。
プログラムを手に入れると先ずピアノ調律を頼まれたイベントにチェックマークをつけ、
次に家族(特におかみさん)や友人、お得意さんが出演する演奏会にもチェック、最後に個人的に行きたいイベントに印をつける。
仕事優先の予定を立てるわけだ。
調律依頼が重なることが多々ある。どうにか時間調節するのだがそうこうしていると、
聴きに行きたい演奏会もダブル、トリプルで重なったりする。演奏会のはしごをすることもある。 
そういう時に限って演奏会直前の土壇場ピアノ調律(ドタちょう)依頼が舞い込んできたりする。
「ペダルがキシキシいってるんだけど・・・」など、他の技術者の尻拭い仕事もよくあることだ。
 
商売繁盛でよろしいなってか?
確かにこのようなイベントが多くあると仕事も活性化してくるのでありがたい話ですが、
お金はちっとも貯まらんと溜まるのは疲れだけ。 ほんま堪らんわー 

―まー
            更新時 7位 どすえー   

丁稚の絵日記

2006-05-04 | 笑い
今日もぼくは仕事をしました。真面目に働いていますので心配しないでね。
デュッセルドルフ市内の音楽ホールからの依頼で、できたてのほやほやチェンバロの調律。
楽器はまだ塗装の匂いが強烈に残っていました。なかなかしっかり作ってありましたね。
演奏会は翌日にありますが、会場の都合上、調律は前日に前倒しとなりました。
おまけに倉庫の中で調律せなあかんかってん。
「はっきり言わしてもらうけど、今日調律しても明日の演奏会の時、たぶん狂ってるよ、ええねんね!」って念を押しときました。
調律の出来? いつもと同じ 「カンペキ」やん!



調律が終わって外に出たら雹(ひょう)が降ってました。
しばらくボーっとやむのを待って、ホールの向かいにある美術館の外付けオブジェを少し鑑賞しました。
感想は「おもしろいけど・・・せやから何やのん?」 
色水がこぼれてけえへんか恐る恐る下を通り抜けてみました。Okでした。



帰り道、もうひとつの音楽ホールの前を通りました。
橋本しょうへい氏が作ったNachklang 「残響」というオブジェが会場前の池の中にありました。
要するにピアノのドザエモンってことでしょ? 
それにどうして「残響」という名をつけたのか、ボクにはよく解りません。
しばらく立ち止まって考えましたが、やっぱり謎は解けませんでした。

その事ばっかり考えてたので「残業」があることをすっかり忘れてしまいました。
ごめんあそばせ

―まー

         更新時 7位ですねん