マイスターのお道具箱

ドイツに住むピアノ技術者、ーまーのブログ

ーまーの遊び道具

2010-07-26 | そのほか

 デュッセルドルフ市内ならほとんどの道は覚えている。
職業柄、タクシーの運転手並みの地図が頭の中にインプットされている。
数少ない自慢の一つ。
ちょっと遠出する場合に地図を見る。
最近めっきり地図の文字が小さくなったようで読み辛い。
で、僕の車に搭載されている簡易ナビを頼るのだが、5年も経つと新しい道もでき、
新興住宅地は入っていない。
ディスクを新調すればよいのだが、値段が…。
おまけに隣国用は別売りだし、しかも主要道路しか網羅していない。
簡易ナビを最新にアップロードする値段で新しいカーナビが買える時代になっていることに気付いた。



経費削減が叫ばれるピアノ工房やけど、なんだかんだ言い訳を搾り出してカーナビを新調することに決定。
予算があるので高価なものはやめておこう。どうせ全ての機能は使いこなせないに決まってるし。
タッチパネルをポチポチ勝手に触って研究する。
「初めによく読んでから使いや!」と言う声は聞こえてこない。
だって、説明書なんてついてないもん!
携帯電話と連携できる、24カ国を網羅、
ネットから目的地をインプットすることも出来る、これ便利。
電卓も付いてるけどこれはいらんなぁ。

こいつ日本語喋りよる~  
特に数字はリン チーリンちゃんのような発音でかわいいやん。
「ニッヒャクッサンジュュウゥ メートルを右ホウコウ」



ちょっと日曜の市内を走ってみた。 
良い子のみんな、決して真似をしてはいけませぬ。
どうしてもあなたにライン河を見せたくて 走行しながら写真を撮ってしまいました。
でもライン河は写らず…

ーまー




緊張の夏

2010-07-21 | そのほか
 
 夏休みに入り、演奏会など文化的イベントもしばらくの間、静かになります。
こんな暑い日にラベルじゃラフマニノフじゃなどと重い音楽を聴くのはさすがにしんどいもんなぁ。



おかみさんたちのちっちゃなお城(館)での裏庭コンサートと
大人の発表会(おとはぴょ)も無事終わり、一息ついたところです。



     

ここ数週間 
冷蔵庫アラーム事件、クレジットカード悪用事件、知人の突然の昇天、慢性売り上げ不振、
夫婦喧嘩大会 など 工房の周りにはあまり楽しいことがありませんでした。
気持ちがポジティブに動く[緩和]な出来事もあったのですが、
今ひとつ心から笑えない[緊張]が勝ち誇っている今日この頃です。

   -まー

心頭を滅却すれば

2010-07-12 | そのほか

 夕方7時 ようやく太陽の元気が斜めに落ち始めましたが、
跳ね返りの熱風は勢いを緩めないようです。
昨夜も12時を過ぎても30度を下らず、
ドイツではほぼ当たり前のクーラーのない寝室、
窓を開けるも熱気は逃げず全く効果なしです。
日本に比べ乾燥しているので蒸し返すことはないですから
そんなのたいしたことないよ!と言われそうですけれど。

要は慣れの問題です。気持ちの持ち様です
「暑っいなぁ~ も~」と思うから余計に暑くてだるくなるわけで、
たとえ気温が37度を超えようが、汗をびしょびしょにかこうが
涼し~い気持ちでいればいいのです。


 …嘘です…
穏やかな気候を愛するデリケートな僕としては 
室温30度は耐えられないのです。
(寒いのも堪忍して欲しいですが)

 我が家の冷蔵庫のフリーザーはマイナス18度に設定されています。
でも室温28度を過ぎると急激に温度が上がり、
「助けておくれ!」とアラームを鳴らします。
昨日は日に4回 そのうち真夜中にもピーピーゆうてはりました。

とりあえず 冷蔵庫裏側のラジエターあたりの
たまりに溜まったほこりを掃除して
様子を観ているところです。

5月6月は寒い寒いとあれほど嘆いていたのに、
今は暑さにボヤキが入っています。
身勝手な人間どもです。

今夜は冷し中華に冷えたビールなんぞをつけてみようかな
だから冷蔵庫君、とりあえず頑張れよ!   -まー
     

続、穴があったら…

2010-07-03 | ピアノ技術者の仕事
 これだけ広いと どこで作業しようか悩みますね。

ピアノの中から演奏するのでペダルを後ろ向きに付け替える必要があります。
後ろ向きに付け替えると左右ペダルの作動が反対になります。
左足でアクセル、右足でブレーキとなります。

  

塗装をするとすっきりしますね。


あと、逆向き演奏では鍵盤蓋が邪魔になるので上部5センチほど切断しました。

 
 
この二つが今回依頼された調律以外の仕事なのですが、
ペダル土台の角材加工は家具職人丁稚3年目のサトチンに頼み、
鍵盤蓋切断はアトリエ専属の工員にお願いしました。
誤差なく指定した寸法どおりに作業をしてくれたお二人に拍手です。


実際にパフォーマンスを見せてもらいました。 想像以上に興味深く、
感動すら覚えました。 
でも芸術とはいえピアノに大きな穴を開けてしまうことにやっぱり抵抗があります。

 

興味のある方は 後2回公演があるようですので
デュッセルドルフに来られる方は是非どうぞ。

ALLORA & CALZADILLA
STOP, REPAIR, PREPARE: VARIATIONS ON ODE TO JOY



ーまー