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「大阪市廃止」は否決された、されど。

2020年11月02日 08時47分35秒 | 政治
「大阪市廃止・特別区設置住民投票」は、約17,000票差で否決された。
得票率でいうと「49.4%対50.6%」という僅差。

【詳報】1万7千票差、再びNO 松井氏「私の力不足」 [大阪都構想]:朝日新聞デジタル

都構想、反対多数 住民投票、大阪市は存続―松井氏、任期満了で引退:時事ドットコム

無党派層6割が反対 住民投票、男女で賛否割れる―大阪都構想:時事ドットコム

感じるところは色々ある。
・そもそも1回否決されたものが、何故再び住民投票に掛けられているのか。勝つまでやる気なのか。
・公明党は「反対」から「賛成」に回ったが、出口調査の結果を見ると「反対」が多数になっている。
 「上意下達」が旨のはずが、崩れつつあるのか。
など。

個人的に気になったのは、年代別と地域別の賛否の分布。
年代別については、
「18、19歳を含めた20代以下は反対、30~50代は賛成がやや多かった。
 60代と70代以上は反対が上回った。」
地域別には、淀川区、北区、中央区等の中心部では賛成が多数になっている。

「どのあたりの層が、「維新」の主張に乗っかったのか」というところだが、
乱暴に言ってしまうと、
「既得権益を持っている連中がおり、自分たちは損をしている」
という思いがある、或いは「維新」にその思いを煽られた層が、
「維新」を信じて乗っかった、ということではないか、と感じる。
或いは、「維新」も信じられないけど、このままでは何も変わらないから、と
藁にもすがる思いで「維新」にすがっている、という面もあるかも知れない。

この思いを「バカだ」と切り捨てるのは簡単だが、
結局それは「維新」同様、分断を助長するだけであり、
たとえ「維新」が消滅したとしても
新たなる「維新」を生み出すことに繋がってしまう。
説明不足、理解を求めるための努力不足が、
「維新」を生んでしまっているのでは、と思う。

大阪市廃止に反対した側は、「勝利」に酔っている場合ではない。
この僅差は「大阪市廃止」にもだが、「現状のままでOK」も否決されている、と
シビアに受け止めるべきである。
東京に比して没落しつつある「大阪」(これはどの地方も同じだが)を
どのような存在として位置付けるのか、東京と同じ価値観で動く「リトル東京」とするのか。
そのベースの上に、今ある政策・施策の目的を明確にし、
継続すべきは継続し、改めるべきは改める、
その姿勢がなければ、同じ過ちが何度も繰り返されることになってしまうだろう。
# 一度否決された住民投票がゾンビの如く再び実施されてしまったのも、その現れ。
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