磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

昨日はカシオ計算機本社に行って「仕事」と「作業」について考えました。

2012年12月08日 09時44分40秒 | 研究
昨日は東京日帰り出張でした。
夕方は東北で大きな地震がありましたが、
東京でも揺れて地下鉄が止まるなど
一時はどうなるかと思いました。

カシオ計算機本社に伺いましたが、すごいビルが新宿にありました。
(上の写真)

上の写真のリボンを胸に付けて出席しました。
懇親会でカシオ計算機社長の話がありました。
「私はいつもこの時期、今年どくらい仕事をしたか、どのくらい作業をしたか考えるんです」と話し始めました。
「仕事はすれば新たなノウハウが身につく。作業はノウハウなくてもでき、同じことばかりしてよい」と。
社長の経歴は知りませんが、技術系出身の感じがし、とても親近感の持てる方でした。

社長の話を、
研究者教育者として私に当てはめたとき、
「仕事」=「新しいことに挑戦する研究」、
「未知な物を見つけ出す、解明する研究」、
「挑戦する授業、改善を目指す講義、教育活動、研究指導」-->「新たなノウハウが身につく」

「作業」=「ルーチンワーク化した研究」、
「大きな目的や目標を持たな研究」、
「講義ノートを板書するだけの授業」、
「組織を運営するだけの会議や事務作業」

かな、と思いながら聞いていました。
「ルーチンワーク化した研究」や「パターン化して論文だけが増える研究」にならないように
注意してやっています。というより、普通、これをやると研究が面白くなくなります。
研究ではなく作業なんですね。

私、高校の物理の授業(受験物理)がつまらなかったのですが、
わたしには「作業」さのかもしれません。

カシオ計算機社長の5分程度の話を聞けただけでも東京日帰り出張の価値がありました。

今朝、大学に来ると先日行われていたAO入試の結果が理学部玄関に張り出されていました。
「平成25年度入学 鹿児島大学理学部 AO入試、物理科学科 合格者受験番号」


合格された皆様、おめでとうございます。
来春からともに物理科学科で活動できること楽しみにしています。

今日と明日で
学生の英語の投稿論文原稿を査読し、
来年度の東北大学金属材料研究所の共同利用申請書を書き、
製鐵所見学バスツアーの準備をします。
月曜日からは学生らと東北大学金属材料研究所附属強磁場超伝導材料研究センターに伺い
強磁場実験をします。
私は12月10日~12日朝まで仙台にいます。
12日午前中に鹿児島に戻り大学関係の「作業」をこなします。ううううう。

K-Labは鹿児島大学で磁気材料科学の本気の「仕事」に挑戦する学生を募集しています。

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