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役割を放棄する者は去るべし

2009年12月04日 21時01分03秒 | 政治
「高度医療が障害者生き残らす」 阿久根市長ブログ記述 「差別発言」 団体、市議が反発(西日本新聞) - goo ニュース
阿久根市長、持論曲げず 「生き残らせる」発言(朝日新聞) - goo ニュース

戦後の日本(恐らく世界)のあり方は、
「産まれたもの」に人としての権利を認め、
まず最低限生存するための手立てを打ってきた。
それは「信仰」に近いものだと思う。
だからもはや息をするだけの老人に延命措置を施し、
社会に付加価値を提供しない失業者に手当を支給し、
吹き溜まりから脱出できない人に生活保護を与えてきた。
さらには「公害」なんて概念を持ち出して、
生命の為に生産活動を抑止するに及んだ。
そして、それを「善」と見做してきた。
人を生存させること、より良い生活を送らせることが正しいことであり、
政治の役割はそれを実現することだ、と自己認識していたように思う。
少なくとも表向きは。

この非常識な市長の発言は、
そのあたりの政治の役割を放棄、あるいは無視しているように思う。
しかし、それではこの税金泥棒の役割は何だと言うのだろうか。
単に会計を黒字にしたいのであれば、
税金だけ取って(給料を盗み取る以外)何もしなければ良い。
累積赤字だってそのうちなくなるだろう。
でも、それでは政治の役割を果たしているとは言えまい。

政治の役割などを考えていくと、
私人として、生命に値段を付けて語るのは勝手だが、
政治の世界に今生きる人間に相応しい発言ではない。
もし心の底からそう思い、
それを発信したいのであれば市長を辞めるべきだろう。
# 戦後の価値観と徹底的に戦い、
 転換させる程の覚悟があるとも思えないし。
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