朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

ラクゴリラの会

2009年08月15日 10時12分04秒 | 落語・講談・お笑い
昨日はワッハのライブラリで時間をつぶしたりして、
夕方「ラクゴリラ」の会。
開場予定の時間に行ったのだが、
既に開場されており、半分くらい埋まっている。
結局開演前にほぼ満員。ざっと100人くらい。


「播州巡り」(石松):△-

活舌が良くない。
何を言っているのか、いまいち伝わらないところがある。
6年もやっているのだったら
このあたりはもっと改善されていて欲しい。
まあ師匠にも、ちゃんと見て直してやる能力がないのかも知れないが。

ところどころウケていたが、
話すスピードが安定しない(意図的に変えている感じでもない)ので
聞きづらい。


「いらち俥」(こごろう):△

どうもやる気が空回りして上手く乗れない、みたいなマクラを振る。
ネガティブで、言わないに越したことはないのだが。

ネタは、まあ、そう悪くなかった。
乗り切れなかった分、丁寧に喋っていたのか、
彼の高座から感じることが多い「うるささ」「押してくるしんどさ」を
感じずに済んだからかも。
オチはつけずに、適当なところで切って降りていた。


「孝行糖」(文三):△

文三が悪い、というより
上方「孝行糖」の筋・設定が悪いと思う。
江戸の方が良いなあ。

まず、江戸なら与太郎にあたる人物を
「大工の吉兵衛さん」としているのだが、
下手とはいえその仕事でどうにか生計を立てている人間に
「飴を売りに行かせる」というのは不自然だと思う。
「与太郎」というある種の類型がない上方では、
やはりこのネタは成り立たないのでは、と思う。

筋としては、お奉行所に行く前の
吉兵衛さんの家での会話の場面が長過ぎるし、
吉兵衛さんのやったことが
「お奉行さんに呼ばれるようなではない」という繰り返しも、
聞いた瞬間に「そんなことで呼ばれる訳がない」と思えるものでもないので、
分かりづらい。

家主さんや周りの人は温かくて悪くないが、
吉兵衛さんが良いのか、よく分からないなあ。
「イチビリ」の感じもあまりないし。


「ナンモンガイ~新世界編~」(花丸):△+

以前「ナイモンガイ~天神橋筋商店街編~」というのを作ったらしい。
(繁昌亭に出たときに使うためだろう)
そのパターンで、動楽亭(動物園前)に出る、というときに
生喬に「作るらしい」と噂を流されて、作ったものだそうな。

日本人とアメリカ人の会話にしているが、
別に喜六清八でも良いと思うのだが。
アメリカ人の口調が気になって、
「様々な店でいたずらをする」ことによる積み重ねが
あまり感じられなかった。

ネタは面白かった。
いくつか無理のあるところもあったが、それも含めて。
ただ、途中から「ないものを言う」といういたずらから
「新世界の様々な事物を紹介する」ところで遊ぶ、
という感じに変わっていったような気がする。
そこは少し残念。


「仔猫」(生喬):△

米朝・吉朝ラインでの科白が頭にあるので、
やはりムダな科白が多いなあ、という感じ。
地の文もけっこう多いと思った。

表情付けを濃くしたり、
部分部分でもウケをとりたいのかも知れないが、
そのあたりは抑えた方が良いネタだと思う。
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