「小沢後」は考えておくべき

小沢氏指揮で参院選戦う＝捜査不介入を明言－鳩山首相（時事通信） - Yahoo!ニュース

小沢を巡る様々な「金」の話の多くは、
検察が意図的にリークしているように見える。
「○○が分かった」なんて話が多いのだが、
取材した結果分かったことではなく、検察が流している内容だろう。
大本営発表と同じ。
ここまで露骨にやるのは珍しいと思うが。
（参考：ニュースを斬る　「4億円不記載」とは一体何なのか　小沢氏は現金貸付の原資を早急に説明すべき(日経ビジネスオンライン) - goo ニュース）

様々な情報を断片的に出して
トータルで「金に汚い」イメージを作ろうとする検察の意図は感じる。
そして、同じ意図を持つ右翼紙もそれに乗っかっているようだ。
情報を受ける側はそれに乗らず、
冷静に何が事実で、何が問題か判断する必要があるだろう。
我々がそのレベルに達しているのか、
それとも所詮は脊髄反射しかできないのか、試されるところ。

ただ、何もなかった訳ではないだろう。
意図的か否かはともかく、記載誤りがあったのは認めているようだし。
それが「法に触れるかどうか」「今まで罰せられてこなかったレベルか」は
整理する必要があるだろうが。

遅かれ早かれ、小沢が幹事長辞任または離党せざるを得ない状況になるのでは？と思う。
# 民主党首辞職の時と同様、タイミングを見計らっているのかも知れない。
ここまで露骨に情報操作をしておいて、
今更検察が起訴も何もせずに手を引くとも思えない。
ここで手を引くと「結局何もなかったのか、国策捜査だったのか」と思われるし、
乗っかったマスコミも自己批判を迫られるだろう。

また、今回の件か否かによらず、小沢もいずれ議員を辞めることになる。
その際に、代わって選挙を戦える人間がいるのか。
小沢が党にとって大事なのは分かるが、
小沢がいなくても選挙を戦い、勝てる体制を作ることを
民主党は考える必要があるのでは？

# 少し自分の中での位置付けを整理すると、
　ここで考えているのは「戦術」レベルのこと。
　基本的なスタンスとして、私は死票が大量に発生する小選挙区制には反対であり、
　得票率に応じた議席配分がなされる（おそらく連立政権になるが）のが理想と思う。
　また、地域に利益を誘導して票を買うやり方は不正だと思う。
　ただ、自民党政権下で行政が不透明化・肥大化している状況を変えるために
　政権交代が必要であり、
　どこまで可能か見るために、できれば民主党単独政権を成立させるべき、と感じている。
　このあたりのバランスは考えておく必要があるのだが。