生まれて初めて
『袖の下』
なるもんをもろた。
ここだけの話やで!
彼と特別な商取引があるわけやない、
弱みを握っているわけでもおまへん。
そう、
袖の下なんかもらう心当たりはないんやけど、
いただいて悪い気はせえへんもんやね。
罪悪感すら湧いてけえへんのが不思議なんや。
今後、
彼になんかあったら
ちょっと力を貸したろやないかっちゅう
気持ちにさせてくれますなぁ
『袖の下』ちゅうやつは。
フェッ フェッ フェッ
なんせ世知辛い不況の真っ只中やさかい、
いただいたもんは
すでにすべて消費してしまいましだがな…
また、おかわりほしいもんでんなぁ
フェッ フェッ フェッ
小学校の卒業式に貰う紅白饅頭の白い方を小さくした饅頭が
規則正しく行列してるその下に
あたかもほくそ笑いを予感させるかのように
小判が静かに重く鎮座しておりました。
わじさん、おぬしも悪よのう! フェッ フェッ フェッ
お代官様気分の ーまー